問い合わせ対応に追われる毎日、AIチャットボットでどう変わる?
株式会社ソラコムは、2026年2月18日にオンラインセミナー「今日から使える!AIチャットボットのはじめ方」を開催し、そのレポートを公開しました。このセミナーでは、ソラコムのAIボットサービス「Wisora(ウィソラ)」の事業責任者が登壇し、チャットボットが業務に役立つ4つのパターンを操作デモを交えて紹介しています。

チャットボットで仕事はどう楽になる?
セミナーでは、チャットボットが「24時間365日休みなく働く、会社のデジタル窓口」であると説明されました。社外ではカスタマーサポートやFAQ対応、社内ではヘルプデスクやナレッジ共有といった場面で活用が期待されます。
「同じ質問に何度も答えている」「マニュアルがあるのに活用されない」「あの人がいないと分からない」「資料を探すだけで時間が過ぎていく」といった現場の課題に対し、チャットボットは有効な解決手段となります。
シナリオ型 vs AI型 ― どう違う?
チャットボットには大きく分けて2つのタイプがあります。
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シナリオ型(ルールベース):あらかじめ用意された選択肢を辿って回答にたどり着く仕組みです。定型的な質問には強いものの、想定外の質問には対応できない点や、選択肢が増えるとメンテナンスが大変になるという課題があります。
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AI型(自然文で質問できる):言葉の意味や文脈を理解して回答するタイプです。複雑な質問やユーザーが自由に入力するケースに柔軟に対応できます。

AIチャットボットの導入により、以下の3つの変化が期待できます。
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待たせない ― 24時間365日、即座に回答を提供します。
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探させない ― 膨大な情報の中からAIが最適な回答を自動で検索します。
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属人化させない ― 誰が対応しても均一な品質の回答を提供します。
活用イメージが湧く!4つの実践ストーリー
セミナーでは、AIチャットボットが社内・社外の利用シーンでどのように活用されているか、4つの事例で紹介されました。

事例① 社内ヘルプデスク ― 株式会社ミソラコネクト
株式会社ミソラコネクトでは、「あの資料どこ?」といった検索時間の削減や、社内での「回答待ち」の解消が課題でした。Wisoraを導入し、PDFなどのマニュアルをそのまま学習させ、SlackやTeamsと連携。社員はチャットツール上で@wisoraにメンションするだけで、ガイドラインや規定に基づいた回答を即座に得られるようになりました。これにより、検索時間と回答対応時間の両方が削減され、コミュニケーションツールが「社内の知恵袋」へと変化しました。

事例② カスタマーサポート ― Nature株式会社
スマートリモコンを提供するNature株式会社は、「情報量のジレンマ」と「シナリオ型FAQボットの限界」という課題を抱えていました。Wisoraへの移行により、既存記事のURLを渡すだけで簡単に学習させ、「埋もれたナレッジ」をユーザーが活用できるようにしました。AIが文脈を理解し、膨大な記事の中から最適な回答を自動で提示することで、質問者の約半数がボットを利用し、そのうち7割が自己解決に至っています。また、Zendesk連携により、既存のサポート基盤とシームレスに統合されました。土日祝の問い合わせ対応も可能になり、ボットが頼れる「チームメンバー」として機能しています。

事例③ マーケティング・ECサイト ― 株式会社チカク
株式会社チカクでは、「わざわざ聞くほどでも…」という顧客の「サイレント離脱」や、レンタルプラン開始に伴う問い合わせ急増が課題でした。Wisoraの導入により、サポート担当者自身でボットを作成・運用できるようになりました。エンジニアの専門知識が不要で、短期間での導入とスピーディな公開が可能となり、公式LINEアカウントに組み込むことで、お客様が疑問をすぐに解消できる安心感を提供しています。

事例④ 営業サポート ― ソラコムの自社事例
ソラコム自身の活用事例では、サービスの多角化・複雑化、顧客増加に伴う問い合わせ数の増加、回答品質のバラつきが課題でした。過去のメール履歴を学習データとして活用し、顧客の質問と営業の回答をQ&A形式で学習させました。WisoraのAPIを利用して、問い合わせが届くとボットが回答ドラフトを自動作成する仕組みを構築。営業担当者はドラフトを校正して送信するだけで対応が完了します。これにより、初回回答時間を20%短縮、対応工数を30%削減し、「まずはAIに聞いてみよう」という文化がチームに定着し、新人教育でも活躍しています。
成功の秘訣は「スモールスタート」
これら4つの事例に共通するのは、「最初から満点を目指さない」というアプローチです。問い合わせが多い項目に絞って小さく始め、ログを見ながらAIを育てていく「スモールスタート」が、定着と成果につながる重要なポイントと解説されました。
デモンストレーション:Wisoraを実際に触ってみる
セミナー後半では、Wisoraの操作デモが行われました。「エンジニアいらず」をコンセプトに、現場の担当者が自分で作れる手軽さが紹介されています。
かんたん学習
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Webサイト学習:URLを入力するだけで、サイト内のページを自動クロールして学習します。
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ファイル学習:PDF、Word、Excelなどをドラッグ&ドロップするだけで学習が可能です。Boxとの連携機能を使えば、フォルダを指定するだけで学習が完了します。
Q&A形式へのデータ加工は不要で、既存のドキュメントをそのまま利用できます。
柔軟な公開方法
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ウィジェット:生成された1行のHTMLタグをWebサイトに埋め込むだけで設置できます。
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公開ページ:専用URLを発行して、すぐにチャット画面を公開できます。
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Teams/Slack連携:管理画面から設定するだけで、社内チャットツール内でボットを利用できます。
運用・管理のしやすさ
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ハルシネーション対策:回答の厳密度を「厳格(学習データのみ)」と「推奨(Web知識も活用)」から選択でき、用途に応じたコントロールが可能です。
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キャラクター設定:「営業っぽく」「カスタマーサポートっぽく」などの役割やトーンを、プログラミング不要の日本語の指示文で設定できます。
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ログ分析:ユーザーの質問、AIの回答、Good/Bad評価を確認し、回答精度の継続的な改善に活用できます。
セキュリティ
IPアドレス制限やシングルサインオン(SSO)にも対応しており、社内限定公開などセキュアな運用も安心して行えます。
Q&Aセッションから ― いただいたご質問
セミナー当日のQ&Aでは、以下の質問が特に関心を集めました。
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Q. Teams連携はどのプランから使えますか?
- A. Teams連携はProプラン以上で利用可能です。Slack連携はStarterプランから利用できます。
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Q. 学習させたデータがAIモデルの学習に使われることはありますか?
- A. Wisoraに学習させたデータは、OpenAIやGoogle等のAIモデルの再学習(再利用)には使用されない仕様です。
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Q. 無料トライアルで作った環境は本契約に引き継げますか?
- A. 7日間の無料トライアルで作成した環境や学習データは、そのまま有償プランへ移行して利用できます。
まずは試してみませんか?
チャットボットは単なる「ツール」ではなく、頼れる「チームメンバー」になり得ます。専門知識がなくても、Webサイトやドキュメントがあればすぐに構築・運用が可能です。
Wisoraは7日間の無料トライアルを提供しています。まずはスモールスタートで、その効果を実感してみてはいかがでしょうか。

AI Workstyle Lab編集部コメント:
今回のソラコムのセミナーレポートからは、AIチャットボット「Wisora」が単なる問い合わせ対応ツールに留まらず、企業の競争力強化に直結する戦略的なツールへと進化していることが示唆されます。特に、社内ヘルプデスクや営業サポートといったバックオフィス業務への適用は、見過ごされがちな「目に見えないコスト」を削減し、従業員の生産性向上に大きく貢献するでしょう。顧客対応の自動化だけでなく、既存の社内ナレッジを効率的に活用することで、属人化の解消や新人教育の効率化といった、組織全体のDX推進における重要な一歩となる可能性を秘めています。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。
