伯東とVieureka、VLM・LLMを活用したエッジ生成AIの社会実装を加速する新ソリューションを「EdgeTech+ 2025」で初公開

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伯東株式会社とVieureka株式会社は、VLM(視覚言語モデル)およびLLM(大規模言語モデル)を活用したエッジAIの社会実装を推進するため、協業を開始しました。この連携により、生成AIを現場で活用するための新たなソリューション「エッジ生成AI BOX」を開発。2025年11月19日から開催される「EdgeTech+ 2025」にて、デモ製品が初公開されます。

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エッジ生成AI BOXの特長と現場での可能性

今回発表された「エッジ生成AI BOX」は、Ambarella, Inc.のAIビジョンプロセッサ「CV72」を搭載しています。このAI-BOXの最大の特長は、生成AIの中核技術であるLLMやVLMといったモデルをクラウドに依存せず、デバイス側(エッジ)で直接動作させる点です。これにより、データ処理の通信遅延が大幅に削減され、プライバシー保護の強化が期待できます。現場での即時判断や対応が可能になることで、生成AIの現場実装が大きく進展すると考えられます。

さらに、本AI-BOXにはVieureka株式会社が提供するエッジAIプラットフォーム「Vieurekaプラットフォーム」が組み込まれています。このプラットフォームにより、AIモデルの追加学習やアップデート、デバイス設定の変更などを遠隔から安全かつ効率的に実施できます。現場ごとのニーズに応じたAIの最適化が進み、介護、製造、流通といった多様な業界における人手不足や業務効率化といった課題に対し、より柔軟かつ迅速に対応できるソリューションとなるでしょう。

技術的な詳細

エッジ生成AI BOXは、AmbarellaのAIビジョンプロセッサ「CV72」を搭載した「Cooper Mini」を基盤としています。CV72は5nmプロセス技術と第3世代CVflow®アーキテクチャを採用しており、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)やDNN(ディープニューラルネットワーク)に加え、生成AIに不可欠なTransformer向けアクセラレータも内蔵しています。これにより、高性能と低消費電力の両立を実現しています。

また、CLIP(Contrastive Language-Image Pre-Training)やBunnyといったVLMにも対応しています。CLIPは画像とテキストの関連性を高精度に推定するゼロショット性能を持つモデルで、Bunnyは軽量かつ高性能なマルチモーダルモデルです。これらのVLMの活用により、現場での多様なニーズに応じた画像とテキストの解析が可能になります。

AI-BOX製品概要

「EdgeTech+ 2025」でのデモ展示

本AI-BOXのデモ展示は、「EdgeTech+ 2025」の伯東ブースにて行われます。来場者は、サーバーに依存しないエッジAIの高度な処理性能と、遠隔からの柔軟な運用管理による現場課題解決の可能性を体験できる機会となるでしょう。

  • 会期: 2025年11月19日(水)~21日(金)
  • 会場: パシフィコ横浜 展示ホール
  • ブース: 伯東ブース
  • 公式サイト: https://www.jasa.or.jp/expo/

AI Workstyle Lab編集部より

今回の伯東とVieurekaの連携は、エッジAIの社会実装において重要な一歩となります。クラウドベースのAI活用が主流となる中で、エッジ側でLLMやVLMを動作させることは、リアルタイム性の要求される現場業務や、機密性の高いデータを扱う場面において、大きなメリットをもたらします。

例えば、製造現場での品質検査では、異常発生時に瞬時に判断し、ラインを停止するなどの対応が求められます。また、介護施設での見守りにおいては、利用者のプライバシーを保護しつつ、異変をリアルタイムで検知することが重要です。エッジ生成AI BOXは、これらの課題に対し、高速処理とデータ保護の両面から貢献できる可能性を秘めています。今後、業界特化型のAIモデルがさらに開発・提供されることで、より多くのビジネスシーンでAIが「現場で使える技術」として進化していくことに注目が集まります。

企業情報

伯東株式会社

1953年創業の技術商社であり、工業薬品のメーカーでもあります。最新の情報や最先端技術の提供を通じて、人々の暮らしと地球に活力を与え、豊かな社会の実現に貢献することを使命としています。

Vieureka株式会社

2022年7月にパナソニックホールディングス株式会社からカーブアウトして設立されました。「世界の今をデータ化する新たな社会インフラを創造」をミッションに掲げ、エッジAIの社会実装を先導しています。

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記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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