新たな情報源の追加と幅広い診療科への対応
今回のバージョンアップでは、医師が日常診療で活用する情報源が大幅に強化されました。具体的には、以下の3つの情報源が無料で利用できるようになっています。
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PubMedの医学論文
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各領域の専門医が国内外のガイドラインやエビデンスをレビューした「Cubec医学ノート」
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医療用医薬品の添付文書
これにより、汎用AIが抱える課題の一つであるハルシネーション(AIが事実に基づかない誤った情報を生成すること)を抑制しつつ、医師の使い勝手を向上させています。医療知識と最先端のAI技術を持つ専門家チームによって開発されたこのサービスは、無料で使える医療特化のAIアプリケーションとして、医師の臨床疑問の解消にかかる時間と手間を大幅に軽減し、医療現場の業務効率化を強力に後押しします。
臨床ナレッジAI「Cubec」公式サイト:
https://cubec.jp/cubec-ai
臨床ナレッジAI「Cubec」が提供する価値
1. 信頼性と利便性を両立した対話式AI
医学論文や診療ガイドラインなど、医師が活用する情報は年々増加し、多岐にわたります。診療中に疑問が生じた際、複数の情報源を横断して検索することは、時に数十分を要する作業です。特に専門外の分野では、どのガイドラインを参照すべきか、どのようなキーワードで検索すべきかといった手がかりを見つけること自体が困難な場合があります。
「Cubec」は、信頼性の高い情報源に基づき、ChatGPTのような対話形式で質問できる医師向けAIアプリケーションです。回答には必ずエビデンスが明記されるため、高い利便性と医療現場に不可欠な信頼性を両立しています。
2. 専門医による独自データ「Cubec医学ノート」
日常的な臨床疑問と最新のエビデンスをつなぐため、各領域の専門医が国内外のガイドラインや医学論文をレビューした独自の「Cubec医学ノート」が格納されました。このノートには、疾患の診断・治療方法、症状・所見から診断へのアプローチが詳細に解説されています。
これにより、病院やクリニックの医師は、「心不全」や「めまい」といった日常診療で遭遇するテーマについて、エビデンスベースのレビューを対話形式で確認することが可能になります。
AI Workstyle Lab編集部の解説
今回の「Cubec」の大規模アップデートは、医療現場におけるAI活用の新たな一歩と言えるでしょう。医師の働き方改革が喫緊の課題となる中で、AIが医師の臨床疑問を迅速かつ正確に解決する手助けとなることは、業務効率化に直結します。
特に、汎用AIの課題であるハルシネーションを抑制し、エビデンスを明確に示すという点は、医療現場でAIを信頼して利用するための重要な要素です。AIが示す情報源が明確であることで、医師はAIの回答を鵜呑みにすることなく、自らの専門知識と照らし合わせて判断できます。これは、AIを単なる情報提供ツールとしてだけでなく、医師の意思決定を支援するパートナーとして活用する上で不可欠な機能です。専門医による「Cubec医学ノート」の導入も、日本の医療現場の実情に合わせた質の高い情報提供を実現し、AIがより実務的なツールへと進化していることを示しています。
AI Workstyle Lab編集部としては、このような医療特化型AIの進化が、医師の業務負担軽減だけでなく、最終的には患者さんへのより質の高い医療提供につながることを期待しています。AIを賢く活用することで、私たちはより生産的で質の高い働き方を実現できるのです。
今後の展望:日本の医療に特化した独自データ戦略
米国の医療現場では、医療版ChatGPTとも称される「Open Evidence」が急速に普及しており、すでに米国の医師の40%以上が毎日利用していると報告されています。しかし、日本と米国では医療体制や実践方針が異なるため、「Open Evidence」の情報だけでは日本の医師の臨床疑問を完全に解決することは困難です。
「Cubec」は、この課題を解決するため、日本国内の医師を対象とし、日本の医療情報に正確に対応するAIの開発を最優先に進めています。今後、「Cubec医学ノート」は質量ともに充実していくとともに、収録済みのデータについては最新の情報にアップデートされていく予定です。
次の大規模バージョンアップ(2026年公開予定)に向けては、日本の各領域の専門医との連携を深め、医学論文や診療ガイドラインといった公知の情報だけでなく、各領域の専門医が持つ実践知を独自データとして作成し、「Cubec」に学習させる取り組みを進めています。すでに循環器に特化した実践知データの作成を通じてナレッジ(知識、知見)が蓄積されており、今後はこれを他の診療科にも拡大し、2027年の公開を目指して開発が加速されています。
Healthtech Summit 2025に登壇
株式会社Cubecの代表取締役CEOである奥井伸輔氏は、医療・ヘルスケア分野の最新テクノロジーを紹介する「Healthtech Summit 2025」にパネリストとして登壇します。
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登壇日時: 2025年12月7日(日)14:30~15:30
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テーマ: 「医師の働き方改革」の本質とは?-現場のいまとテクノロジーが支える未来へ
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開催場所: 室町三井ホール&カンファレンス(東京都中央区日本橋室町3丁目2番1号 COREDO室町テラス 3階)
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開催形式: 当日の会場参加およびオンライン視聴(LIVE配信・アーカイブ配信)
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主催: Healthtech Summit 2025運営委員会
入場料や申込方法など詳細は、Healthtech Summit 2025の公式サイトをご確認ください。
https://healthtechsummit.jp/
株式会社Cubecについて
株式会社Cubecは、「最善の医療を、すべての人の手の中に。」をミッションに掲げ、ヘルスケア・医療AIの開発・販売を行うベンチャー企業です。2024年8月には、国立研究開発法人国立循環器病研究センターの国立循環器病研究センター発ベンチャー第4号に認定されています。
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代表取締役CEO: 奥井 伸輔
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所在地: 大阪府吹田市 国立研究開発法人国立循環器病研究センター内
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設立日: 2023年2月
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事業内容: ヘルスケア・医療AIの開発・販売
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URL: https://cubec.jp
Cubecの取り組みについては、noteでも紹介されています。
https://note.com/cubec
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

