グロービスが示す教育AIの未来：Leadership Award受賞が意味する、全社変革と学習体験の進化

グロービス、「CIO 30 Awards Japan 2025」Leadership Awardを受賞

株式会社グロービスは、2025年12月12日にグランド ハイアット 東京で開催された「CIO 30 Awards Japan 2025」において、「Leadership Award」を受賞しました。この賞は、テクノロジーでビジネス変革を牽引する先進的なCIO（Chief Information Officer）や国内企業を表彰するものです。特にLeadership Awardは、リーダーシップを発揮し、IT戦略やDX推進に顕著な取り組みを行った企業に授与される特別賞とされています。

今回の受賞では、「新プロダクト創出を視野に入れた、全社的なAI活用推進を行っている」点が特に評価されました。グロービスは、2025年1月に「AGI（AI／Global／Innovation）」を全社方針として掲げ、経営陣直轄の「AI戦略会議」を設置。AI活用、グローバル展開、事業モデル改革を統合的に推進しています。さらに、グロービス経営大学院や定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」など、主要サービスには10を超えるAI機能が導入され、学習体験の革新が図られています。

「CIO 30 Awards Japan」とは

「CIO 30 Awards Japan」は、企業ITにおける卓越性を称える名誉ある賞であり、「テクノロジー業界のオスカー」とも称されています。米国では「CIO 100 Awards」として25年を超える歴史を持ち、多くのグローバル企業がIT・デジタル変革の実績を通じて表彰されてきました。

急速に進化するデジタルトランスフォーメーション（DX）や生成AIの実装が進む中、企業におけるCIOおよびIT部門の役割はますます戦略的なものとなっています。「CIO 30 Awards Japan 2025」は、変革をリードし、実際にビジネス成果を生み出してきたCIOやITリーダー、そしてその取り組みに関わる企業を表彰する、国内初の本格的なアワードです。

グロービスにおける全社的なAI活用推進と教育革新

グロービスは、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」というビジョンのもと、社会で創造と変革を導くリーダーの輩出を目指しています。その中核となる経営教育を次のレベルへ進化させるため、“AIを前提とした知識・教育モデル”を実装する「AIカンパニー」への変革を重要方針として位置づけ、全社的にAI活用を推進しています。

ここでのAI活用は、単なる業務効率化に留まらず、「教育の本質を再定義する挑戦」として、以下のような取り組みが行われています。

社員92%が日常業務でAIを活用する全社改革

AIカンパニーへの変革を実現するため、グロービスでは2025年の全社方針を「AGI（AI／Global／Innovation）」と掲げ、経営陣直轄の「AI戦略会議」を設置しました。この会議は、社内生産性向上、教育手法の進化、AIファーストな新プロダクトの創出をミッションとし、全社のAI活用に関する知見を集約するとともに、戦略の意思決定と迅速な推進を担っています。

AI戦略会議で定めた方向性を全社的に展開するのが、部門横断型少数精鋭プロジェクト「AIアクセラレートプロジェクト」です。同プロジェクトを中心に、各部門の主要業務にAIを導入し、業務改善と組織進化を同時に推進しています。また、全社的なAIリテラシー向上のため、全社員を対象としたAI活用勉強会を実施し、延べ530名以上が参加しました。

これらの取り組みの結果、生成AIを日々の業務で活用する社員の割合は、2024年7月時点の40％から、2025年7月には92％まで向上しました。さらに、各部門で進める業務改善では、年間100時間を超えるケースが多数生まれ、社員のAIスキル向上と生産性向上が実現されています。

AIで学び方を進化させる、経営教育の革新

グロービスは、AIによる教育手法の進化にも挑戦しています。提供する主要サービスでは、既に10を超えるAI機能を組み込み、講師の機能をAIで補完する教育手法の開発や、学習者がAIとともに学ぶ新しい学習体験の提供を実現しています。これにより、従来は講師でなければ提供できなかった個別指導の質と深さをAIが再現し、受講者の学習効果を高めています。

代表的なシステムや機能には、以下のものがあります。

• AIラーニングシステム GAiL

• AIによる自然言語テキスト解析エンジン GAiDES

• グロービス経営大学院で提供するAIを活用した対話型復習ツール GAiChaL-2.0

• 動画とAIで学ぶMBA単位「ナノ単科」のAIコーチング機能 GAiC

• GLOBIS 学び放題のパーソナルAIパートナー 学びエージェント

グロービスは今後も、AIを活用した自社の組織変革と経営教育の革新により、「テクノベート時代の世界No.1 MBA」の実現を目指します。

グロービスについて

グロービス（https://globis.co.jp）は1992年の設立以来、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業を展開しています。グロービス経営大学院や法人向け人材育成サービス、eラーニングサービス「GLOBIS 学び放題」などを通じてリーダーの育成を推進するほか、ベンチャー企業への投資・育成を行うベンチャー・キャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」を運営。また、出版事業やオウンドメディア「GLOBIS 学び放題×知見録」を通じて知の発信も行っています。

AI Workstyle Lab編集部コメント

グロービスのLeadership Award受賞は、AIが単なる技術革新に留まらず、組織全体の変革と新たな価値創造の核となることを明確に示しています。特に、社員の92%が日常業務でAIを活用し、年間100時間を超える業務改善を実現したという事実は、AIを導入する多くの企業にとって具体的なROI（投資収益率）の示唆となるでしょう。教育分野だけでなく、あらゆる業界でAIを活用した業務効率化や新サービス開発の可能性が広がります。個人事業主の方々も、AIツールを積極的に取り入れることで、生産性向上や競争力強化に繋げられるはずです。

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