自動車サイバーセキュリティの未来を拓くVicOne:「オートモーティブ ワールド 2026」出展が示すSDV時代の新たな防衛戦略

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SDV化が加速する自動車業界の課題

自動車業界ではSDV化が急速に進み、車両の開発段階だけでなく、出荷後のライフサイクル全体を通じた継続的なサイバーセキュリティ対応が不可欠となっています。しかし、日々発見される新たな脆弱性に対し、脅威分析を手動で更新・見直すことは、リソースの面で大きな負担となっています。

VicOneは、この課題に対応するため、いくつかの主要なソリューションを展示します。

主要展示内容

1. xZETA × SystemWeaver「Dynamic TARA」:ライフサイクル全体で脆弱性管理を自動化

「Dynamic TARA」は、VicOneのSBOM・脆弱性管理ツール「xZETA」が検知した最新の脆弱性情報をリアルタイムでTARAツールへ同期し、その分析結果を「xZETA」のステータスへ自動的にフィードバックする仕組みです。これにより、これまで一度作成したら更新されがちだったTARAのタイムリーな更新が可能となり、製品ライフサイクル全体を通じた実効性の高い運用を実現します。

国内のエンジニアチームによる高度なカスタマイズ対応も提供され、OEMやサプライヤーの開発プロセスに最適化された効率的なサイバーセキュリティ体制の構築を支援します。

2.「xPhinx(スフィンクス)」:エッジAIを守るリアルタイムセキュリティ

スマートコックピットの普及に伴い、車載AIの活用が進む中で、プロンプトインジェクションやデータ漏洩といった新たな脅威からAIを保護することが急務となっています。「xPhinx」は、既存のAIモデルを再学習や調整することなく導入できる、車載エッジAI向けのリアルタイムセキュリティソリューションです。

独自のデュアルエンジン設計により、実行速度を最大70%向上させつつメモリ使用量を90%削減し、リソースが限られた車載環境でも遅延のないリアルタイムな保護を実現します。また、ASPICE CL2やISO/SAE 21434といった国際規格に準拠しており、次世代車両における安全なAI運用をサポートします。

その他、VicOneブースでは、リアルタイムの侵入検知・防御(IDPS)、脆弱性管理、脅威インテリジェンス、および車両セキュリティオペレーションセンター(VSOC)を支援するプラットフォームなど、車載システムのライフサイクル全体を守る多様なソリューションが紹介されます。

同時開催コンテスト「Pwn2Own Automotive 2026」

今年も同会場にて、世界最大級の自動車テーマに特化したゼロデイ脆弱性発見コンテスト「Pwn2Own Automotive 2026」が開催されます。電気自動車(EV)メーカーのテスラ社とEV急速充電器メーカーのAlpitronic社をタイトルスポンサーに迎え、世界中のセキュリティ研究者がコネクテッドカー技術におけるゼロデイ脆弱性の発見に挑みます。

2024年の初開催以来、「Pwn2Own Automotive」を通じて98の新たなゼロデイ脆弱性が明らかになり、SDVやEV充電インフラのサイバーセキュリティ体制強化に大きく貢献しています。

イベント概要

  • 「第18回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-」

    • 会期:2026年1月21日(水)〜23日(金)10:00~17:00

    • 会場:東京ビッグサイト 西展示棟第2ホール(オートモーティブ ワールド 東京内)

    • 特設サイト:https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp.html#/

    • VicOneブース:小間番号:W12-6

  • 「Pwn2Own Automotive 2026」

    • 開催日時:2026年1月21日(水)〜23日(金)

    • 会場:東京ビッグサイト 西展示棟第2ホール(オートモーティブ ワールド 東京内)

    • 特設サイト:https://vicone.com/jp/pwn2own-automotive

AI Workstyle Lab編集部コメント

VicOneが「オートモーティブ ワールド 2026」で披露するソリューションは、SDV時代のビジネス展開において極めて重要な意味を持ちます。Dynamic TARAによる脆弱性管理の自動化は、開発リソースの効率化と、製品の市場投入後の継続的なセキュリティ維持に直結します。また、xPhinxによるエッジAI保護は、スマートコックピットのような先進機能を安全に提供するための基盤となります。これらの技術は、自動車メーカーやサプライヤーがサイバーリスクを低減し、新たなモビリティサービスを安心して展開するための収益性向上とブランド価値保護に大きく貢献するでしょう。将来的には、保険業界や法規制関連のビジネスにも影響を与える可能性を秘めていると言えます。

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