ENSOU AIがWord・Excel・PowerPoint出力に対応しAIエージェント機能へ進化
株式会社Digeonは、法人向け生成AIプラットフォーム「ENSOU AI」において、Word・Excel・PowerPoint形式でのファイル出力に対応したAIエージェント機能を正式にリリースしました。これにより、ENSOU AIは従来の「チャット形式で情報を検索・整理する生成AI」から、業務成果物を自動で作成・納品するAI Agentサービスへと進化を遂げています。

これまでのチャット型生成AIは、外部情報の調査や社内データの活用、要点の要約や構造化などをチャット形式で提供し、様々な業務シーンで活用されてきました。しかし、企業の現場からは「WordやExcelへの転記作業が残る」「資料作成や報告書作成までAIに任せたい」「アウトプットがテキスト止まりで業務効率化が限定的」といった声が寄せられていました。
Digeonは、こうした課題に対応するため、「AIが考えるだけでなく、業務を実行するフェーズへ進む必要がある」との考えに基づき、今回のAIエージェント機能を開発しました。
Word・Excel・PowerPointを直接生成するAIエージェントの具体的な活用例
今回リリースされたAIエージェント機能では、ENSOU AIがチャットでの指示や社内データをもとに、業務目的に応じた成果物を自動で生成します。単にファイル形式を選ぶだけでなく、「どの業務で何を作りたいか」を起点にAIが処理を行う点が特長です。
Wordを活用したユースケース
Wordファイル出力では、文章作成やドキュメント整理を伴う業務をAIが代行します。例えば、会議内容や社内資料をもとにした報告書や議事録の作成、企画書や規程・ルール文書のドラフト作成、マニュアルや社内向け説明資料の文章化など、構成設計から文章作成までをAIが一貫して行います。これにより、人がゼロから書き起こす必要がなくなり、レビューや最終調整に集中できるようになります。
Excelを活用したユースケース
Excelファイル出力では、情報の整理・集計・管理といった業務を自動化します。複数のデータや資料をもとにした集計表や管理表の作成、分析用シートの生成、定型フォーマットへのデータ整理などをAIが実行します。これにより、手作業での転記や集計作業を減らし、意思決定や分析そのものに時間を使うことが可能になります。

PowerPointを活用したユースケース
PowerPointファイル出力では、検討内容や業務結果を「伝える資料」へと落とし込む作業をAIが担います。企画内容をもとにした提案資料、業務結果をまとめた報告資料、社内共有や説明会用のスライド作成などにおいて、構成設計からスライド作成までを自動で行います。資料作成にかかる工数を大幅に削減し、内容のブラッシュアップに注力できる環境を実現します。
ユーザーは「何を作りたいか」を指示するだけで、ENSOU AIが業務内容を理解し、最適な構成と形式で成果物を完成させます。これにより、ENSOU AIは情報を整理するチャットツールにとどまらず、実際の業務成果を生み出すAIエージェントとして機能します。
チャットAIからAI Agentへ、目指すZero Touch Automationの世界
本機能の最大の特徴は、ENSOU AIが単なる質問に答えるAIではなく、業務を代行・遂行するAI Agentとして振る舞う点にあります。これまでの生成AIは、情報を探し、要約・整理し、ユーザーが最終成果物を作る役割でした。これからのENSOU AIは、情報を理解し、判断・構成を考え、成果物をファイルとして完成させます。これにより、「考える → 作る → 仕上げる」までの業務プロセスそのものをAIに任せることが可能になります。
なお、今回追加されたAI Agentの機能については、ENSOU AIが提供しているフリープランでも利用できます。メールアドレスのみで利用可能ですので、気軽に試すことができます。
DigeonがENSOU AIで目指しているのは、Zero Touch Automation(ゼロタッチ・オートメーション)という世界観です。これは、ユーザーが細かく手を動かしたり、都度判断を挟んだりすることなく、AIが自律的に業務を遂行する状態を指します。今回のファイル出力対応は、その第一歩として位置づけられています。今後は、AIエージェントが社内データを参照し、必要な判断を行い、成果物を自動生成し、次のアクションまで提案・実行する、より自律的な業務遂行を担う世界が実現されていくでしょう。
法人向けAIプラットフォーム「ENSOU AI」について
ENSOU AIは、企業が生成AIを個人利用から組織活用へと進めるために設計された法人向けAIプラットフォームです。社内データと連携するRAG(Retrieval-Augmented Generation:外部知識を参照して回答を生成する技術)、業務用途別のプロンプトテンプレート、AIエージェント機能、利用状況を可視化する管理ダッシュボードなどを備え、生成AI活用の定着を支援しています。
ENSOU AIは、AIを「使うツール」から「業務を遂行するパートナー」へと変革し、生成AI活用の次のスタンダードを提供していくとしています。
ENSOU AIについて詳しくはこちらをご覧ください。
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のENSOU AIのWord・Excel・PowerPoint出力対応は、企業が生成AIをビジネスに深く統合する上で非常に重要な一歩です。これまでAIが生成したテキストを人間が手作業で資料化する手間がありましたが、この機能によりその障壁が大きく解消されます。特に、定型業務における報告書や企画書の作成、データ集計などはAIが自動で完結できるようになり、従業員はより戦略的な思考や創造的な業務に時間を割けるようになるでしょう。これにより、企業の生産性向上とコスト削減に直結し、AI導入のROI(投資対効果)を最大化する可能性を秘めています。今後は、業種特化型のテンプレートや、より複雑な業務フローへの対応が期待されます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

