プロジェクト発足の背景
3年前、三島由紀夫賞作家でありミュージシャンの中原昌也氏は、糖尿病の合併症による脳梗塞で倒れ、左半身麻痺と視力の大半を失うという重度の障害を負いました。これにより、小説の執筆や楽器の演奏が困難になった中原氏に対し、35年来の友人である宇川直宏氏が生成AI技術を用いて作家の創造性を解放するプロジェクトを発足させました。
本プロジェクトは、中原氏が自身のデジタルツインである「声帯AI中原昌也」と音声で対話(SPEECH TO SPEECH)を重ねることで、文字を「書く」のではなく、物語を「描く」という全く新しいマルチモーダルな創作手法への挑戦です。宇川直宏氏は、AIが重度の障害をサポートし、作家の創造力を開放する可能性に言及しています。
「声帯AI」による新たな創作プロセス
Konelは、中原昌也氏の過去の全小説、自伝、批評、インタビューなど約30冊、数百万字のデータをデジタル化し、知識ベース(ナレッジベース)を構築しました。これをLLM(大規模言語モデル)と組み合わせ、RAG(検索拡張生成)技術で拡張しています。さらに、中原氏本人の肉声を大量にキャプチャして声紋クローニングを行うことで、思考と声の両面で本人を再現した「声帯AI」を開発しています。
この「声帯AI」を用いることで、身体機能と視力を大きく失った「生身の中原昌也」氏が、自身のデジタルツインである「声帯AI中原昌也」と対話を重ね、「SPEECH TO SPEECH」で新作小説を共作します。これは、重度の障害を抱える作家の創造力を開放し、AIによるサポートを通じて社会の固定観念を打ち破ることを目指すものです。

7つの作品発表形態
本プロジェクトは、2026年2月の「DIG SHIBUYA」を皮切りに、多角的なアウトプットを展開します。以下の6つの作品(プログラム)と1つのアフタープロジェクトが相互に作用しつつ、多様な形態で発表される予定です。
1. インスタレーション作品
宇川直宏氏とDOMMUNEによる中原昌也RAG&ボイスクローン声帯AI作品として、「DIG SHIBUYA」で展示されます。一般来場者は会場で「声帯AI中原昌也」と共に「SPEECH TO SPEECH」の対話形式で小説を描く体験ができます。
2. 新作小説
中原昌也氏本人と声帯AI中原昌也の共作による新作小説が、河出書房の文芸雑誌『文藝』や『新潮』に掲載される予定です。
3. ドキュメンタリー映像作品
「声帯AI中原昌也」の誕生から育成、新作小説の執筆から完成までの道のりを記録したドキュメンタリー映像が制作され、インスタレーションに組み込まれたり、「DIG SHIBUYA」会場で部分上映されたりします。
4. アニメーション作品
中原昌也氏と声帯AI中原昌也の共作による新作小説を、宇川直宏氏が自身のAI「AI宇川直宏」と共にアニメーション化します。サウンドトラックには、中原氏が病に倒れる前に発表した「HAIR STYLISTICS」の電子音楽を生成AIで蘇生させて導入する予定です。
5. トークセッションシリーズ「声帯AIサミット」
プロジェクトメンバー、AI研究者、芸術哲学研究者などを招き、AIと創作、身体性の拡張について議論するトークセッションが、「DIG SHIBUYA」会期中に会場で3回、会期前にDOMMUNEで3回、計6回開催されます。
6. ワークショップ
「声帯AI中原昌也」と共に小説を描く講座「あなたの声帯で小説を描く!」や、「AI宇川直宏」と共にその小説を動画化する「あなたの声帯で小説を動かす!」といったワークショップが、「DIG SHIBUYA」会場で一般向けに展開されます。年齢、性別、国籍、言語、障害の有無を問わず、誰もが生成・創造できる超ダイバーシティの場を提供します。
7. 劇場映画作品
「DIG SHIBUYA」での発表後もプロジェクトの経過を追い、将来的に劇場映画作品化される予定です。ワールドプレミアは宇川直宏氏の所属ギャラリーであるANOMALYを会場として検討されています。
開催概要とKonelの役割
本プロジェクトのインスタレーションやワークショップは、2026年2月13日(金)から15日(日)にかけて渋谷PARCOで開催されるアートイベント「DIG SHIBUYA」にて展開されます。

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DIG SHIBUYA公式サイト: https://digshibuya.com/
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AI中原昌也「声帯で小説を描く!」プログラム詳細: https://digshibuya.com/program/2083
Konelは、このプロジェクトにおいて「声帯AI NAKAHARA MASAYA」のシステム構築、DIG SHIBUYAでの展示実装、そしてDOMMUNEのライブストリーミング番組への登壇を担当します。Konelの開発メンバーは、1月28日(水)と2月15日(日)の番組配信に登壇し、技術的な解説や開発秘話を語る予定です。

Konelについて

「Good Singularity」を掲げ、日本、ニューヨーク、ミラノを拠点に活動するクリエイティブカンパニーです。デザインとテクノロジーを融合させ、文化と発明の交差点となるプロジェクトを創出しています。ブランディング、研究開発、新規事業支援のほか、イノベーションメディア「知財図鑑」を運営しており、2025年には生成AI領域に特化した専門チーム「ai-ai」を設立しています。
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公式サイト: https://konel.jp/
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Instagram: https://instagram.com/hellokonel
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X(旧Twitter): https://x.com/hellokonel
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

