AIが拓く創薬の未来:FRONTEOと日本化薬の共創が示す医薬品開発の新たな可能性

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プロジェクトの狙い

本プロジェクトでは、FRONTEOのAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」と、日本化薬が長年にわたり蓄積してきた医薬品研究開発に関する知見と技術を融合させます。これにより、既存アセットに新たな視点を加え、医療用医薬品としての潜在的価値を引き上げることを目指しています。

両社の特徴とコメント

日本化薬は、医薬品の研究開発を含むターゲット4分野において、「両利きの経営」の実現を目指し、スタートアップやアカデミアとのオープンイノベーションを積極的に推進しています。同社のライフサイエンス事業領域 医薬事業部 医薬研究所長の増田 亮氏は、「FRONTEO社のAI技術とデジタルサイエンティストの専門性が、創薬研究における新たな可能性を切り拓く力を持つことを実感した」とコメントしています。

FRONTEOは、自社開発のAI「KIBIT」が持つ独自の自然言語処理技術や解析力を、複数の製薬企業に導入されているAI創薬支援サービス「DDAIF」で発揮し、医薬品開発の成功確率向上と研究開発の進展に貢献しています。

DDAIFのコンセプト

FRONTEOの取締役/CSO(Chief Science Officer)豊柴 博義氏は、「DDAIF」が膨大な文献情報を高速かつ網羅的に解析し、AIがバイアスにとらわれることなく、既存の論文では報告されていない疾患と標的分子の未知の関連性を非連続的に発見できることを強みとしています。本プロジェクトは、日本化薬が有する創薬アセットの価値最大化と、標的分子の枯渇という世界的な創薬課題に対する一つの解となり得る取り組みであると述べています。

日本化薬株式会社について

日本化薬株式会社は、1916年設立の化学・医薬品メーカーです。医療用医薬品、自動車安全部品、樹脂材料・色素材料などの製造・販売を手掛けています。ニッチながらも突出した基盤技術を融合・進化させながら、社会に必要とされる製品・技術・サービスを提供し続けています。同社グループはグローバルに営業・生産拠点を展開し、「モビリティ&イメージング」「ファインケミカルズ」「ライフサイエンス」の3事業領域で社会課題の解決に貢献しています。

FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)について

「FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」は、自然言語処理に特化したAI「KIBIT」(日本・欧州・米国・韓国特許取得済)と、FRONTEOの創薬研究者およびAIエンジニアの知見を融合したAI創薬支援サービスです。疾患関連遺伝子ネットワークの解析や、標的分子候補に関する仮説の構築を通じて、医薬品開発における研究者の意思決定を強力にサポートします。このサービスはすでに複数の大手製薬企業で導入され、実績を積み重ねています。DDAIFに使われている技術は、FRONTEOが日本および韓国、米国、欧州で計21件の特許権を取得しています。

株式会社FRONTEOについて

FRONTEOは、自社開発のAI「KIBIT」の提供を通じて、各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。独自の自然言語処理技術は、教師データの量やコンピューティングパワーに依存せず、高速かつ高精度な解析を可能にします。解析した情報をマップ化する特許技術により、KIBITが専門家のインサイトにダイレクトに働きかけ、創薬の仮説生成や標的探索にも活用されています。

FRONTEOのAIプラットフォーム

FRONTEOは、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援、経済安全保障、リーガルテックAI)、DX(ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援)の各事業で社会実装を推進しています。

参考:製薬企業との取り組み

参考:アカデミアとの取り組み


AI Workstyle Lab編集部コメント

FRONTEOと日本化薬の共創プロジェクトは、既存の創薬アセットに新たな価値を付加するビジネスモデルとして注目されます。AIが膨大な文献情報から未知の関連性を発見する能力は、医薬品開発の初期段階における探索効率を飛躍的に向上させ、結果として開発コスト削減や上市までの期間短縮に貢献するでしょう。特に、成果連動型の契約形態は、AI活用のリスクを低減し、企業がより積極的にAI導入を検討するきっかけとなる可能性を秘めています。これは、他の産業における既存事業のDX推進においても示唆に富む事例と言えます。

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