「AI & Digital Partners」として企業の変革と価値創造を支援する株式会社モンスターラボは、マルチAIエージェントを活用したPoC(概念実証)開発プラットフォーム「MonstarX(モンスターエックス)」のグローバル提供を2025年11月6日より開始しました。
「MonstarX」は、AIとの対話を通じて、コーディングやプロンプト設計の専門知識がない方でも、アイデアを実証レベルの高度なプロトタイプとして容易に構築できるSaaS型プラットフォームです。

MonstarXが生まれた背景
多くのビジネスパーソンが新しいサービスや仕組みのアイデアを持っている一方で、それをエンジニアやデザインチームに正確に伝える手段が不足しているという課題がありました。これにより、アイデアを形にする最初の一歩が踏み出せず、企業のイノベーションのスピードが鈍化するケースも少なくありません。
近年、「Vibe Coding」と呼ばれる、自然言語のプロンプト(指示文)を使ってAIと共に開発を進める手法が登場し、テキストベースでの開発が身近になりつつあります。しかし、効果的なプロンプトを作成するには技術的な理解や経験が求められ、非エンジニアにとっては依然としてハードルが高いのが現状です。
「MonstarX」は、こうした課題を解決するために開発されました。複雑なプロンプトの入力が不要で、対話形式で思考を整理しながらアイデアを具体化できる仕組みを提供します。これにより、誰もが自分のアイデアを迅速にプロトタイプとして形にし、チームと共有することで、よりスムーズな意思決定とスピーディーなプロジェクト推進が期待できます。
AI Workstyle Lab編集部コメント:
AIを活用した開発手法は進化を続けていますが、非エンジニアが直接開発に参画するには依然として専門知識が求められる場面がありました。「MonstarX」は、対話型のAIエージェントを通じて、このギャップを埋める可能性を秘めています。アイデアを持つ誰もが、自らの手でプロトタイプを創り出すことで、組織全体のイノベーション創出が加速するでしょう。
主な特徴
マルチAIエージェントによる高速なPoC開発
要件整理からUIデザイン、コード生成までを複数のAIエージェントが分担します。専門知識がなくても、ガイドに沿って要件を入力するだけで、専門チームに匹敵する精度とスピードでプロトタイプを構築することが可能です。

エンタープライズ対応のセキュリティとガバナンス
プライベートクラウドやローカルLLM(大規模言語モデル)環境に対応しており、顧客データが外部で学習に利用されることなく、安全な情報管理を実現します。
シームレスな本格開発への移行
検証として構築したプロトタイプを、そのままモンスターラボの開発体制に引き継ぐことで、本番システムや事業化へ短期間で移行できる体制が整っています。
グローバルな実績に裏付けられた信頼性
世界12の国と地域で約20年にわたり蓄積されたプロジェクト経験を活かし、設計品質からデータガバナンス、テスト、スケーラビリティまで高水準で確保されています。

提供プラン
「MonstarX」は以下のプランを提供しています。
- Free 30-Day Access: ガイド付きオンボーディングを含む無料トライアルです。
- Professional: 月額20ドルまたは年額180ドルで、新機能を追加費用なしで利用できます。
- Enterprise: カスタム構成、独自のセキュリティ環境、専用サポートなどを提供します。
詳細については、以下のサービスサイトをご確認ください。
今後の展望
「MonstarX」は今後、アジャイルなアップデートにより機能を継続的に拡張し、PoC開発の支援にとどまらず、本格的なプロダクト開発までを包括的にサポートするプラットフォームへと進化を続ける予定です。
プロダクトオーナーと代表取締役社長のコメント
『Monstar X』プロダクトオーナー/Monstarlab Pte. Ltd. Saad Kamal氏のコメント

Kamal氏は、「企業における本当のイノベーションは、外部のパートナーではなく自社の人材から生まれます。非エンジニアも含めた全ての社員が自由にアイデアを試し、形にできる開発環境があれば、組織の創造性を大幅に加速することができると信じています。」と述べています。また、「MonstarXは、そのような創造的なエネルギーを実際の成果へと変えるプラットフォームを目指しています。」と、本プラットフォームへの期待を語りました。
AI Workstyle Lab編集部コメント:
Kamal氏のコメントは、AIがイノベーションの民主化を促進する可能性を示唆しています。従業員一人ひとりがアイデアを形にできる環境は、企業の競争力向上に直結するでしょう。AIを業務に取り入れることは、単なる効率化だけでなく、新たな価値創造の機会をもたらすことがわかります。
株式会社モンスターラボ 代表取締役社長 鮄川 宏樹氏のコメント

鮄川社長は、「MonstarXは、これまでモンスターラボのサービスだけでは拾いきれなかった、より幅広いプロダクトのPoC開発を実現するためのプラットフォームです。」と説明しています。さらに、「新しいアイデアを持つ個人から、高いセキュリティ要件を求めるエンタープライズまで、誰もが自らの構想を形にできる環境を提供します。日本だけでなく、世界中で使われ、愛されるサービスに育てていきたいと考えています。」と、グローバル展開への意欲を示しました。
AI Workstyle Lab編集部コメント:
鮄川社長のコメントからは、「MonstarX」が多様なニーズに応える汎用性の高いプラットフォームを目指していることがうかがえます。個人のアイデア実現から、企業の厳格なセキュリティ要件に対応する大規模開発までを視野に入れている点は、幅広いユーザーにとって心強い要素となるでしょう。AIがビジネスのあらゆる層に浸透していく中で、このようなツールは不可欠な存在となりそうです。
Monstarlabについて
Monstarlab(モンスターラボ)は、「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」をミッションに掲げ、AIとデジタルの力で企業の変革と価値創造を支援する「AI & Digital Partners」です。現在、世界12の国と地域でビジネスを展開し、Strategy / Design / Technology / Operationの4つのプラクティスを軸に活動しています。AIと世界に広がる多様な知性をオーケストレーション(調和・統合)することで、人の可能性を解き放ち、高い実装力と強力なインパクトを生み出しています。

