公開された4つのAIモデル
Raon-Speech
「Raon-Speech」は、テキスト中心の言語モデルを拡張し、音声の理解と生成を可能にした音声言語モデルです。90億パラメータ規模を確保しており、10B未満の公開音声言語モデルの中で、英語と韓国語の両方においてグローバル最高水準の性能を記録しました。これは、音声認識、音声合成、音声ベースの質問応答など7つの主要タスクと40のベンチマークを総合的に評価した結果です。
Raon-SpeechChat
「Raon-SpeechChat」は、ユーザーとモデルが会話中に自然に割り込みながら対話できる、リアルタイム双方向通信(Full-duplex)技術を採用した音声言語モデルです。韓国で発表された初のリアルタイム双方向音声モデルであり、双方向通信モデルの評価ベンチマーク3種において、相づち、割り込み処理、応答遅延時間など13の主要タスクの平均順位ベースで、グローバル最上位圏の性能を示しています。
Raon-OpenTTS
「Raon-OpenTTS」は、公開音声データのみを用いて学習したテキスト読み上げ(TTS)モデルです。従来活用が難しかった一部データについては、KRAFTONが自ら収集・精製した上で公開し、学習データ全体もあわせて公開することで、誰でも同一環境で再現学習できるようになりました。人によるブラインド評価では、非公開データを用いたグローバル研究向けTTSモデルと比較しても、最上位レベルの性能を達成しています。
Raon-VisionEncoder
「Raon-VisionEncoder」は、画像をAIが理解可能な情報へ変換するビジョンエンコーダです。言語モデルと組み合わせることで視覚情報の処理が可能になります。公開データのみ活用し、事前学習済みモデルを用いず、ゼロから独自に学習させた点が特徴となっています。一部の視覚認識タスクでは、Googleの代表的なビジョンエンコーダモデル「SigLIP2」を上回る結果を記録し、その他のタスクでもSigLIP2比で90%以上の性能を示しています。この技術は、KRAFTONの「独自AIファウンデーションモデル」プロジェクトにも活用される予定です。
KRAFTONのAI戦略と今後の展望
KRAFTONのCAIO(最高AI責任者)は、「今回の『Raon』モデルシリーズの公開は、当社がAI技術力を着実に蓄積していく上で重要なマイルストーンです。大規模な学習データと中核モデルをオープンソースとして共有することで、研究者や開発者が自由に活用できる環境を整え、マルチモーダル技術の発展と韓国のAIエコシステムの成長に貢献できることを期待しています。」とコメントしています。
KRAFTONは、ファウンデーションモデルの設計からAIエージェント、新たなゲーム体験を実現するCPC(Co-Playable Character)技術のゲームへの適用まで、AI技術全般にわたる開発力を有しています。これを基盤として、2025年には個人向けAIアシスタント「KIRA」を披露し、2026年3月にはAIエージェント性能を高める「Terminus-KIRA」技術をオープンソースとして公開しました。さらに、CPCのようなAIベースのインタラクティブコンテンツを通じて、新たなゲーム体験の拡張にも取り組んでいます。今後もAIモデルおよびAIエージェント技術の高度化を進め、技術革新をリードしていく予定です。
KRAFTON, Inc.について
KRAFTON, Inc.は、韓国に本社を置き、差別化されたクリエイティブを持つグローバル開発スタジオと独自の楽しさを備えたゲームを制作すると同時に、潜在力のあるゲームIPを発掘し、世界中にパブリッシングしています。同社は「Pioneer the Undiscovered」というスローガンのもと、ファン中心の思考とグローバルな感覚を基盤に、新たなジャンルと技術領域を開拓し、AIをはじめとする技術力を拡張しながら、ゲーム産業の未来の可能性を拡げています。

KRAFTONは、「PUBG STUDIOS」、「Striking Distance Studios」、「Unknown Worlds」など多数のクリエイティブスタジオで構成されており、『PUBG: BATTLEGROUNDS』、『PUBG MOBILE』、『Subnautica』、『Hi-Fi RUSH』など様々なゲームを開発およびパブリッシングしています。
KRAFTONに関する詳細情報は、以下のリンクから確認できます。
AI Workstyle Lab編集部コメント
KRAFTONが今回オープンソースで公開した「Raon」モデル群は、ビジネスシーンにおけるAI活用を大きく加速させる可能性を秘めています。特に、高品質な音声対応LLMやリアルタイム音声対話モデルは、顧客対応の自動化、多言語サポート、あるいは社内コミュニケーションの効率化に直結するでしょう。また、独自学習されたビジョンエンコーダは、画像認識を基盤とする品質管理やセキュリティ分野での応用が期待されます。これらのモデルを自社のシステムに組み込むことで、開発コストを抑えつつ、新たなサービス創出や既存業務の抜本的な効率化を実現できる企業が増えるはずです。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

