生成AI「Safe AI Gateway」がBox連携を大幅強化
株式会社ソフトクリエイトは、企業・団体向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」において、インテリジェントコンテンツ管理プラットフォーム「Box」との連携機能を大幅に強化したことを発表しました。このアップデートは「Safe AI Gateway ver.3.14」に搭載され、2025年10月21日より提供が開始されています。

Box連携機能の主要な新機能
今回のアップデートでは、AI学習用データの取り込みをより簡単かつ効率的にするための以下の機能が追加されました。
フォルダ単位での選択・アップロード
Box内に保存されたデータをAIの学習データとして登録する際、ファイルを個別に選択するのではなく、フォルダを一括で選択してアップロードできるようになりました。これにより、大量のデータを手間なく取り込むことが可能です。
自動データ学習(定期連携)
指定したフォルダ内のデータを1時間ごとに自動でAIに取り込む機能が追加されました。手動での操作が不要となり、Box上の最新データが常にAIに反映されるため、常に最新の情報に基づいたAI活用が期待できます。

これらの新機能により、Boxをはじめとする各種クラウドサービスや業務データと「Safe AI Gateway」が連携し、AIによる業務効率化を強力に支援します。

設定画面では、対象フォルダの選択、連携状況の確認、保存・実行などが直感的に操作できる設計となっています。
利用条件と価格
Box連携機能は、「Safe AI Gateway」のスタンダードプランおよびワイドプランのいずれでも、追加費用なしで利用できます。
株式会社Box Japanからのコメント
株式会社Box Japanの社長執行役員である佐藤 範之氏は、今回の「Safe AI Gateway」におけるBox連携機能の強化を歓迎するコメントを寄せています。Boxに保存されたコンテンツを安全かつ効率的に生成AIの学習データとして活用できるようになることで、企業の情報資産の価値向上に寄与し、お客様の業務効率化とイノベーション創出に貢献していくことを確信しているとのことです。
Safe AI Gateway とは
「Safe AI Gateway」は、ソフトクリエイトが2024年2月20日にリリースした、企業・団体向け生成AIサービスです。「仕事でも安心して使えるAI」をコンセプトに、安全性にこだわって設計されています。自社のファイル、データ、システムをシームレスに学習し、安全な大規模言語モデル(LLM)を利用したチャット環境を提供します。チャット履歴などのデータは顧客ごとに独立した環境に保存され、AIの学習には利用されないため、高い安全性が特徴です。
AI Workstyle Lab編集部の解説
企業におけるAI活用が加速する中で、Boxのようなコンテンツ管理プラットフォームに蓄積された情報を、いかに安全かつ効率的にAIの学習データとして活用できるかが、ビジネスにおけるAI活用の鍵となります。今回の「Safe AI Gateway」のBox連携機能強化は、この課題に対する実践的なソリューションを提供するものです。
特に、「フォルダ単位での選択・アップロード」と「自動データ学習(定期連携)」は、企業が保有する膨大なデータをAI学習に活用する際の手間を大幅に削減します。これまで手作業でのデータ選定やアップロードに要していた時間と労力を削減し、常に最新の情報をAIに反映させることで、より精度の高いAI応答や分析が可能になるでしょう。
これにより、業務におけるAI導入のハードルが下がり、例えば営業資料の作成、社内問い合わせ対応、ナレッジマネジメントなど、多岐にわたる業務でAIをより身近なツールとして活用できるようになります。安全性が確保された環境で、企業データを有効活用できる本アップデートは、多くの企業にとってAIによる業務変革を推進する上で重要な一歩となるはずです。
関連情報
- 製品サイト:https://www.softcreate.co.jp/safeai/gateway
- 従来のBox連携機能に関する詳細:https://www.softcreate.co.jp/news/detail/364
- 株式会社ソフトクリエイト:https://www.softcreate.co.jp/

