株式会社Mavericks、動画生成AI「NoLang」のテンプレート機能を大幅拡充
株式会社Mavericksは、動画生成AI「NoLang(ノーラン)」のテンプレート機能を大幅に拡充したことを発表しました。この拡充により、多くの企業が課題とする動画制作の「企画・構成」と「編集」の工程を省力化し、企業における動画活用を強力に推進することが期待されます。
NoLangのテンプレート機能は、動画にしたいテキストや既存のPDF、PowerPoint資料をアップロードし、目的に合ったテンプレートを選択するだけで、AIアバターによるナレーション、テロップ、BGM、背景映像が最適化された高品質な動画を自動生成するものです。
企業が直面する動画制作の課題
近年、企業のマーケティング活動から採用、IR(投資家向け広報)、社内教育に至るまで、動画の活用はビジネスのあらゆる領域で一般化しています。しかし、その重要性が高まる一方で、多くの企業が「高コスト」「制作の長時間化」「専門知識の不足」といった課題に直面しているのが実情です。
費用面では、制作会社への外注で1本あたり平均30万円から100万円前後がかかることが一般的です。さらに、依頼から納品まで1〜3か月という長い制作期間も深刻な課題となっています。この期間は、動画制作特有の工程、特にノウハウが必要な「企画・構成」と、最も時間のかかる作業の一つである「編集・修正」に起因すると考えられます。
実際、動画活用を進める企業の課題として「制作に時間がかかる」(56.1%)が最も多く、次いで「社内に専門知識がない」(40.5%)という調査結果も出ています(出典:比較ビズと株式会社Funusual「動画マーケティングの普及率と費用対効果に関する実態調査」)。
テキストと資料から動画を自動生成する「テンプレート機能」を拡充
登録者15万人を超える日本発の動画生成AI「NoLang」は、ビジネス活用における動画制作の課題を解決するため、「テンプレート機能」のテンプレート種類を大幅に拡充しました。

今回の拡充では、従来のテンプレートに加え、TikTokやYouTubeショートなどのSNS発信に特化した縦型動画のテンプレート、社内研修・マニュアル用の資料解説テンプレート、IR情報や会社紹介に適したコーポレート向けテンプレートなどが新たに追加されています。また、英語対応のテンプレート機能も大幅に拡充されており、企業の海外向け動画制作の支援も強化されています。
テンプレート機能の使い方
利用者はまず、テンプレート機能の選択画面から、YouTubeなどに適した横型動画、またはTikTok・YouTubeショートに適した縦型動画を選びます。画面には「PR」「研修」「商品説明」といったタグが用意されており、目的に合ったテンプレートを簡単に検索・選択することが可能です。
各テンプレートには、アバターの種類、テロップのフォント、BGM、背景映像など、用途に応じた最適な設定があらかじめ保存されています。利用者は、動画化したいテキストを入力するか、既存のPDF・PowerPoint資料をアップロードするだけで、企画や編集のスキルがなくても、すぐに高品質な動画が自動で生成されます。

さらに、テンプレートの設定をベースにしながら、アバター、BGM、背景、テロップのフォントや位置などを自由にカスタマイズ(編集)することも可能です。これにより、自社のブランドイメージに合わせたオリジナリティのある動画も効率的に作成できます。
「テンプレート機能」の主な特徴とメリット
- 選ぶだけで即完成。動画編集スキルが一切不要に。
専門的な編集ソフトの操作やデザイン知識は一切不要です。ユーザーは、動画の用途(例:YouTubeショート、社内研修)に合わせて用意されたテンプレートを選択するだけです。AIがテロップのフォント、表示位置、アバターの種類、背景などを自動で最適に配置するため、編集経験ゼロでも高クオリティの動画を作成することができます。 - ビジネスからSNSまで。多様なユースケースに対応したテンプレート。
今回の拡充により、商品の広告やUGC(ユーザー生成コンテンツ)型のコンテンツといったSNS向けの縦型動画から、機械の操作マニュアル、社内のセキュリティ説明などの社内向け研修動画、決算説明資料や経営方針についてわかりやすく解説する投資家向けのIR動画まで、あらゆるシーンに対応する豊富なテンプレートが利用可能になりました。 - 高いカスタマイズ性。テンプレートをベースに「自分らしさ」を反映可能。
AIが自動生成した動画は、そのまま公開するだけでなく、直感的な編集画面で簡単にカスタマイズできます。テロップの文章や区切り位置の修正、フォントの変更、背景映像の差し替えなどが可能です。また、100種類以上のストックアバターに加え、自社キャラクター(Live2D等)や、本人そっくりの「音声付きリアルアバター」(オプション)も使用可能で、ブランディングの強化および統一を実現します。
今後の展望
株式会社Mavericksは、今後もユーザーからのフィードバックを元に、多様な業界・用途に対応するテンプレートを継続的に拡充していく方針です。同時に、アバターの感情表現やジェスチャーをさらに高度化させ、より人間に近く自然な解説動画の生成を目指しています。NoLangを通じて企業の資産である「人」の価値をAIの力で最大化し、社内外への情報発信を強力に支援していくとしています。
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のNoLangテンプレート機能の拡充は、動画制作のハードルを大きく下げる画期的な取り組みです。特に、企画・構成から編集・修正にかかる時間と専門知識の不足という課題は、多くの企業にとって動画活用を妨げる要因となっていました。AIがこれらの工程を自動化することで、これまで動画制作に踏み切れなかった企業や部署でも、手軽に高品質な動画コンテンツを作成できるようになります。
AIアバターによるナレーションや自動テロップ生成は、コンテンツの質を担保しつつ、制作時間を大幅に短縮できるでしょう。SNS向け縦型動画から社内研修、IR動画まで、多様なテンプレートが用意されているため、企業の幅広いニーズに対応可能です。これにより、動画マーケティングの強化だけでなく、社内コミュニケーションや教育の効率化にも貢献することが期待されます。AIツールを積極的に活用し、動画コンテンツ制作の内製化を進めることで、企業は情報発信のスピードと量を向上させ、競争優位性を確立できるはずです。
関連情報
NoLangの詳細やお問い合わせについては、以下のリンクをご覧ください。
株式会社Mavericksは、PoC(概念実証)の実施やAI研修の相談、貴社の課題に合わせたシステム開発まで、AI開発の最前線で支援を提供しています。お問い合わせは以下のメールアドレスからも可能です。
- お問い合わせ先:nolang-corporate@mvrks.co.jp
株式会社Mavericks 会社概要
- 会社名:株式会社 Mavericks
- 本社所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目 43-16 コア本郷ビル 1 階 A 室
- 代表者:Founder CEO 奥野 将太
- 設立:2023年9月12日
- 事業内容:様々な業種・業態で展開可能なシステム・プロダクトの開発、リアルタイム動画生成AI「NoLang」や超解像化技術「カクダイ」などの提供、最新のAI情報を届けるメルマガ「AI Newsletter」の提供
- URL:https://www.mvrks.co.jp/
株式会社Mavericksは、プロダクトアウト型の生成AIスタートアップとして、リアルタイム動画生成AI「NoLang」や超解像化技術「カクダイ」など、先端的な自社プロダクトを多数保有しています。生成AI時代の開発現場の先端をキャッチアップしている、開発力に特化したチームです。

