電通総研とテックタッチ、AGCの人事システムにAI型DAP「テックタッチ」を導入し、約1,000時間の生産性向上を実現

スポンサーリンク
📰 AIニュース
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

AGC Your Dreams, Our Challenge 電通総研 Techtouch

株式会社電通総研とテックタッチ株式会社は、AGC株式会社の統合HCMソリューション「POSITIVE」にAI型次世代DAP(Digital Adoption Platform)「テックタッチ」を導入したことを発表しました。このシステムは、AGCの約8,000名の全従業員を対象に2025年2月より稼働を開始しており、定型質問の削減と約1,000時間の生産性向上に貢献しています。

スポンサーリンク

導入の背景とAGCのDX推進

AGCグループは、中期経営計画「AGC plus-2026」において、「価値創造DXの推進」と「経営基盤の強化」を主要戦略に掲げ、デジタル変革を推進しています。また、人的資本経営を重視し、持続的な企業価値向上に取り組んでいます。しかし、人事システムの運用においては、年末調整や結婚・転居届といった年に一度程度の頻度で発生する手続きにおいて、従業員の操作不慣れや専門用語への理解不足から入力ミスが頻発し、人事部門への問い合わせや差し戻し作業が増加していました。

この課題に対し、AGCは既存システムの大幅な改修を行うことなく、人事業務の効率化と従業員の利便性向上を同時に実現できる方法を模索。「POSITIVE」に特化したテンプレートを豊富に提供する「テックタッチ」の導入を決定しました。さらに、ERPビジネスアプリケーション「Microsoft Dynamics 365」にも同様の効果を期待し、「テックタッチ」を採用しています。

「テックタッチ」採用のポイントと導入効果

1. リアルタイムナビゲーションによる操作サポート

「テックタッチ」は、画面上に操作ガイドをリアルタイムで表示し、専門用語の解説や入力ルールを適切なタイミングで案内することで、入力ミスを未然に防ぎます。また、自動転記機能により、同一情報の重複入力を削減し、申請プロセス全体の効率化を実現しています。

2. 電通総研による導入支援と専用テンプレートの提供

電通総研は長年にわたりAGCの人材マネジメント基盤として「POSITIVE」を提供してきました。今回の導入では、「POSITIVE」と「テックタッチ」の役割分担を明確に整理し、一貫した導入支援を実施。さらに「テックタッチテンプレート for POSITIVE」の提供により、導入プロセスの効率化と早期立ち上げを実現しました。

3. 業務効率化とユーザー満足度の向上

AGCでは、「テックタッチ」のガイド機能の利用により、2025年3月から6月の4か月間で、約1,000時間の生産性改善効果を確認しています。ユーザーアンケートでは、約65%が「操作がしやすくなった」と回答し、約68%が「今後の取り組みに期待」と回答。「申請項目を探す手間が省け、楽に利用できた」といった声も寄せられており、業務システムの利用体験改善と業務効率、ユーザー満足度の両面で効果が実証されました。


AI Workstyle Lab編集部による解説

今回のAGCの事例は、AI型DAP(Digital Adoption Platform)が業務効率化と従業員満足度向上にどのように貢献するかを示す好例と言えるでしょう。DAPとは、ユーザーがデジタルツールやソフトウェアを効果的に使用できるよう支援するテクノロジーのことです。特に、年に数回しか使わないような人事システムの手続きにおいて、操作ガイドがリアルタイムで表示されることで、従業員は迷うことなく正確に作業を進められます。これにより、人事部門の問い合わせ対応負担が軽減されるだけでなく、従業員自身のストレスも大幅に減少します。

AI Workstyle Labでは、このようなAIを活用したテクノロジーが、企業のDX推進において非常に重要な役割を果たすと考えています。特に、従業員のデジタルツール利用における「つまずき」を解消し、スムーズなデジタルアダプションを促進することは、組織全体の生産性向上に直結します。


今後の展開

電通総研とテックタッチ社は、今後も「テックタッチテンプレート for POSITIVE」の機能強化やデータ分析、導入工程の効率化等、「POSITIVE」の利活用促進を通じて、企業のDX推進に貢献していく方針です。今回の導入効果を踏まえ、両社は他の基幹システムへの適用拡大も視野に入れ、より幅広い業務領域でのデジタル活用支援に取り組むとしています。


参考情報

  • 「POSITIVE」について
    「POSITIVE」は、高度なグループ人材管理を実現する統合HCM(Human Capital Management)ソリューションです。人事・給与・就業管理やワークフローに加え、タレントマネジメントやモバイル対応など広範な機能を網羅し、大手・中堅企業向けパッケージとして、人事シェアードサービスの基盤システムにも多く採用されています。電通総研のHCMソリューションは、3,000社以上の導入実績があります。

  • テックタッチ株式会社について
    テックタッチ株式会社は、AI型デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を提供し、国内シェアNo.1を誇ります。800万人以上に利用され、大手企業や官公庁などにも多数導入されています。また、定性データを高精度で分析する「AI Central Voice」も提供開始しており、テクノロジーを通じて企業のポテンシャルを最大限に引き出す支援を行っています。

  • 株式会社電通総研について
    電通総研は、「HUMANOLOGY for the future~人とテクノロジーで、その先をつくる。~」という企業ビジョンの下、「システムインテグレーション」「コンサルティング」「シンクタンク」という3つの機能の連携により、企業・官庁・自治体や生活者を含めた「社会」全体と真摯に向き合い、課題の提言からテクノロジーによる解決までの循環を生み出し、より良い社会への進化を支援・実装することを目指しています。

サービス導入に関するお問い合わせ

この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

ChatGPTやAIツールを中心に、AI時代の「学び・働き方・キャリア」をアップデートする情報を発信。
AI Workstyle Labは、AIと共に進化する働き方を提案するメディアです。
AI Workstyle Lab編集部は、人間の編集者が監修し、150本以上の記事をChatGPT × 校正AIで制作しています。

AI Workstyle Lab 編集部をフォローする
📰 AIニュース
スポンサーリンク
AI Workstyle Lab 編集部をフォローする
タイトルとURLをコピーしました