動画生成AI「NoLang」がイラスト1枚から「喋るキャラクター動画」を生成する新機能を公開

動画生成AI「NoLang」がイラスト1枚から「喋るキャラクター動画」を生成する新機能を公開

動画生成AI「NoLang」がイラスト1枚から「喋るキャラクター動画」を生成する新機能を公開

株式会社Mavericksは、同社が提供する日本発の動画生成AI「NoLang」において、個人や企業が保有するイラストなどの静止画1枚から高品質なキャラクター動画を生成できる新機能を公開しました。この新機能により、専門的なモデリングやアニメーションスキルがなくても、感情豊かに「喋るアニメ風のキャラクター動画」を自動作成することが可能になります。広報・PR活動やマーケティングなど、オリジナリティあふれる動画での発信を強力にサポートする動きとして注目されます。

動画生成AI「NoLang」とは

「NoLang」は、テキストやPDF・pptx資料、WebサイトのURL、画像、音声・動画ファイルを入力するだけで、最短数秒で動画を生成できる日本初の動画生成AIサービスです。2024年7月のリリース以来、登録ユーザー数は15万人を突破し、現在では60社以上の法人に導入されているなど、日本発の生成AIプロダクトとしては日本最大級の規模を誇ります（2025年11月時点）。

新機能：2Dアニメーション機能とリアルアニメーション機能

今回のアップデートでは、ユーザーが保有する画像をアップロードするだけで、専門的な知識や機材を一切使わずに高品質なキャラクター動画を生成できるようになりました。主な新機能は以下の2つです。

2Dアニメーション機能：感情豊かなアバター生成
この機能では、手持ちのキャラクター画像をアップロードすることで、そのキャラクターを新たに「アバター」（動画内でキャラクターとして動く仮想の存在）として生成できます。人物や動物を問わず、どのようなキャラクター画像からでもアバターを作成可能です。最大の特徴は、アバター作成時に「喜び」や「悲しみ」といった感情を選択できる点にあります。最新のAI技術により、選択した感情が動画内のアバターに直接反映され、台本や動画の内容に応じて、その感情に基づいた身体の動きや仕草で表現されます。これにより、シチュエーションに合わせた演技が可能となり、視聴者のエンゲージメントや視聴維持率の向上につながると考えられます。
リアルアニメーション機能：実在感のある滑らかな動き
アップロードした画像をデフォルメや変換することなく、「その画像のまま」アバターとして扱える機能です。まるで実写映像のように滑らかに動く高性能なアニメーションをキャラクターに活用できます。特に口の動き（リップシンク）は発話内容と自然に連動するため、キャラクターや人物が実際にそこで喋っているかのような強い実在感を演出します。これらの機能をNoLangの特徴的なボイスと組み合わせることで、完全オリジナルのキャラクター動画を即座に作成することが可能です。

AI Workstyle Lab編集部が解説する活用シーン

AI Workstyle Lab編集部では、これらの新機能がビジネスや広報活動に大きな変革をもたらすと見ています。「2Dアニメーション機能」と「リアルアニメーション機能」は、キャラクターを用いた親しみやすいコミュニケーションをあらゆる規模の組織や個人に可能にし、よりオリジナリティあふれる動画の作成を容易にします。AIを仕事で活用する上での具体的なシーンを以下に解説します。

自治体・観光地での魅力発信
地域の「ご当地キャラクター」や「マスコット」の画像を新機能で動画化することで、ポスターだけでは伝えきれない地域の魅力をよりリッチに発信できます。専門スキルがなくても簡単にキャラクターを用いた動画作成が可能なため、ブランディングの統一および強化に貢献するでしょう。
ECサイト・Webサービスのブランディング統一
サイト内のブランドキャラクターを「NoLang」で動画化し、商品紹介や「よくある質問（FAQ）」の解説動画を作成できます。キャラクターによる案内でサイト全体の世界観を統一しつつ、テキストだけでは伝わりにくい情報を分かりやすく解説することで、顧客満足度の向上が期待できます。例えば、トラブルシューティングの動画では「申し訳なさ」を表現する感情を選択して誠意を伝えたり、新商品発表では「喜び」を表現する感情で高揚感を表現したりと、従来のチャットボットでは不可能だった「温度感のあるコミュニケーション」を実現します。これは、無機質になりがちなオンラインでの対応に「おもてなし」の要素を加え、エンゲージメント率とコンバージョン率の底上げを図る有効な手段です。
個人経営（飲食店・美容院・医院）での差別化
店主の写真や店舗のオリジナルキャラクターのイラストをアップロードするだけで、手軽にその店舗独自の動画発信が可能です。オリジナルのキャラクターに「2Dアニメーション機能」で親しみやすい動きをつけたり、「リアルアニメーション機能」で動かしてメッセージを伝えたりすることで、ファン作りと他店との差別化を強力に推進します。飲食店が自身の店舗オリジナルのキャラクターを用いて、店舗やメニューを紹介する動画をSNSで発信することで、他店にはないオリジナリティあふれる動画で差別化を図ることができます。独自性の高いコンテンツは他店との違いを明確にし、売上拡大に寄与するマーケティング施策として機能するでしょう。

今後の展望

株式会社Mavericksは、今後も「NoLang」のアニメーション表現の精度向上や、対応する感情表現・モーションのバリエーション拡充を進めていく方針です。静止画という「資産」を、動画という「体験」へと昇華させる技術を通じて、すべての個人・企業がクリエイティビティを最大限に発揮できる社会の実現に貢献していくとしています。

会社概要

会社名：株式会社 Mavericks
本社所在地：〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目 43-16 コア本郷ビル1階A室
代表者：奥野将太
設立：2023年9月12日
事業内容：様々な業種・業態で展開可能なシステム・プロダクトの開発、リアルタイム動画生成AI「NoLang」や超解像化技術「カクダイ」などの提供、最新のAI情報を届けるメルマガ「Mavericks AI ニュース」の提供
URL：https://www.mvrks.co.jp/