ユースファクトチェック選手権国内大会が閉幕、北海道の大学生コンビが日本一に
2025年11月29日(土)、12歳から24歳までの若者を対象とした情報検証の全国大会「ユースファクトチェック選手権2025(GenAsia Challenge 2025)」の国内決勝大会がオンラインで開催されました。株式会社Classroom Adventureと日本ファクトチェックセンター(JFC)が主催する本大会では、北海道の大学生コンビ「YAYOーSAN」が同率1位に輝き、計5チームが世界大会への進出を決めました。

生成AI時代に求められる「真実を見抜く力」
本大会は、生成AIの普及により情報の真偽判定が複雑化する現代において、次世代を担う若者たちが楽しみながら「ファクトチェック(事実検証)」のスキルを習得し、発揮することを目的としています。75チーム、総勢194名が参加した国内大会では、単なる知識だけでなく、検索エンジンや地図アプリ、画像解析ツールを駆使する実践的な能力が試されました。
AI Workstyle Lab編集部では、生成AIの進化が仕事のあり方を大きく変える中で、情報の真偽を見極めるファクトチェック能力は、ビジネスにおいても極めて重要だと考えます。AIが生成する情報が常に正確とは限らないため、その内容を検証するスキルは、信頼性の高い意思決定を行う上で不可欠となるでしょう。
デジタル探偵たちが挑んだ「超難問」ハイライト
制限時間2分〜5分というプレッシャーの中で、以下のような多岐にわたる課題が出題されました。
OSINT(公開情報調査)

「特定の人物の出身高校の隣にあるラーメン店の、大盛りラーメンの価格はいくらか?」という問題では、断片的な情報から地理的条件を絞り込み、正確な情報を導き出す調査力が問われました。
AI Workstyle Lab編集部の解説:OSINT(Open Source Intelligence:公開情報調査)は、インターネット上の公開情報から特定の情報を収集・分析するスキルです。これはビジネスにおける市場調査、競合分析、リスク管理など、多岐にわたる分野で応用可能です。AIを活用して効率的に情報を収集・分析する時代だからこそ、その情報の精度を最終的に人間が検証する能力が求められます。
AI画像検知

「出雲大社の紹介動画に含まれる、生成AIで作られた架空の神殿を見破れ」という課題では、一見本物に見える映像の中から、建築様式の矛盾やAI特有の生成ノイズを見抜き、フェイク映像を特定する審美眼が試されました。
AI Workstyle Lab編集部の解説:生成AIによって作られた画像や動画の真偽を見抜く能力は、フェイクニュースが拡散しやすい現代において非常に重要です。ビジネスシーンでは、誤情報に基づく風評被害や、AI生成コンテンツの著作権・倫理問題など、様々なリスクが存在します。AIが生成したコンテンツが本物か偽物かを判断できるスキルは、企業の信頼性を守る上で不可欠です。
統計データの検証
「ニュース記事に引用された総務省の統計データは正しいか?」という問題では、もっともらしい記事の中に潜む数字の改ざんを、一次資料(原典)に遡って確認する「ラテラル・リーディング(情報源の信頼性を多角的に確認する読解方法)」の実践が求められました。
AI Workstyle Lab編集部の解説:データに基づいた意思決定が重視されるビジネスにおいて、提示された統計データの信頼性を検証する能力は極めて重要です。AIが生成するレポートや分析結果も、元となるデータの正確性が担保されていなければ意味がありません。一次情報源を確認し、データの解釈や引用の誤りを見抜くスキルは、データドリブン経営を成功させるための基礎となります。
大会結果と世界大会への展望
激しい競争の結果、以下のチームが世界大会への出場権を獲得しました。
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同率1位:YAYOーSAN(北海道大学 1名、札幌大谷大学 1名)
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同率1位:TDU(東京大学2名、ミネルバ大学1名)
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3位:BulletClub The Judgement(琉球大学 1名、北海道大学 1名)
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4位:Daterui(東北大学 2名)
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5位:ユニコーンフェニックスドラゴン(42Tokyo 3名)
国内大会を勝ち抜いた上位チームは、2025年12月13日に開催される世界大会に出場します。世界大会では、台湾、タイ、インド、モンゴルなどアジア各国の代表チームと対決し、検索力世界一の座と賞金総額2,000ドルを懸けて競い合います。
主催・パートナー
本大会は、以下の団体によって主催・運営されています。
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株式会社Classroom Adventure
慶應義塾大学の現役学生が立ち上げたEdtechスタートアップで、誤情報・偽情報をテーマにした情報リテラシープログラム「レイのブログ」は世界10カ国で20,000人以上が体験しています。2024年には朝日新聞社大学SDGs Action! Awardsグランプリ、東京都主催Tokyo Startup Gateway 2024最優秀賞を受賞しています。2025年よりUNESCO Media and Information Literacy Allianceにも加入しています。
URL: https://classroom-adventure.com -
日本ファクトチェックセンター(JFC)
セーファーインターネット協会が2022年10月に設立した、インターネット上の誤情報・偽情報対策を行う非営利機関です。国際基準を満たすガイドラインと5段階の判定基準を採用し、透明性の高い情報提供を行っています。独立性と中立性を重視し、健全な情報環境の構築を目指しています。
URL: https://factcheckcenter.jp/
また、各国開催パートナーは以下の通りです。
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中華民国(台湾): 台湾ファクトチェックセンター(https://tfc-taiwan.org.tw/)
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モンゴル:Mongolian Fact‑Checking Center (MFCC)(https://mfcc.mn/)
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タイ:Cofact Project(https://blog.cofact.org/th/)
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インド: DataLeads(https://dataleads.co.in/)
まとめ
「ユースファクトチェック選手権2025」は、若者たちが楽しみながら重要な情報リテラシーを身につける貴重な機会を提供しました。AI Workstyle Lab編集部としては、このような実践的なスキルを磨く機会が、将来的にAIを仕事で活用する上で不可欠な素養を育むと強く感じています。情報の海から真実を見つけ出す能力は、AI時代を生き抜くビジネスパーソンにとって、ますますその価値を高めていくでしょう。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

