クラスメソッド提供「Omni」とは？AI活用次世代BI導入支援でデータ活用を加速

クラスメソッドが次世代BIプラットフォーム「Omni」の導入支援を開始

クラスメソッド株式会社は、AIを活用した次世代BI（ビジネスインテリジェンス）プラットフォーム「Omni」を提供するOmni Analytics, Inc.社とパートナーシップ契約を締結し、Omniの導入支援サービスの提供を開始すると発表しました。

クラスメソッドは、Modern Data Stack（クラウドネイティブなデータ基盤技術 / MDS）の領域における強みを活かし、Snowflakeやdbtを用いたデータ基盤の構築から、ビジネス部門によるデータ活用までを一貫して支援する体制を強化します。

データ活用における新たな課題への対応

近年、企業におけるデータ活用の重要性が高まる中で、多くの企業がクラウドデータウェアハウスを中心としたデータ基盤の構築を進めています。Modern Data Stackに属する各サービスの発展により、大量データの効率的な収集・整理や、信頼性の高いデータ基盤の構築が以前よりも容易になっています。

しかし、BIツールにおいては「厳格なガバナンス」と「柔軟なセルフサービス」の両立が新たな課題として浮上しています。データ部門は指標の一貫性を重視する一方で、ビジネス部門は迅速な意思決定のために自由なデータ探索を求める傾向があり、この組織間の摩擦がデータ活用の障壁となるケースが見られます。

次世代BIプラットフォーム「Omni」の特長

Omniは、BIが長年抱えてきた「ガバナンス」と「柔軟性」のトレードオフを解決するために開発された次世代のBIプラットフォームです。LookerやStitchの開発に携わった創業者の経験に基づき設計され、ビジネスユーザーからデータエンジニアまで、組織内のあらゆるユーザーに直感的な分析体験と統制されたデータモデリングを提供します。

Omniの主な特長は以下の通りです。

• ガバナンスと柔軟性の両立
  OmniのUI上で定義された結合や計算ロジックは、yaml形式のコードとしてSemantic Layer（データに意味や関係性を与える中間層）に保存されます。これにより、データの定義や指標の一貫性を保ちつつ、ビジネスユーザーが自由に分析できる環境が実現されます。

• dbtとの連携
  データエンジニアリングチームは、Omniで定義した指標やビジネスロジックをdbtモデルに集約できます。また、dbtで開発中のモデルをOmni上で検証するなど、開発プロセス全体を通じた連携機能が充実しています。

• 表計算アプリのような分析体験
  SQLの知識がなくても、使い慣れた表計算アプリのような操作感でデータを加工・分析できます。さらに、AIが分析サマリーの生成や異常検知をサポートし、迅速な意思決定を支援します。

Omniに関する詳細は、公式サイトまたはクラスメソッドのブログ一覧で確認できます。

• 公式サイト：https://omni.co/

• Omniに関するクラスメソッド執筆のブログ一覧：https://dev.classmethod.jp/tags/omni/

クラスメソッドの「Omni + dbt導入支援サービス」

クラスメソッドは、顧客のOmni導入を成功に導くための伴走支援型コンサルティングサービスを提供します。顧客と共に定めたユースケースの実現を目指し、Omniとdbtを活用した開発体制の構築から運用定着までを支援します。

サービスの主な特長は以下の通りです。

• 初期設定から活用定着までを見据えた導入支援
  Omniの初期設定からユースケースに沿った開発まで、顧客の状況に応じた最適な支援が提供されます。

• 認定資格保有者による充実したトレーニング
  Omniとdbt、それぞれの認定資格を保有するエンジニアが、クラスメソッドオリジナルのトレーニング資料を用いて、顧客の各製品に関する知識習得をサポートします。

• dbtとの統合に強み
  複数名のdbt認定資格保有者を擁するクラスメソッドが、Omniとdbtのシームレスな統合を支援します。

主な支援内容には、製品トレーニング、初期設定サポート、ユースケースに沿った開発サポート、Omni + dbt開発標準化サポート（開発ガイドライン・Gitブランチ戦略など資料作成）、週次の定例ミーティング実施が含まれます。Omniのみの導入支援も可能です。サービス期間は4ヶ月からで、金額は要相談となります。

両社代表からのコメント

Omni Analytics, Inc.の共同創業者兼社長であるJamie Davidson氏は、「アジア太平洋地域の企業が、セルフサービス分析の向上、AI導入の加速、そしてAI駆動型データプロダクトの構築という変革の道のりにおいて成功を収められるよう、クラスメソッド社と協力できることを大変嬉しく思います。Omniのプラットフォームとクラスメソッド社の豊富な実績を組み合わせることで、お客様に確実な成果をお届けできる最適なポジションに立てると確信しております。」と述べています。

クラスメソッド株式会社 代表取締役の横田 聡氏は、「Modern Data Stackの領域においてデータ基盤の構築から活用まで一貫したサービスを提供してきた当社にとって、Omniとのパートナーシップは非常に意義深いものです。特に、ガバナンスとアジリティを両立するOmniの革新的なアプローチは、多くの日本企業が抱えるデータ活用の課題を解決する鍵となると確信しています。当社の技術力とOmniの先進的なプラットフォームを組み合わせることで、日本のお客様のデータドリブンな意思決定を強力に支援してまいります。」とコメントしています。

「dbt Coalesce on the road Tokyo」への出展

クラスメソッドは、2025年12月11日にベルサール渋谷ファーストで開催されるdbt Labs社主催の「dbt Coalesce on the road Tokyo」に、Goldスポンサーとして出展します。テックリードの相樂氏が登壇し、Omniとdbtの連携やOmniの機能について紹介する予定です。

• イベント名：dbt Coalesce on the road Tokyo

• 開催日時：2025年12月11日（木） 9:00〜18:30 （ネットワーキング含む）

• 会場：ベルサール渋谷ファースト（東京都渋谷区東1-2-20）

• セッション情報

  • 時間：13:45〜14:15

  • タイトル：30分であなたをOmniのファンにしてみせます～分析画面のクリック操作をそのままコード化できるAI-ReadyなBIツール～

  • 登壇者：クラスメソッド株式会社 テックリード 相樂 悟

「dbt Coalesce on the road Tokyo」出展に関するお知らせはこちらです：
https://classmethod.jp/news/251112-dbt-coalesce/

クラスメソッドについて

クラスメソッド株式会社は、アマゾン ウェブ サービス（AWS）をはじめ、データ分析、モバイル、IoT、AI／機械学習といったクラウドネイティブな技術領域を中心に、企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支援する技術パートナーです。

同社は、2015年から継続してAWSの最上位パートナーに認定されており、国内の最優秀パートナーを表彰する「AWSコンサルティングパートナー・オブ・ザ・イヤー」を4度受賞しています。2022年にはグローバル最優秀パートナーとして「SI Partner of the Year」を受賞し、翌23年にもファイナリストとなるなど、世界トップクラスのAWSパートナーとしてその実力を示しています。

これまでに約5,000社の企業を支援し、累計35,000件以上のAWSアカウントの管理・構築をサポートしています。また、オウンドメディア「DevelopersIO」では5万本を超える技術記事を公開し、技術者向けナレッジ共有プラットフォーム「Zenn」も運営するなど、技術発信文化にも注力し、技術コミュニティの発展に貢献しています。「すべての人々の創造活動に貢献し続ける」という理念のもと、顧客の事業価値向上につながる最適な技術提案を行っています。

• オフィシャルサイト：https://classmethod.jp/

• 技術ブログ「DevelopersIO」：https://dev.classmethod.jp/

• 技術情報コミュニティ「Zenn」：https://zenn.dev/

• Facebookページ：https://www.facebook.com/classmethod/

• 公式YouTubeチャンネル：https://www.youtube.com/c/classmethod-yt/

AI Workstyle Lab編集部コメント

今回のクラスメソッドとOmniのパートナーシップは、ビジネスにおけるデータ活用を大きく前進させる可能性を秘めています。特に、データガバナンスを保ちつつ、各部門が自由にデータを探索・分析できる環境は、多くの企業が直面する課題解決に直結するでしょう。データドリブンな意思決定を加速することで、マーケティング戦略の最適化、サプライチェーンの効率化、新製品開発の迅速化など、多岐にわたるビジネス領域での収益向上と業務効率化が期待されます。AIによる分析サマリー生成や異常検知機能は、データ分析の専門知識がなくてもビジネスユーザーがより深くデータに踏み込める機会を提供し、企業の競争力強化に貢献すると考えられます。

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