AI×NFTでスポーツ応援モデルを提案

このイベントは、広島県が主催する企業誘致・オープンイノベーションキャンペーン「Hi! HIROSHIMA Business Days 2025」のメインピッチとして開催されました。Pacific Metaの事業開発マネージャーである池村竜也氏が登壇し、広島県内のスポーツチームが抱える「資金調達の限界」と「ファン接点の継続性」という複合的な課題に対し、「AI×NFT」による新しい応援の仕組みを提案しました。今後は実証実験の実施に向けて、各チームとの連携を進める方針です。
「ひろしまSPORTS×TECH指名会議2025」とは
「Hi! HIROSHIMA Business Days」は、デジタル系企業などの挑戦を後押しする「ビジネス拠点」としての広島県の魅力を発信する集中期間です。そのメインイベントである「ひろしまSPORTS×TECH指名会議2025」では、「スポーツチームが抱えるリアルな経営課題を、AIなどの最新技術で解決すること」をテーマに企業が募集されました。
全国約70社のエントリーの中から選抜された企業が、スポーツチームや審査員に向けた公開プレゼンテーションを行いました。
開催概要
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コンテスト名: ひろしまSPORTS×TECH指名会議2025
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主催: 広島県、広島市、広島県企業立地推進協議会、サンフレッチェ広島、広島ドラゴンフライズ
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エントリー区分:
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AIサンドボックス部門(Pacific Metaが受賞):AIを活用した、新規性や独自性のある提案が対象
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自由提案部門:AI以外の技術などでスポーツチームの課題を解決する提案が対象
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審査員:
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湯崎 英彦 氏(広島県知事 ※当時)
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秦 英之 氏(スポーツアクティベーションひろしま 代表)
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竹嶋 大助 氏(スポーツ庁 アドバイザー)
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西岡 賢 氏(株式会社広島ベンチャーキャピタル 代表取締役)
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桶谷 建央 氏(レガシーイノベーショングループ株式会社 取締役 兼 執行役員)
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提案内容:AI×NFTで「資金調達」と「新たなファン接点」を同時に実現
Pacific Metaは、スポーツチームが抱える「資金調達の限界」と「ファン接点の継続性」という課題に対し、「用具NFTの発行・販売」と「AIによる運用自動化」を組み合わせたソリューションを提案しました。

提案の骨子
- 用具NFTによる資金調達(オーナー制度):
バットやボールなどの「用具」をNFT化してファンに販売する仕組みです。チームにとっては、今までコストだった用具が収益源に変わり、その売上を用具購入費や運営費に充てることができます。ファンは、用具NFTを通じて「推しの選手の用具オーナー」としての支援した証やオーナー感を得られるほか、選手との交流や練習見学などの特典も付与されます。 - 「自分の支援がどう役立っているか」をAIが可視化:
NFTを購入したファンは、支援した用具の使用状況をAI自動生成レポートで確認できます。これにより、運営側の負担を抑えつつ、ファンに「自分の支援がどう役立っているか」を可視化し、エンゲージメントを高めます。 - 低コストでの導入・展開:
NFTの素材デザイン生成やレポート作成にAIを活用することで、運用コストを極小化し、地域スポーツチームでも導入しやすいモデルを構築しました。
登壇者コメント

株式会社Pacific Meta 事業開発マネージャーの池村竜也氏は、広島県呉市生まれ広島市育ちの出身で、地元広島のスポーツチームに提案の機会を得られたことを光栄に感じていると述べました。同氏は、「広島には、かつて存続の危機にあった球団を市民が『樽募金』で救ったという、世界に誇るべきスポーツ文化があります。私たちはこの”ファンが主体となって地元のチームを支える仕組み”を、AIとNFTという最新技術で現代版に進化させたいと考えました」と語りました。Web3やブロックチェーンは新しい領域ですが、その価値をいかにわかりやすく伝え、地域に役立てられるかを考えながら取り組んできたといいます。今回のAIサンドボックス賞はゴールではなく、広島での実装に向けたスタート地点と捉え、広島のスポーツ文化に貢献できるよう真摯に取り組んでいくとしています。
今後の展開:広島モデルから全国へ


今回の受賞により、提案されたモデルは広島県の実証実験支援事業への申請にかかる審査が免除されます。今後は、広島県内のスポーツチームと連携し、社会実装に向けた実証実験の実現を目指す方針です。
また、今回提案されたシステムは特定のスポーツに限らず、学校の部活動、劇団、音楽グループなど、「道具や場所を使って活動するすべての組織」に応用が可能であると考えられています。「スポーツ王国広島」の実現の一助となるべく、他のスポーツチームへの展開、さらには全国に先駆けたモデルケースとしての発信を目指すとしています。
株式会社Pacific Metaについて

Pacific Metaは、事業戦略の立案からトークン設計、資金調達、マーケティングまで、ブロックチェーン事業の立ち上げと運営を包括的に支援する企業です。創業から3年で150件以上のプロジェクトを支援し、国内外41カ国以上のプロジェクトに携わるグローバルチームとして活動しています。ブロックチェーンやトークンを活用した事業が社会実装へと迅速に到達できるよう、人材・ノウハウ・ネットワーク・投資のあらゆる側面から伴走しています。
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所在地: 東京都港区芝2-2-12 浜松町PREX8階
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代表者: 代表取締役社長 岩崎 翔太
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創業日: 2022年8月10日
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事業内容: ブロックチェーンアクセラレーター事業(コンサルティング、マーケティング、パートナーシップ、資金調達支援、セキュリティトークン発行支援、ステーブルコイン発行支援)
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資本金: 6.3億円(資本準備金含む)
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公式サイト: https://pacific-meta.co.jp/
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のPacific Metaの受賞は、AIとNFTを組み合わせたビジネスモデルが、地域スポーツチームの経営課題解決に有効な手段となり得ることを示唆しています。用具NFTによる新たな資金調達の道を開きつつ、AIを活用したレポートでファンエンゲージメントを深めるというアプローチは、スポーツビジネスにおける収益性とファン体験の向上を両立させる可能性を秘めているでしょう。このモデルはスポーツ分野に留まらず、文化芸術団体や学校の部活動など、活動資金やファンとの接点に課題を抱える多様な組織への応用が期待され、地域経済の活性化にも寄与するビジネスモデルとして注目されます。今後、実証実験を通じてその効果が具体的に示されることで、さらに幅広い分野での活用が加速するかもしれません。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

