CORNERの「AIエンハンスメント・ラボ」とは？人事領域のAI活用で生産性と支援価値を向上させる新戦略を解説

AI活用を専門とする新組織「AIエンハンスメント・ラボ」発足
AI Workstyle Lab編集部コメント

AI活用を専門とする新組織「AIエンハンスメント・ラボ」発足

人事プロフェッショナルブティック「CORNER」を運営する株式会社コーナーは、AIを活用した業務高度化と価値創出を全社横断で推進する専門組織「AIエンハンスメント・ラボ」を発足しました。この組織は、社内の生産性向上に加え、クライアント企業の人事・組織課題に対する支援の質向上、新サービスの企画検証を担い、同社のコアである「プロフェッショナル人事の知見」をより高い解像度で提供できる体制を構築します。

発足の背景

近年、AI技術は急速に進化し、採用、育成、制度設計、人的資本開示など人事領域の幅広い業務で活用が進んでいます。業務の効率化だけでなく、データ活用や意思決定の高度化など、企業の人事運営に新たな選択肢をもたらしています。一方で、AI活用の価値は「技術を導入すること」以上に、現場の業務理解や運用の設計、状況を踏まえた的確な見立てといかに結びつけるかにより、大きく左右されるとされています。

CORNERは創業以来、人事の専門性を基盤に、外部のプロフェッショナル人事、CORNER（コンサルタント）、企業が連携する柔軟な体制で様々な組織課題に伴走してきました。今回の組織発足は、こうした知見にAI活用を掛け合わせ、クライアントへの支援価値を高めると同時に、社内の業務や新規サービス開発にもAIを積極的に取り入れていくことを目的としています。

取り組み領域

AIエンハンスメント・ラボは以下の3領域を中心に活動します。

社内業務の自動化・効率化
営業、マーケティング、人事、管理部門など幅広い業務プロセスにAIを活用し、全社の生産性最大化を図ります。想定されるケースとしては、各部門業務における定型業務の自動化、Google Workspace／Salesforce／Slack等の業務基盤との連携による業務フロー最適化、レポーティング・データ分析の自動化などが挙げられます。
企業のプロジェクト支援の品質向上
AIは単なる定型作業の効率化だけでなく、CORNERが蓄積してきた専門知・実務ナレッジを拡張し、プロ人事による高度な判断と提案をより強力にするための基盤として活用されます。パラレルワーカーおよび社内コンサルタントと連携し、各社固有の状況に即した分析・設計・意思決定の精度を高めることで、従来以上に戦略性の高い支援を実現します。

プロジェクトの例：
- スキル評価の揺らぎをなくすためのAIキャリア面談スキームの構築：面談記録の要点抽出、質問項目の標準化、スキル傾向分析にAIを活用し、判断の再現性を向上。
- 採用プロセスでAIによる書類選考の自動化：応募書類から要件合致度を自動分析し、合否判断・面接設計の精度とスピードを向上。
- 評価コメントや分布をAIが比較し、暗黙の基準や偏りを可視化：曖昧な表現を行動ベースに整え、評価会議の質と納得度を高める。
- ハイパフォーマー分析による育成・配置の高度化：活躍人材の行動特徴をAIが抽出し、育成方針や配置検討の精度を高め、新人・若手の立ち上がり支援にも活用。
新規サービスの検討・開発
AIによる高度な業務理解・データ解析と、プロ人事の暗黙知を体系化する取り組みを組み合わせ、従来の個社ごとのコンサルティングを超えた新たな価値提供モデルの構築を進めます。

体制について

AIエンハンスメント・ラボは、社内のコンサルタント・AIエンジニア・マーケティングメンバーから選抜された専門人材で構成されます。PoC（概念実証）の高速実装と実務適用を同時に進め、短期間で成果を創出する体制で推進されます。

取締役COO 小林幸嗣氏のコメント

取締役COOの小林幸嗣氏は、「AIの普及により、人事領域でも扱うデータ量や求められるスピードが大きく変化しています。私たちはこれまで、クライアント支援の中でAIやデータ分析を実務に取り込んできましたが、AIツールを導入するだけでは業務は変わらず、ワークフローそのものを“データを起点とした形”に再設計する必要性を強く実感しています。この再設計には、AIを前提にした業務フローの構築、事業部門や現場の深い業務理解、人事の専門性の三つが欠かせません。役割や評価の在り方まで変わるケースも増えており、人事として向き合うべき重要な論点だと考えています」と述べています。

さらに、「今回のAIエンハンスメント・ラボは、社内外の実務知を基盤に、AIによる分析・生成をプロ人事の判断力と統合し、意思決定の質を高める枠組みづくりを進めます。また、プロジェクトで得た知見をナレッジとして蓄積し、データセントリックな業務設計と組織づくりを進めながら、新たなサービスの構築にもつなげていきます。AIの力を前提に、人事が本来向き合うべき価値創造の領域を広げていきます」と、今後の展望を語っています。

今後の展望

CORNERは今後も、人事の専門性を基盤に、テクノロジーとの協働によって“組織課題の解決力”をさらに高める取り組みを進めます。人事・組織領域におけるAI活用のベストプラクティスを創出し、クライアント企業とともに人的資本の価値向上を実現していく方針です。

CORNERのサービスについて

CORNERは、労務、制度設計、組織・人材開発、人的資本の情報開示やDE&I推進といった人事領域全般の課題に対し、各領域で経験を積んだプロフェッショナルが企業に伴走する「人事プロフェッショナルブティック」です。登録1万人を超えるプロフェッショナル人事と企業の最適なマッチング・プロジェクト組成を行うことで、1社の中だけでは担うことが難しい高度な専門性を、必要な期間・必要な強度で取り入れられる柔軟性が、多くの企業に支持されています。

今回のプロモーションを通して、課題解決に向けて新たな一歩を踏み出す企業の皆さまとの出会いを増やしていきたいと考えています。

詳細については、CORNERのウェブサイトをご覧ください。

会社概要

代表者: 代表取締役門馬貴裕
所在地: 東京都渋谷区渋谷1-1-3 第35荒井ビル 8・9F
事業内容: 人事・ESG領域に特化した課題解決支援サービス

AI Workstyle Lab編集部コメント

今回のCORNERによる「AIエンハンスメント・ラボ」発足は、AIが人事領域でいかに具体的な価値を生み出すかを示す好例です。単なる効率化に留まらず、スキル評価の精度向上や採用プロセスの高度化、さらにはハイパフォーマー分析を通じた育成戦略まで、AIが人事の「質」を高める可能性を秘めていることが示唆されています。特に、プロフェッショナル人事の知見とAIを組み合わせることで、従来属人的だった判断基準をデータに基づき客観化し、組織全体の生産性向上に貢献する道筋が見えてきます。これは多くの企業にとって、人的資本経営を加速させるための重要なヒントとなるでしょう。

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