Google「Gemini 3 Flash」が自治体AI「zevo」に導入：公共サービスDXの未来をどう変えるか

「自治体AI zevo」にGemini 3 Flashが追加され、利用可能なAIモデルが拡充
「自治体AI zevo」の連携サービスで利便性が向上
- ビジネスチャットツールLGTalkとの連携
- LGWAN専用音声認識AI文字起こしツール「eRex」との連携
シフトプラス株式会社について
- AI Workstyle Lab編集部コメント：

「自治体AI zevo」にGemini 3 Flashが追加され、利用可能なAIモデルが拡充

「自治体AI zevo」では、ChatGPT、Claude、Geminiの3つの生成AIシリーズが利用可能ですが、今回Geminiシリーズに新たなAIモデルが加わりました。

今回提供が開始された「Gemini 3 Flash」は、米Google社が開発した最新の大規模言語モデルです。従来の「Flash」系統のモデルを引き継ぎ、性能や推論能力を維持しつつ、スピードと能力のバランスを最適化することを目指しています。日常的な利用や大量処理において、その能力を発揮することが期待されます。

モデルの主な仕様は以下の通りです。

コンテキストウィンドウ: 入力1,000,000、出力64,000
ナレッジカットオフ: 2025年1月
リージョン: 海外

「自治体AI zevo」をご利用のお客様は、追加費用なしでGemini 3 Flashを利用できます。ただし、デフォルトでは「利用禁止」設定となっており、ご利用には組織管理者による利用許可設定が必要です。

シフトプラス株式会社は、今後もさらに多様な生成AIモデルに対応できるよう、継続的な機能拡張を進めていく方針です。

「自治体AI zevo」の連携サービスで利便性が向上

「自治体AI zevo」は、単体での利用にとどまらず、他のツールとの連携により利便性を高めています。

ビジネスチャットツールLGTalkとの連携

「自治体AI zevo」を契約している自治体には、付帯サービスとしてビジネスチャットツール「LGTalk」のアカウントが職員数分提供されます。LGTalkはファイル無害化などセキュリティを重視したチャットツールであり、チャット上から直接生成AI（自治体AI zevo）を利用することが可能です。10アカウントまで利用可能なトライアルも提供されています。

LGWAN専用音声認識AI文字起こしツール「eRex」との連携

LGWAN専用の音声認識AI文字起こしツール「eRex」との連携も可能です。「eRex」についても1ヶ月間の無償トライアルが実施されており、興味のある自治体は問い合わせを検討できます。

シフトプラス株式会社について

シフトプラス株式会社は、2006年12月に大阪市西区に設立され、地方自治体向けシステムの開発・保守およびコンサルティング、業務受託サービスなどを主な事業としています。特に、ふるさと納税管理システム「LedgHOME＜レジホーム＞」は自社開発しており、2025年8月末時点で北海道から九州まで520以上の自治体がシステムを導入し、日本全国の寄附額の約50％を管理している実績があります。

「自治体AI zevo」の詳細については、以下のリンクから確認できます。

自治体AI zevo 公式サイト

AI Workstyle Lab編集部コメント：

「Gemini 3 Flash」の「自治体AI zevo」への導入は、自治体職員の業務効率化に大きく貢献すると考えられます。高速かつ高精度なAIが日常的な文書作成や情報整理を支援することで、職員はより市民サービスに直結する業務に集中できるでしょう。ただし、AIの出力はあくまで参考情報であり、最終的な判断は人間が行うべき点は変わりません。また、組織管理者による利用許可設定が必要な点は、セキュリティとガバナンス確保の観点から重要です。自治体はトライアルを通じて具体的なユースケースを検証し、職員が安心してAIを活用できる環境を整備することが、DX推進の鍵となるでしょう。

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