「AI Order Thru」の概要と開発背景
「AI Order Thru」は、実店舗におけるオーダー受注業務に特化した音声対話AIシステムです。顧客にとって直感的でストレスの少ない注文体験を提供すると同時に、店舗側の業務負荷を軽減し、省人化を推進します。
開発の背景には、外食産業をはじめとするサービス業における深刻な人材不足があります。店舗運営の効率化と接客品質の維持・向上を両立させる必要性が高まる中、特にドライブスルー受注のような顧客との重要な接点では、繁忙時間帯の人員確保やオーダーミスの抑制、ブランドトーンを保った接客品質の維持が課題でした。
New Innovationsは、AIを単なる人の代替ではなく「ブランド体験を拡張する存在」と捉え、ブランドごとのガイドラインに沿った対話設計と標準オペレーションを踏まえた運用設計を基に「AI Order Thru」を開発しました。
「AI Order Thru」の主な特長
1. 認識・表現精度
AIとITを二層で設計する独自のアーキテクチャにより、必須確認事項や販売不可商品の案内など、ブランドガイドラインに沿った正確なオーダー受注が可能です。
2. スムーズな体験
画面操作を前提としない音声対話により、顧客は固定されたユーザーインターフェース(UI)から解放され、直感的でストレスの少ない注文体験を得られます。
3. 物理インフラとの連携
エンジン音や環境音などのノイズが多い環境にも対応したマイク・スピーカー設計を採用しています。オーダー受注から生産着手、既存システムへの入力までを考慮し、デジタルと物理の連携が可能です。
4. 標準オペレーションの徹底と拡張
人による教育や習熟に依存せず、ブランドごとの標準オペレーションをAIに実装することで、接客品質の平準化と省人化の両立に貢献します。また、人では実現が難しい大量の記憶や複雑な処理にも対応できます。
実証試験と今後の展開
「AI Order Thru」の提供開始に合わせて、オーダー受注を対象とする実証試験が開始されました。音声対話AIの実運用では、AIのみで注文を完結できず人がサポートする割合(サポート率)が重要な評価指標とされています。海外の先進事例では、20〜30%程度のサポート率が報告されており、New Innovationsはこうした水準を参考に、国内の実店舗における運用成立性を検証しています。
今後は、実店舗での運用知見を蓄積しながら、店内セルフオーダーへの展開や、飲食、小売、宿泊、公共施設など多様な業態における音声インターフェースの活用を段階的に進める予定です。さらに、「AI Order Thru」をNew Innovationsが提供する調理ロボットや厨房機器、本社基幹システム、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールと連携させ、店舗全体のオペレーション高度化に向けて機能を拡張していく方針です。
「AI Order Thru」にご関心をお持ちの企業様へ
「AI Order Thru」は、実店舗における顧客接点のアップデートを目指す音声対話AIソリューションです。ドライブスルーの省人化、セルフオーダーのユーザーエクスペリエンス(UX)改善、音声対話AIの実店舗での検証、人とAIの最適な役割分担の模索といったテーマを持つ企業様は、New Innovations OMO事業部までお問い合わせください。技術検証からスモールスタートの実証まで、伴走するとのことです。
<お問い合わせ先>
株式会社New Innovations OMO 事業部
MAIL:contact@newinov.com
TEL:03-4405-3180
採用情報
New Innovationsは、上場企業役員経験者、外資コンサルティングファーム出身者、ユニコーンスタートアップの経営メンバーなど、幅広い人材が活躍しているビジネス・開発組織です。現在、OMO領域における事業を推進する事業企画、開発エンジニア、コーポレート人材を積極的に採用しています。詳細は以下のリンクをご覧ください。
代表取締役プロフィール

代表取締役 Co-CEO 兼 CTO 中尾 渓人
1999年生まれ。14歳でRoboCup Junior世界大会に入賞。15歳で開始したシステム開発事業で取引先が300を超え、高校在学中の2018年に株式会社New Innovationsを設立。「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」に選出されています。
代表取締役 Co-CEO 山田 奨
2社を創業後、ソフトバンクグループ傘下のAI・DeepTech特化ファンドDEEPCOREにて、AI・Robotics・IoT領域のスタートアップ支援に従事。New Innovationsにて取締役 COO、取締役 COO 兼 CFOを経て、現任の代表取締役 Co-CEOを務めています。
New Innovationsについて
「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に掲げ、OMO(オンラインとオフラインの融合)を主軸とする事業を展開しています。コンサルティングから開発・事業展開までワンストップで支援し、AIやクラウド、オンライン制御などのコア技術を駆使して、省力・自動化を軸としたハードウェア製造とソフトウェア構築を行っています。自社プロダクトとしてスマートコーヒースタンド「root C」を運営するほか、2024年にはかき氷の全自動調理ロボット「Kakigori Maker」、2025年にはハンバーガーの全自動調理ロボット「Burger Cooker」をリリース予定です。また、製造業の知を継承するAI図面管理「図面バンク」も開発・提供しています。ロボティクスを通じた付加価値創造により、あらゆる業界における生産性向上や事業構造の変革、顧客体験の向上を実現し、企業の収益増加、そして産業の発展に貢献しています。
【会社概要】
会社名:株式会社New Innovations
代表取締役:中尾 渓人、山田 奨
資本金:28億400万円(準備金含む)
設立:2018年1月
事業内容:OMOソリューションやスマートコーヒースタンド「root C」、製造業の知を継承するAI図面管理「図面バンク」の提供
本店:東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲10F
AI Workstyle Lab編集部コメント
New Innovationsが提供を開始した『AI Order Thru』は、サービス業における人手不足と顧客体験の質の維持という二律背反の課題に対する、有望な解決策を示唆しています。音声対話AIが店舗のフロントラインで活躍することで、従業員はより付加価値の高い業務に集中できるようになるでしょう。今後は、多言語対応や複雑なカスタマイズへの対応能力の向上、さらには他の店舗システムとのシームレスな連携が鍵となります。AIが単なる代替ではなく、ブランド体験を拡張する存在として、どのように進化していくのか、その動向に注目していきたいです。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

