開発の背景:投資初心者の「最初の一歩」を阻む壁を取り除く
日本人の約6割が投資未経験であると言われる中、TAPPは「知識不足による不安」という参入障壁を取り除くため、誰もが気軽に相談できるインフラの構築を目指していました。
しかし、当初のプロトタイプ検証では、ユーザーが「何を相談すれば良いかわからない」といった理由で会話を断念してしまう課題が浮き彫りになりました。この課題に対し、単なる会話型AIの開発に留まらず、ユーザー心理に基づいた根本的なUXの再設計がTAPPと共同で行われました。
具体的には、漠然とした不安を持つユーザーには会話のきっかけを与える工夫を施し、成果を求めるユーザーには視覚的なシミュレーションを提供するなど、ユーザーの状態に合わせて対話モードを切り替えることが可能です。最先端の生成AIを活用した技術的なアプローチにより、「自然と相談できる会話体験」の実現に成功しています。
※1 出典:野村アセットマネジメント 資産運用研究所「投資信託に関する意識調査2024」15p
https://www.nomura-am.co.jp/corporate/surveys/pdf/20240418_52B4DE55.pdf
「あかりAI」におけるHakkyの技術的アプローチ
最先端の生成AI技術を搭載した「あかりAI」には、以下の3つの機能特徴があります。
1. 【正確性×人間味】最新の生成AIとRAGによる専門家の「人格」再現
資産形成というセンシティブな領域において、誤った情報(ハルシネーション)の提供は避けなければなりません。Hakkyは独自のデータベース構築技術を用い、TAPPが持つ豊富なセミナー実績や専門知識をAIに参照させるRAGシステムを構築しました。
さらに、高度なプロンプトエンジニアリングやAI Agentの構築により、金融系AIにありがちな機械的な応答ではなく、ユーザーの不安に感情豊かに寄り添う「あかり」というキャラクター性を確立しています。

2. 【UX改善】ユーザーの迷いを払拭する「モード切替」と「動的UI」
「投資について何を相談したらいいかわからない」というユーザーの悩みに応えるため、中長期の資産形成プランニングを目標とする「プランニングモード」を実装しました。このモードでは、ユーザーが次に「あかりAI」に聞くべき質問を先回りして提示する「クイックリプライ機能」が搭載されています。
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プランニングモード: 対話内容からユーザーの属性を抽出し、将来の資産推移を試算します。結果はテキストだけでなく、個別のHTMLページとして生成・可視化される「資産戦略レポート」機能で提供されます。
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クイックリプライ機能: 会話の文脈を読み取り、次に聞くべき質問候補をAIが提示します。これにより、受動的なユーザーでも会話が途切れることなくスムーズに進むよう工夫されています。


3. 【離脱防止】ストレスフリーな対話を生む「応答深度の制御」
「じっくりと相談したい」ユーザーと、「ライトにサクサク相談したい」ユーザー、両方のニーズに応えるため、Hakkyは回答の生成速度と情報の深さを動的に調整するロジックを開発しました。
サクサクと会話を楽しみたい時はレスポンス重視の「ライトモード」、詳細なアドバイスが欲しい時は思考時間を要する「ディープモード」と、バックエンド側で処理を使い分け、Web接客において重要となる「会話のテンポ」を最適化しています。

今後の展望
「あかりAI」はβ版としてリリースされ、ユーザーからのフィードバックをもとに継続的な機能拡充が進められます。音声対話機能や詳細なライフプランニング診断などを順次追加し、資産形成の「相談」から「実行」までをサポートする総合AIプラットフォームへと進化させる計画です。
今後は、「お金のことを相談したい」と思ったときに最初に想起されるサービスとなり、金融リテラシーの向上と投資経験者の人口拡大にTAPPと共に貢献していく方針です。
ウェビナー開催のお知らせ:あかりAI開発事例紹介
「あかりAI(β版)」の提供開始を記念し、本サービスを提供する株式会社TAPPと共に、開発の背景から技術的な部分、実際の体験も含めたウェビナーが開催されます。AI開発について学びたい方は、ぜひこの機会にご参加ください。
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タイトル: 【最新AIで没入感の高いWeb接客】顧客の相談意欲を高める会話型AI「あかりAI」の実現〜具体性 / 専門性 / 親密性を担保した応答でCVを最大化〜
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日時: 2026年1月21日(水)15:00〜16:00
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形式: ZOOM開催
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参加費: 無料
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対象: どなたでもご参加いただけます
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登壇者: 株式会社Hakky 代表取締役 齋藤和正、株式会社TAPP マーケティング部 和泉里奈
ウェビナーの詳細はこちら:
https://hakky-20260121.peatix.com/
株式会社Hakkyについて
株式会社Hakkyは、「データでプロダクトを価値あるものにする」をミッションに掲げ、AIプロダクトの開発や、データ活用基盤の構築、データ活用を支援しています。本プロジェクトにおいては、最新の生成AI技術と、社内データをAIに学習・参照させる「RAG(検索拡張生成)」技術の構築、チャットのUIやAPI構築を担当しました。
TAPPが保有する豊富な資産運用のノウハウを、AIを通じてユーザー一人ひとりに最適な形で届けるため、技術選定から実装までを一貫して支援しています。今後もデータとテクノロジーの力で、TAPPのサービスの進化を技術面からバックアップしていくとのことです。
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社名: 株式会社Hakky
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所在地: 東京都新宿区新宿5丁目18番20号 ルックハイツ新宿803号
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代表者: 代表取締役 齋藤 和正
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創業: 2021年10月14日
AI Workstyle Lab編集部コメント
『あかりAI』は、金融分野におけるAIエージェントの可能性を大きく広げるサービスです。単なる情報提供に留まらず、ユーザーの心理状態やニーズに合わせて対話モードを切り替え、パーソナライズされた資産形成プランニングまで提供する点は注目に値します。今後は音声対話機能や詳細なライフプランニング診断が追加されることで、さらに多くの人々が「相談」から「実行」へとスムーズに移行できる環境が整備されるでしょう。一方で、AIによるアドバイスの倫理的な側面やデータプライバシーへの配慮は引き続き重要な課題となります。このサービスが、金融リテラシー向上と投資人口拡大にどのように貢献していくか、今後の進化に期待が寄せられます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

