Monitly.AI、生成AI運用評価プラットフォームを刷新し本格展開へ 経産省補助金採択で「現場中心の運用基盤」へ進化

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Monitly.AI株式会社は、生成AIの運用評価プラットフォーム「Monitly.AI(モニトリーAI)」を大幅に刷新し、本格的な展開を開始しました。この取り組みは、経済産業省による「第19次ものづくり補助金」に採択されており、今後のさらなる発展が期待されています。

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現場中心の生成AI運用基盤へ進化

生成AIの導入が加速する一方で、その運用や品質評価の仕組み作りは多くの企業にとって課題となっています。Monitly.AIは、この課題を解決するため、AI専門家だけでなく業務現場の担当者も直感的に扱える「現場中心の生成AI運用基盤」へと進化しました。

このプラットフォームは、生成AI(RAGやAIエージェントを含む)の出力品質を継続的に評価・改善するためのオールインワンソリューションです。企業がPoC(概念実証:新しいアイデアや技術が実現可能か検証する段階)から本番運用へ移行する際に生じる「品質の見えないリスク」や「属人的な改善プロセス」「評価の非効率性」といった課題を解消し、安定した“生成AIの品質運用基盤”を提供しています。この点が、日本企業の生成AI導入における生産性向上・品質向上に貢献すると認められ、今回の補助金採択に至りました。

主要アップデートの概要

今回の刷新では、主に以下の3つの機能が強化されています。

1. 画面UIの全面刷新

レスポンシブ対応が強化され、AIの専門家ではないプロジェクトマネージャーや業務部門担当者、経営層といった非エンジニア層でも直感的に操作できるUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス:製品やサービスの使いやすさや体験)へと進化しました。

複数構成同時比較画面

2. レビュー・承認フローの強化

チームやプロジェクト単位でのレビュー依頼、承認、進捗管理を一元化する機能が追加されました。マイルストーン設定やタスク進捗の可視化により、モデル更新やデータ改善の履歴を記録し、生成AIの品質運用における内部統制を支援します。

レビュー・承認管理画面

3. 運用ダッシュボード・監視機能の強化

実運用時の品質、コスト、応答速度をリアルタイムで可視化できる新しいダッシュボードが追加されました。異常検知やアラート通知、メトリクス履歴分析など、継続的なモニタリングを可能にし、運用中のAIエージェントやRAG構成(検索拡張生成:生成AIが外部知識を参照して回答を生成する技術)における精度低下やコスト超過を即座に把握できる仕組みが提供されます。

運用ダッシュボード画面

今後の展望:ローカルLLM連携の強化

Monitly.AIは今後、企業内データを安全に扱うローカルLLM(Ollama、LM Studioなど)との接続を強化する予定です。これにより、クラウド環境だけでなくオンプレミス環境でも柔軟に導入できる体制を整備し、「日本企業の生成AI運用を、品質と持続性の観点から支える基盤」として成長していくことを目指しています。

Monitly.AIについて

Monitly.AIは、生成AI(RAG・AIエージェント)の評価・改善・運用管理に特化した日本発のSaaS(Software as a Service:サービスとしてのソフトウェア)プラットフォームです。モデル比較、ログ管理、SME評価、運用モニタリング、改善履歴の可視化、チーム共有といった機能を統合し、属人的な評価運用を仕組み化します。日本企業向けにローカライズされた唯一の評価プラットフォームとして、PoCから本番導入までを支援しています。

詳細については、Monitly.AIのウェブサイトをご覧ください。
https://monitly.ai


AI Workstyle Lab編集部の解説

今回のMonitly.AIのプラットフォーム刷新は、企業が生成AIをビジネスで活用する上で直面する「運用の壁」を乗り越える重要な一歩と言えるでしょう。

特に注目すべきは、AI専門家だけでなく、業務現場の担当者でも使いこなせるようにUI/UXが改善された点です。これにより、AIの導入が一部の技術部門に留まらず、実際に業務を行う現場の従業員がAIの恩恵を直接受けやすくなります。例えば、カスタマーサポート部門の担当者が、生成AIの回答品質を自ら評価し、改善提案を行うといった、より能動的なAI活用が期待できます。

また、レビュー・承認フローの強化や運用ダッシュボードによるリアルタイム監視機能は、生成AIの「品質」と「ガバナンス(統治・管理)」を確保する上で不可欠です。AIの出力が業務に与える影響を正確に把握し、問題発生時には迅速に対応できる体制は、企業にとって大きな安心材料となります。

今後のローカルLLM連携強化の展望も、企業が機密性の高いデータを扱う際に、セキュリティ面での懸念を払拭し、より広範なAI導入を促進する可能性を秘めています。

生成AIを単なるツールとしてだけでなく、ビジネスプロセスに深く組み込み、持続的に価値を創出していくためには、このような「運用・評価の仕組み」が不可欠です。Monitly.AIの進化は、まさにAIを仕事で活かすための「土台」を強化するものと言えるでしょう。

この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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