戦略的パートナーシップ合意の背景
チューリングの取り組み
チューリングは、完全自動運転の開発に取り組むスタートアップです。環境認識から経路計画、運転制御までを単一のAIで行うE2E(End-to-End)自動運転AIと、人間社会の常識や背景、文脈の理解を獲得した大規模基盤モデルを同時に開発しています。これらを統合することで、あらゆる条件下で車が人間の代わりに運転操作を行う「完全自動運転」の実現を目指しています。
E2E(End-to-End)とは、従来のシステムが「認識→判断→制御」と複数の機能に分けて処理を行うのに対し、センサーからの入力データから制御指示までを単一のAIモデルが担う一貫した処理方式を指します。
GMOインターネットの取り組み
GMOインターネットは2024年11月より、AI・ロボティクスなどの高度な演算処理需要に対応するため、GPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」を提供しています。このサービスはNVIDIA H200 Tensor コアGPUに加え、2025年12月には「NVIDIA Blackwell Ultra GPU(B300)」を搭載した最新サービスを国内最速クラスで提供開始しています。高性能な計算資源を国内データセンターから安定供給することで、日本のAI開発力強化とイノベーション創出に貢献しています。
GMO GPUクラウドの技術的な強み
「GMO GPUクラウド」は、NVIDIA H200 Tensor コアGPUを搭載するサービスにおいて、国内初となる高速ネットワークNVIDIA Spectrum-Xと高速ストレージ環境、そしてシンプルでフルマネージドなジョブスケジューラーシステムを標準提供しています。
また、「NVIDIA Blackwell Ultra GPU」を搭載したクラウドサービスでは、AI推論モデルに最適化された「NVIDIA HGX B300 AI インフラストラクチャ」を導入し、大規模言語モデルの高速推論やエージェント型AI開発など、最先端AIワークロードに最適な高性能環境を提供しています。
同社はNVIDIAの最新世代をいち早く導入し、ネットワーク・ストレージ・運用基盤まで一体で進化させながら、常に最適な実行環境を提供しています。さらに、マルチインスタンスGPU(MIG)機能やウェブポータルソフトウェア「Open OnDemand」、モニタリングダッシュボード(Grafana)など、継続的な機能拡充を通じてリソース効率の向上と開発サイクルの加速を支援しています。
国内事業者としての強みとして、日本のエンジニアチームによる24時間サポート体制がAI開発者の負担を軽減します。また、国内データセンターで全てのデータを保管・管理する「ソブリンクラウド」として、重要な技術情報とデータ主権を国内で確保しています。この点が、日本発の技術で世界に挑戦するチューリングのビジョンと、国内AI産業を支えるGMOインターネットの使命が合致し、今回のパートナーシップ実現に至りました。
戦略的パートナーシップの意義
チューリングは以前から「GMO GPUクラウド」を完全自動運転AI開発に採用してきました。今回のパートナーシップでは、GMOインターネットがチューリングに32億円を出資し、「GMO GPUクラウド」の4年間の長期契約を締結することで、安定的な資金と計算資源を提供します。これにより、計算資源需要の高まりに対応した安定的な供給とサポート体制が拡充され、完全自動運転の実現に向けた開発が加速します。GMOインターネットは、環境構築・運用を通じて得られた知見や、チューリングの最先端AI開発現場からのフィードバックを活かし、常に最高の研究・学習環境を提供する体制を構築していくとしています。
MOUの主な内容
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主な内容: 計算資源の提供や環境構築・運用に関する戦略的パートナーシップ契約の締結、およびGMOインターネットからチューリングへの出資の実行。
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出資金額: 32億円(予定)。
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最終契約締結: 2026年3月(予定)。
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出資の実行: 2026年3月(予定)。
チューリングCEO 山本 一成氏のコメント

チューリングCEOの山本一成氏は「チューリングは、開発をできる限りシンプルに保ち、世界のAI開発における技術的トレンドを早期に取り込むことで高い開発速度を実現しています。高速なネットワークとストレージを備えるGMO GPUクラウドは、私たちの開発思想とも高い親和性を持っており、24時間体制のサポートによってエンジニアの負担も大きく軽減されています。今回の戦略的パートナーシップを通じて、AI計算基盤をさらに強化し、完全自動運転の実現に向けた開発をより一層前進させていきます」と述べています。
今後の展望
AI技術の進化は、自動運転だけでなく、医療・製造・農業などあらゆる産業の発展を加速させ、高齢化や労働力不足といった日本の構造的課題の解決にも直結します。完全自動運転は世界中の企業が技術開発を競う最先端領域であり、日本のスタートアップが世界の標準技術を創出していくためには、最先端の計算資源と安定した長期開発体制の両立が不可欠です。
今回の戦略的パートナーシップを通じて、GMOインターネットは「GMO GPUクラウド」を継続的に進化させ、チューリングの完全自動運転システム開発を力強く支援します。計算資源を提供するインフラ事業者として、国内AI技術が産業競争力と社会の持続可能性を高める基盤づくりに挑戦し続けるとしています。
GMOインターネットについて
GMOインターネット株式会社は、ドメイン、クラウド・レンタルサーバー、インターネット接続などのインターネットインフラ事業と、インターネット広告・メディア事業を展開する総合インターネット企業です。「すべての人にインターネット」というコーポレートキャッチのもと、社会基盤を支える企業として安心・安全なインターネット社会の実現と、AIで新たな未来を創る価値創造に貢献することを目指しています。
チューリングについて
チューリング株式会社は、完全自動運転の開発に取り組むスタートアップです。カメラから取得したデータのみでステアリング、アクセル、ブレーキなど、運転に必要な全ての判断をAIが行うE2E(End-to-End)の自動運転システムを開発しています。マルチモーダル生成AI「Heron」や自動運転向け生成世界モデル「Terra」、自動運転向けVLAモデルデータセット「CoVLA Dataset」などの開発を通じて、自動運転領域における技術革新を推進し、完全自動運転の実現を目指しています。
「GMO GPUクラウド」について
「GMO GPUクラウド」(https://gpucloud.gmo/)は、NVIDIA H200 Tensor コアGPUを搭載し、国内初となる高速ネットワーク NVIDIA Spectrum-Xと高速ストレージを実装しています。
2024年11月に発表された世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」では、世界第37位・国内第6位にランクインし、商用クラウドサービスとしては国内最速クラスの計算基盤を提供しました。さらに、2025年6月には電力効率を競う世界ランキング「Green500」にて世界第34位・国内第1位を獲得し、高性能と省電力性の両立が国際的に評価されました。2025年12月にはNVIDIAの次世代GPU「NVIDIA Blackwell Ultra GPU」を搭載した「NVIDIA HGX B300」のクラウドサービス提供を開始しています。
GMOインターネットは、本サービスを通じて、生成AI分野に取り組む企業や研究機関に最適化されたインフラ基盤と、お客様のワークロードに応じた柔軟でカスタマイズ可能な計算環境を提供し、開発期間の短縮とコスト低減に貢献することで、国内AI産業の発展を促進しています。
関連リンク
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のGMOインターネットとチューリングの戦略的パートナーシップは、日本における完全自動運転技術開発の将来像に大きな期待を抱かせます。最先端のGPUインフラと、E2E自動運転AIという革新的なアプローチが融合することで、開発速度が飛躍的に向上するでしょう。この連携は、国内のAI技術が世界のモビリティ分野で存在感を示すための重要な一歩であり、日本のAIエコシステム全体の底上げにも繋がると考えられます。今後は、技術の進化と共に、社会受容性や法規制といった課題への対応も重要になってくるでしょう。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

