録音から文字起こし、要約までポケットサイズで完結するAIボイスレコーダー「Notta Memo」。
AI Workstyle Lab編集チームで、AIボイスレコーダー「Notta Memo」を会議室・取材現場・居酒屋・電車内まで幅広い環境で徹底検証しました。録音精度、話者識別、AI要約、アプリ連携の実力はどこまで実務に使えるのか。実際のテスト結果と公式情報をもとに、外注は本当に不要になるのか?を専門的にレビューします。
- Notta Memoの特徴・デザイン思想・スペックを事実ベースで理解できる
- 会議・取材・雑音環境など「実務シーン別の精度」や強み・弱みがわかる
- 外注とのコスト比較や、どんな人に最適なデバイスなのか判断できる
- Notta Memoとは?録音×AI要約を一体化した新しい仕事の道具
- 開封レビュー|静かな存在感というデザイン思想と所有体験
- 初期設定と操作性|迷わないUIと振動でわかる録音開始
- 実録レビュー①:会議室での録音はどうか?(精度・話者識別・使い勝手)
- 実録レビュー②:雑音の多い現場取材での精度(小声・環境ノイズ)
- 実録レビュー③:居酒屋対談・電車内という“極限環境”での検証
- Nottaアプリ連携|録音後の仕事が一気に片付くワークフロー
- 競合比較・外注とのコスト比較|Notta Memoが向いている人
- 総評|外注の代わりとして実務で戦力になる一台
- まとめ|Notta Memoは録音デバイスではなく、仕事の時間を取り戻すツール
- Notta Memoに関するよくある質問|FAQ
- Nottaに関する関連記事
- 出典・参考元一覧
Notta Memoとは?録音×AI要約を一体化した新しい仕事の道具

Notta Memoは、4つのMEMSマイク+骨伝導マイクを搭載し、録音から文字起こし、要約までを一台で完結させるAIボイスレコーダー。
重量28g・厚さ3.5mmのカード型で、会議・取材・電話録音をシームレスに行える点が特徴です。
さらに、Nottaが長年磨いてきたASR(自動音声認識)技術をそのままハードウェアに搭載しており、正確な文字起こし・話者識別・翻訳・AI要約までワンストップで扱えるのが強みです。
編集部での検証でも、外注文字起こしの代替レベルに近づいた印象を受けました。
Notta MEMO会社概要
| 会社名 | Notta株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 令和4年5月25日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 Ryan Zhang |
| 資本金 | 900万円 |
| 所在地 | 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティグランキューブ3階 |
| 電話番号 | 03-6820-6068 |
| FAX | 同上 |
| 従業員数 | 90名(グローバル拠点含む)※2025年3月末時点 |
| 適格請求書発行事業者番号 | T5010001226919 |
| 出典 | https://shop.notta.ai/ja-jp/pages/about-us |
Nottaの理念・開発ストーリー
Notta株式会社は「会話の価値を最大化する」ことを使命に、録音・音声認識・要約・翻訳を統合したプラットフォームを構築。富士山から着想を得た“静かな存在感”のデザイン哲学と、MEMS+骨伝導マイク技術を組み合わせ、実務に最適化されたAIレコーダーを展開しています。
- 「会話の価値が音質で損なわれてしまう」ことへの問題意識が出発点。
- 4つのMEMSマイク+骨伝導マイクで、“本当に伝わる音”を実現。
- 富士山の“静かな存在感”をモチーフにしたミニマルなカード型デザイン。
- 日常に自然に溶け込み、安心感を与える道具として設計。
- 録音データはNottaアプリへ転送され、高精度テキスト・要約へ自動変換。
- 議事録作成から解放し、「議論に集中できる時間」を提供することを使命とする。
- 理念:会話の価値を最大化し、誰もが活用できる知見へ変える。
商品スペック
| 製品名 | Notta Memo |
|---|---|
| 重量/サイズ | 約28g・86.1×55.1×3.5mm |
| マイク | MEMS×4+骨伝導×1(推奨距離3m) |
| 録音時間 | 最大30時間(待機28日) |
| 充電 | マグネット式(約1.5時間でフル充電) |
| 内蔵メモリ | 32GB |
| AI機能 | 文字起こし・翻訳・要約・話者識別・AIチャット |
Notta Memoは、会議・インタビュー・商談などをボタンひとつで録音し、 クラウドと連携して文字起こし・要約まで自動で行うAIボイスレコーダーです。 PCやスマホを開かずに、「あとで使えるデータ」として会話を残したい人に最適です。
▶ Notta Memo公式サイトはこちら- Notta Memoは“録音→文字起こし→要約”を1台で完結するAIレコーダー。
- ASR技術をハードに落とし込んだことで認識精度が大幅に進化。
- 携行性・操作性・AI機能の三拍子が揃った実務向けガジェット。
開封レビュー|静かな存在感というデザイン思想と所有体験

Notta Memoの箱を開けると、カード型デバイス、MagSafeレザーケース、充電ケーブル、MagSafeリング、ユーザーマニュアル、デザインコンセプトカードが収められています。
特に印象的なのは レザーケースの質感と富士山の静けさをモチーフにしたデザイン思想で、いわゆるガジェットというより 文具のように日常へ溶け込む存在。
胸ポケットに入れたときの収まりの良さも優秀で、持ち歩く負担がほぼゼロです。
- 付属品は充実しており、MagSafeケースでスマホ一体の運用が可能。
- カード型デザインは“持ち歩いていることを忘れる”レベルのミニマルさ。
- 公式が語る「静かな存在感」の思想が、所有する楽しさを高めている。
初期設定と操作性|迷わないUIと振動でわかる録音開始

初期設定は非常にシンプルで、①スマホBluetooth ON → ②デバイス電源ON → ③Nottaアプリでペアリング の3ステップ。
また、録音モードの切替も直感的で、
- スイッチ上:通話録音(骨伝導)
- スイッチ下:対面録音(MEMSマイク)
と、操作に迷いません。
録音開始は電源ボタン長押し。「ブルッ」と振動するので、画面を見なくても録音状態が判断できます。
これは屋外取材や電車内のような場面で特に便利でした。
- 初期設定は3ステップで完了し、スマホアプリと即同期できる。
- 通話/対面録音の切替はスイッチ1つで直感的。
- 録音開始は振動でわかるため、画面を見ずに操作できる。
実録レビュー①:会議室での録音はどうか?(精度・話者識別・使い勝手)
編集部テストとして、まずは最も整った環境である会議室で検証しました。
28gの軽量カード型のため、スマホ・手帳と並べても圧がなく、相手に緊張を与えにくい点が優秀です。
文字起こしについては、公式HPでも触れられていた通り、固有名詞の取りこぼし・助詞の誤認が明確に減少。
文章全体の構造把握も正確で、1時間程度の会議でも「プロの文字起こし」に近い品質でした。
話者識別も安定しており、静かな会議室では誰が話したかの見分けが極めて容易。
タイムスタンプとの組み合わせで、後からのチェック作業もスムーズでした。
- 会議室のような整った環境では精度が高く、固有名詞の認識も安定。
- 録音機材感がなく、相手に圧を与えず設置できる。
- 話者識別×タイムスタンプで、会議後の確認作業も効率的。
実録レビュー②:雑音の多い現場取材での精度(小声・環境ノイズ)
続いて、あえて不利な環境である雑音の多い取材現場で検証。
聞き手2名+取材相手1名という、マイクにとって厳しい構成でも大半の内容は正確に文字起こしされました。
ただし、公式HPにもある通り、
- 話者が実際は3名なのに4〜5名として検出される
という話者の増殖が発生。
とはいえ、話者タグ自体は必ず付与されるため、編集部としても 後から話者統合すれば問題ない という感触でした。
また、公式の記録では
- 「谷中→田中」
- 「GTP→ETC」
など固有名詞系の誤変換は一部残るものの、全体の順序把握や文脈追従は問題なく、原稿化の土台としては十分。
- 雑音環境でも大半が正確に文字起こしされ、実務上は十分使える精度。
- 話者数が増殖することはあるが、タグが付くため後処理が容易。
- 固有名詞の誤りは少し残るものの、文章の流れは正確に再現される。
実録レビュー③:居酒屋対談・電車内という“極限環境”での検証
居酒屋対談
BGM・周囲の雑談・グラス音など、AIには最も厳しい環境でも検証。
結果は予想以上で、原稿化できるレベルで大半が正確に起こされていた。
ただし、以下の限界も確認済み
- 声が小さい箇所では、話者Aと話者Bが同一人物として扱われることがある。
- 2人の声が重なった瞬間は、話者識別が曖昧になりやすい。
それでも 1人の話者は対談全体で終始正確に識別されていた という強みも。
電車内での検証
特に興味深いのは、取材後に録音を切り忘れたまま移動した際の記録。
リュックの中、強い雑音環境にもかかわらず、「電車の車内アナウンスを高精度で文字起こししていた」。
これは環境が整えば高精度、雑音でも定型文は強いというNotta Memoの特徴を象徴していました。
- 居酒屋のような雑音環境でも、原稿化のベースとして十分な精度を維持。
- 声が重なる場面や小声は苦手だが、話者識別は全体として安定している。
- 電車内ではアナウンスまで拾う精度を発揮し、AI認識の底力を感じる。
Nottaアプリ連携|録音後の仕事が一気に片付くワークフロー
Notta Memoの最大の価値は「録音後」です。
録音データはクラウドに自動同期され、すぐに以下の機能が利用できます。
- AI文字起こし(最大98.86%の高精度認識)
- AI要約(1時間の会議も約5分の要約に自動整理)
- 話者識別+タイムスタンプ(修正しやすい発言単位の管理)
- 翻訳機能(58言語に対応した多言語テキスト化)
- AIチャット機能(録音内容に基づいて追加質問・深掘りができる)
編集部で特に優秀だと感じたのはタイムラインの見やすさ。
公式HPでも強調されていた通り、どこを直せばいいかが一瞬でわかるUI になっており、誤変換・話者ズレの修正コストが他社製レコーダーより圧倒的に低いです。
通話録音モードで収録した音声もそのまま要約できるため、営業・インタビュー・顧客ヒアリングの振り返りにも最適です。
- 録音後のクラウド同期で、文字起こし・要約・翻訳まで一気に処理できる。
- タイムスタンプUIが優秀で、誤変換や話者ズレの修正が驚くほど早い。
- 通話録音→要約の流れが強力で、営業や取材の振り返り時間を大幅削減。
競合比較・外注とのコスト比較|Notta Memoが向いている人
外注費との比較
文字起こしの外注は10分あたり 1,000円以上 が相場感。
取材が月10本あれば、月3〜6万円の外注費 になることも珍しくありません。
一方、Notta Memoのクラウド利用は
- 月額1,185円プランで、月間1,800分まで文字起こしが利用可能。
- 無料プランでも、月間300分まで試すことができる。
編集部感覚としては、「外注費の7〜9割が削減される」 というレベル。
他社AIレコーダーとの違い
| 項目 | Notta Memo | 他社一般例 |
|---|---|---|
| 文字起こし精度 | 高い(固有名詞精度が改善) | 雑音環境で落ちやすい |
| 話者識別 | 会議室では安定/雑音で増殖あり | 雑音環境では誤判定が多い |
| UI | タイムラインが見やすく修正が早い | 音声との紐付けが弱い |
| 録音後の処理 | 要約・翻訳・AIチャットが強い | 文字起こしのみで終わることが多い |
Notta Memoが向いている人
- 取材・インタビューを多くこなすライター/編集者
- 議事録作成を効率化したいビジネスパーソン
- 外注費を削減して“自走できる体制”を作りたい企業
- 居酒屋・移動中など雑音環境でも録音したい人
- 多言語の会議・取材を行うグローバルチーム
- Notta Memoは外注文字起こしの数万円コストを月千円台に圧縮できる。
- 競合よりも“要約・UI・通話録音”の実務性で優位性がある。
- ライター・ビジネス層・多言語ユーザーとの相性が特に良い。
総評|外注の代わりとして実務で戦力になる一台
ここまで複数の検証シーンを踏まえて評価すると、Notta Memoは「携行性・精度・AI後処理を最もバランス良く実現した一台」 と断言できます。
- 整った環境では、プロ級に近い文字起こし精度を発揮できる。
- 雑音の多い場所でも“原稿化に必要な情報”は安定して取得できる。
- 録音後の要約・翻訳・編集UIが優秀で、作業時間を大幅に削減できる。
一方で、
- 声が重なる場面では、話者識別が乱れやすい。
- 小声の発話は認識が弱まり、話者の区別が曖昧になることがある。
- 雑音が極端に大きい環境では、精度が低下しやすい。
Notta Memoでは話者識別が乱れることがあるため、万能とは言えません。
編集部が使ってみた感想としては、実務で必要なレベル(2万字→2000字にまとめる)では外注の代替となり得る精度 を既に達成しているように感じました。
- Notta Memoは精度・携行性・AI後処理のバランスが最も優れている。
- 雑音環境でも“原稿化に必要な情報”は十分に拾える安定性がある。
- 外注費の削減と作業スピードの改善を両立でき、実務の強力な武器になる。
まとめ|Notta Memoは録音デバイスではなく、仕事の時間を取り戻すツール
Notta Memoを複数の検証環境(会議・取材・騒音・居酒屋・電車内)に基づいて総括すると、「録音→文字起こし→要約→共有」という知的作業の流れを根本から変えるデバイス」 と言えます。
整った環境ではプロ級の精度、雑音環境でも“原稿化に必要な要点”はしっかり拾い、録音後はアプリ連携で議事録化・要約・翻訳・タイムライン編集が瞬時に完了。
特に、外注費を月数万円かけていたライター・編集者、会議メモに追われるビジネスパーソンにとっては時間とコストを取り戻す直接的な効果”があり、実務レベルの戦力として十分活躍する性能です。
今後もファームウェアアップデートで精度改善が期待でき、職種を問わず「聞く仕事」を効率化したい人の第一候補になる一台でした。
Notta Memoは、会議・インタビュー・商談などをボタンひとつで録音し、 クラウドと連携して文字起こし・要約まで自動で行うAIボイスレコーダーです。 PCやスマホを開かずに、「あとで使えるデータ」として会話を残したい人に最適です。
▶ Notta Memo公式サイトはこちら- Notta Memoは“録音→文字起こし→要約”の一連を高速化する実務ツール。
- 整った環境だけでなく雑音下でも、原稿化に必要な精度を維持する。
- 外注費削減・時短効果が大きく、ライターやビジネス層の即戦力になる。
Notta Memoに関するよくある質問|FAQ
- Q. 雑音の多い環境でも使えますか?
A. 居酒屋・電車内などの極端な騒音下でも、原稿化に必要な要点は比較的正確に拾えます。ただし小声や声の重なりでは話者識別が乱れることがあります。 - Q. 文字起こしの精度はどれくらいですか?
A. 公式では最大98.86%の精度。編集部テストでも会議室ではプロ級、雑音環境でも実務利用に十分な精度でした。 - Q. 通話の録音はできますか?
A. はい。骨伝導マイクによってスマホ通話の双方の音声を録音できます。録音後は要約・AIチャットも利用可能です。 - Q. 外注と比べて本当にコストは下がりますか?
A. 文字起こし外注は10分1,000円前後が一般的ですが、Notta Memoは月額1,185円で1,800分使えます。実際の外注費は大きく削減できます。 - Q. 話者識別はどこまで正確ですか?
A. 会議室のような静かな環境ではかなり正確です。雑音の多い場所では話者数が増殖して表示されることがありますが、タグ付けは残るため後処理は容易です。 - Q. メモリ容量は十分ですか?
A. 内蔵32GBで約144時間録音できます。クラウド同期を併用すれば容量不足になることはほぼありません。 - Q. どんな人に向いていますか?
A. 取材・インタビューを行うライター、議事録作成が多いビジネス層、多言語の会議をする企業、外注費を削減したいチームに最適です。

