freee Agent Hubとは?税務顧問の資料回収から決算申告までAIで自動化する新サービスを解説

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AIビジョン「freeeコックピット」のもと新たな取り組みを開始し、会計事務所向けに使いやすいfreeeをさらに推進

freeeはこれまで、記帳から決算申告、経営支援まで一気通貫でオンライン完結できる強みを活かし、会計事務所と顧問先にとって不可欠なインフラを提供してきました。その結果、freee認定アドバイザー制度への加入事業所数は2026年3月末時点で5,500を超えています。

2026年2月10日には、freee共同創業者・横路隆氏がCAIOに就任し、バックオフィス業務のプロフェッショナルに向けたAIビジョン「freeeコックピット」が発表されました。今回発表された3つの取り組みは、このビジョンを具体化する第一弾となります。

会計事務所の顧問業務は、資料回収・記帳・確認修正・決算申告・経営支援と多岐にわたります。freeeは、この一連の業務フローをAIエージェントによって自動化できる世界を目指しています。

その中核となるのが、2026年5月中に提供開始予定の統合型AIエージェント「freee Agent Hub」です。提供開始後は、顧問先ごとにチャットで指示するだけで、複雑な設定なしに資料回収から決算申告までの業務を段階的に自動化していくことを目指しています。初期プリセットとして記帳エージェントと自動登録ルール管理エージェントが搭載されており、すぐに業務効率化を体感できるとのことです。

AIによる自動化においては、「コントローラブルな仕訳生成」と「責任の所在が明確な運用」が不可欠です。「freee Agent Hub」では、AIが生成した仕訳について利用者が確認・修正できるガードレールを設けており、AIの判断に対して人が最終責任を持てる設計を徹底しています。

また、freeeのAIビジョンを支える重要な要素として、同時に2つのPublic APIが発表されました。freeeはこれまで数多くのPublic APIを提供していますが、自動登録ルールAPIの公開により、これまで人手に頼っていたルールメンテナンスをAIに委ねることが可能になります。freee申告のAPIにより、決算申告という会計事務所の最終工程までをAIエージェントで自動化することが可能になります。

freeeは、API・MCPの拡充を進めることで、パートナーがさまざまなAIエージェントを構築できるオープンなプラットフォームであるとともに、「freeeコックピット」構想の機能拡充を推進し、専門家の「正解」と「責任」を実現する、唯一のAI経営基盤プラットフォームの実現を目指しています。今後も会計事務所がAIを活用してより付加価値の高い経営支援業務に注力できる環境づくりに貢献していくとのことです。

認定アドバイザー向けに「freee Agent Hub」を5月に提供開始

「freee Agent Hub」は、顧問先業務をAIエージェントで安全に効率化するための統合型AIエージェントです。会計事務所が抱える業務課題に対して、AIの力を最大限に引き出しながらも、セキュリティと信頼性を両立する環境を提供します。

AIエージェントの実行基盤として、対話UIに加えて、キャンバス上でエージェントの実行結果を直感的に確認できます。ユーザー自身がAIエージェントを作成でき、簡易な画面UIをもたせることも可能です。AIエージェントジョブの実行状況・結果の確認に加え、スケジューリング実行の設定・管理が行えます。

さらに、デスクトップアプリならではの強みとして、APIが提供されていない外部サービスとの連携を含むAIエージェント機能を利用できます。また、トークン溢れ(コンテキストウィンドウオーバーフロー)を防ぐ仕組みにより、長時間にわたるエージェント処理も安定して実行できるとされています。

「freee Agent Hub」は、デスクトップアプリですが、アプリ上でユーザーが作成したエージェントは作成したユーザーに閉じずに他のユーザーと共有できる機能提供も今後検討されています。

※「freee Agent Hub」は、Windows・macOSの両環境で動作します。

「freee Agent Hub」の主な特徴

  1. 統合型AIエージェントをデスクトップアプリで提供
    AIエージェントとの対話UIに加え、キャンバス上でエージェントの実行結果を直感的に確認できます。ユーザー自身がAIエージェントを作成でき、簡易な画面UIをもたせることも可能です。AIエージェントジョブの実行状況・結果の確認に加えて、スケジューリング実行の設定・管理が行えます。デスクトップアプリの強みとして、APIが提供されていない外部サービスとの連携を含むAIエージェント機能を利用できます。また、トークン溢れを防ぐ仕組みにより、長時間にわたるエージェント処理も安定して実行可能です。

  2. freeeに深く統合された記帳支援機能
    「freee-mcp」のセットアップは不要で、インストール後すぐにfreeeと連携した業務を開始できます。freeeの業務フローに最適化された記帳エージェントなど、特定のユースケースに特化したエージェントも提供されます。

  3. 顧問ビジネスに特化した安全な作業環境
    顧問ビジネス特有のセキュリティリスクに対応するアーキテクチャを搭載しています。事業所単位で完全に分離された作業空間を提供し、認証情報・コンテキスト・ブラウザセッション・ファイルのすべてが顧問先ごとに隔離されます。これにより、顧問先間の情報取り違え事故を構造的に防止し、AIの判断に対して確実に責任を取れる基盤を実現します。

具体的な活用例

  • 異常値の自動検出:AIエージェントがfreee上の取引データを分析し、通常と異なるパターンや金額の異常値を自動で検出し、確認が必要な箇所をピックアップして報告します。

  • 記帳エージェントによる自動仕訳:コントローラブルなルールに基づき、AIエージェントが仕訳を自動生成します。そして、人による最終確認のフローを組み込むことで、正確性と効率性を両立します。

  • 外部ドキュメント連携による自動処理:Googleドキュメントなどの外部ファイルに保存された顧問先のコンテキストメモや業務メモにアクセスし、記帳ポリシーの反映やルール更新などを自動的に実行します。

freee Agent Hubのデモイメージ

「freee Agent Hub」は以下のフォームより優先案内の受付を行っています。
https://adv.freee.co.jp/advisor/freee-agent-hub

また、「freee Agent Hub」のYouTube動画も公開されています。
https://youtu.be/RAZpi9k4lWk?si=QkrN-3MJTtvGdE5b

freee申告のAPIを認定アドバイザー限定で順次提供開始

freee申告は、国内唯一のクラウド完結型税務申告サービスです。今回、freee申告のAPIがfreee認定アドバイザー限定で順次提供開始されることにより、申告書類にミスや不備がないかのチェックに利用できるようになります。

これにより、決算申告という顧問業務の最終工程までを含めた一貫した自動化が実現可能となり、会計事務所の業務効率は飛躍的に向上すると考えられます。

自動登録ルールAPIの提供開始

freee会計で提供されている正確な記帳の基盤となる自動登録ルールについて、自動登録ルールAPIの提供が全ユーザーを対象に開始されました。このAPIにより、記帳ポリシーや事業内容といったコンテキスト情報と連動したルールの作成・更新を、AIエージェントが自律的に行えるようになります。「記帳はコントローラブルなルールで。ルールメンテナンスはAIで。」という新しい運用スタイルが実現します。

会計事務所業界の方からのコメント

株式会社SoVa 代表取締役CEO 山本健太郎氏からのコメント

従来の法人税申告は、熟練の税理士による「職人芸」に依存する側面が強く、APIがないため会計データとの突き合わせも手動で行うしかありませんでした。今回、freee申告APIを活用したことで、会計数値と申告書の整合性チェックの自動化が実現しました。これにより全項目を網羅できれば30〜40%の削減が見込めます。レビュアーにとって、人為的な見落としが事前に排除されている安心感は非常に大きなメリットです。まずはチェックの品質を高め、将来的には作成工程の自動化も目指します。API開放に積極的なfreeeと二人三脚で歩むことで、AI時代の新たな申告のあり方を実現できると確信しています。

sankyodo税理士法人 CEO・税理士 朝倉歩氏からのコメント

AIエージェントが実務を完結させ、人間がレビュアーとして付加価値を生む時代が到来しました。この技術革新は、従来の作業効率を劇的に変え、組織の成長率を飛躍させる可能性を秘めています。特に「freee Agent Hub」は、業界のオペレーションを一変させる強力な武器になると確信しています。実務家としては、単なる効率化を超え、人間が本来取り組むべき業務へシフトする好機です。freeeには、常に最先端を突き進む「らしさ」を期待しています。その高い志と技術を追いかけていくことが、会計業界に夢を与え、次世代のスタンダードを創ると信じています。

フリー株式会社 会社概要

  • 会社名:フリー株式会社

  • 代表者:CEO 佐々木大輔

  • 設立日:2012年7月9日

  • 所在地:東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー21F

  • URLhttps://corp.freee.co.jp/

freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションのもと、誰もが自由に経営できる統合型経営プラットフォームを実現しています。日本発のSaaS型クラウドサービスとして、パートナーや金融機関と連携することでオープンなプラットフォームを構築し、「マジ価値」を提供し続けています。

AI Workstyle Lab編集部コメント

freeeの「freee Agent Hub」と新たなAPIの提供開始は、税務顧問業界にとって画期的な一歩と言えるでしょう。資料回収から決算申告までAIエージェントで自動化されることで、会計事務所はルーティン業務から解放され、顧問先への戦略的な経営支援など、より高度なコンサルティング業務に注力できるようになります。これは単なる効率化に留まらず、専門家が本来持つべき価値を最大限に引き出し、新たな収益機会を創出する可能性を秘めています。特に、中小企業やスモールビジネスを支援する認定アドバイザーにとって、業務の質と生産性を同時に向上させる強力なツールとなるはずです。AIが会計業務の「正解」と「責任」をサポートすることで、顧問ビジネスの未来は大きく変革するでしょう。

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この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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