SmartHRが示す業務効率化の新常識:AI活用「ブラウザ自動操作」が変えるID管理の未来

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開発背景

企業が利用するWebサービスの増加に伴い、情報システム部門では従業員の入社・異動・退職に伴うアカウント管理の負荷が増大しています。特にAPI連携に対応していないサービスでは、CSV出力・加工・取り込みといった手作業が発生し、棚卸し業務の負担増大や対応漏れによるセキュリティリスクが課題となっていました。

これまでSmartHRの「ID管理」機能では、API連携しているSaaSアカウントの保有状況可視化と、労務管理を通じて更新される最新の従業員データに基づいた一元管理を実現してきました。今回新たに提供される「ブラウザ自動操作」機能は、AIによる初期設定支援を特徴とし、API連携に対応していないWebサービスのアカウント情報をブラウザ上から自動で取得し、「ID管理」に反映できます。

これにより、アカウント状況の把握が容易になり、退職者アカウントの残存や把握できていないアカウントの放置を防ぎ、組織全体のセキュリティリスク低減と効率的なID管理の実現に貢献します。

「ID管理ブラウザ自動操作」機能の特長

1. API非対応サービスからアカウント情報の取得が可能に

ブラウザ上でアカウント一覧画面を表示できるWebサービスであれば、SaaS、オンプレミス、自社開発システムを問わず、対象サービスからアカウント情報を取得し、「SmartHR」上の「ID管理」へ反映できます。

※ブラウザ自動操作は、一部データの取得が困難なケースや対応できない外部サービスがあります。

2. AIが画面構造を読み解き、初期設定作業を自動化しサポート

従来のRPAでは複雑だった初期設定作業を、AIがアカウント一覧画面の構造(HTML / DOM)を自動で解析し、必要な項目を特定・提案します。これにより、管理者は専門的な知見を要する設定を一から行う必要がなく、AIの提案を確認するだけでスムーズに初期設定を進められます。

3. 取得したアカウント情報は、「SmartHR」上の従業員データベースに自動照合

ブラウザ自動操作で取得したアカウント情報は、SmartHR上の従業員データと自動照合されます。これにより、保有アカウントの可視化に加え、作成・削除が必要なアカウントを自動で可視化し、抜け漏れを防止します。

※「ブラウザ自動操作」機能は、お客様に代わってブラウザ操作を自動化することで情報の取得をサポートするものです。本機能を安全に利用するため、取得元となる外部サービスの利用ルール(自動取得の可否など)をお客様ご自身で事前に確認する必要があります。

「ブラウザ自動操作」機能の先行導入事例:株式会社かぶらやグループ

名古屋を中心に全国で飲食店を展開するかぶらやグループでは、これまでAPI非対応のWebサービスごとに、手作業によるCSVの作成・加工・取り込みが必要でした。1サービスあたり最大10分程度の作業時間が発生していたとのことです。

かぶらやグループロゴ

SmartHRの「ブラウザ自動操作」機能を活用した結果、1サービスあたりの作業時間は最短1分で完了し、最大90%の業務効率化に成功しました。作業がスムーズになったことで、情報の更新頻度を向上させることが可能となり、退職者のアカウント削除漏れなどを未然に防ぐ確実な運用体制が構築されています。

今後の展望

SmartHRの「ID管理」機能は、従業員のSaaS利用の実態をより広範囲かつ横断的に可視化し、見落とされがちなアカウントや把握できていない外部サービスも含めて統制できる世界の実現を目指しています。アカウント管理の属人的な運用から脱却し、セキュリティリスクを最小化する基盤の提供を推進していくとのことです。

「ブラウザ自動操作」機能はアカウント情報の「取得・可視化」を目的にしており、提供開始時点でのアカウントの「作成・削除」には各サービスのAPI連携が必要です。今後はAPI非対応サービスにおける「作成・削除」の自動化も視野に入れ、AIを活用した更なる自動化・効率化などの機能拡張を検討していく方針です。

SmartHRの情報システム領域での取り組みについて

SmartHRは、人事労務管理を通じて蓄積される最新かつ正確な従業員データを起点に、情報システム領域のDXを推進しています。2025年よりアカウント管理を効率化する「ID管理」機能を提供し、従業員の利便性向上と情報システム部門の業務負荷軽減、およびセキュリティ強化を同時に実現しています。

さらに、ITコンサルティングや情シスBPOを強みとするSmartHRグループ各社と連携し、システム提供に留まらず、DX戦略の策定から現場での実運用までを一気通貫で支援する体制を構築しています。今後も多角的なソリューションを展開し、バックオフィス全体の生産性向上と、企業の競争力強化に貢献していくとのことです。

参考情報:

  • SmartHRの情報システム部門向けソリューションについて: https://smarthr.jp/it-solutions/

  • クラウド人事労務ソフト「SmartHR」は、労務管理クラウド7年連続シェアNo.1(※)のクラウド人事労務ソフトです。雇用契約や入社手続き、勤怠・給与計算などの多様な労務手続きをペーパーレス化し、「SmartHR」に溜まった従業員データを活用したタレントマネジメント機能により最適な人員配置や人材育成を推進、データに基づく人的資本経営を支援します。さらに、アプリストアサービス「SmartHR Plus」を通じて個社ごとのカスタマイズ性を高め、正確性や安全性の高いデータ連携を実現しています。
    ※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「HRTechクラウド市場の実態と展望 2025年度版」労務管理クラウド市場・出荷金額(2024年度)
    詳細はこちら: https://mic-r.co.jp/mr/03710/

  • 株式会社SmartHR 企業URL: https://smarthr.co.jp/


AI Workstyle Lab編集部コメント

このSmartHRの新機能は、特にAPI連携が難しい既存システムやSaaSを多く利用する企業にとって、ID管理の大きなブレークスルーとなるでしょう。手作業による情報システム部門の負担を劇的に軽減し、退職者のアカウント削除漏れといったセキュリティリスクを低減できる点は、企業のITガバナンス強化に直結します。これにより、人的リソースをより戦略的な業務に再配分することが可能になり、企業全体の生産性向上に貢献するはずです。今後の機能拡張にも注目が集まります。

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記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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