AIトランスフォーメーションの加速と重要インフラのサイバー防御強化
富士通はまず、自社で「Claude」をはじめとするAnthropicのAIを徹底的に活用し、その実践を通じてノウハウを蓄積・展開することで、日本企業および日本社会におけるAIトランスフォーメーションの推進に取り組みます。また、日本や世界の重要インフラに深く関与する企業としての責任のもと、AI時代のセキュリティ強化にも注力します。この協業により、富士通はAnthropicの最新AIモデルに早期にアクセスし、これらを活用したソリューションの開発・提供を通じて、顧客に対してより高度で実践的なAI活用を提供します。
富士通は、AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」や大規模言語モデル「Takane」(注2)をはじめとする自社AI技術も有しており、データ主権、規制対応、セキュリティ、性能といった顧客の要件に応じて最適なAIの選定・設計・統合までをコントロールすることで、安心して利用できる形で提供していくとしています。複数のAIを使い分ける前提のもと、本協業によりAnthropicの先端的なAIを組み合わせることで、多様なAI活用ニーズに応えていきます。
さらに、富士通は、既に実施している安心・安全なAI社会の実現に向けた取り組み(AIトラスト)に加え、同社が有する先端テクノロジー(HPCや量子コンピュータを含む次世代のハイブリッド計算基盤など)のAI先端領域への活用を検討します。これにより、AIの安全性・信頼性を確保しながら、ミッションクリティカル領域においても安心して利用できるAIの社会実装を推進していきます。
本協業における主な取り組み
1. Anthropic活用によるFDE事業の強化
富士通はAnthropicの「Claude」を活用し、AIを確実に価値創出につなげるForward Deployed Engineer(FDE)モデルを強化・展開します。富士通はこれまで、Palantir Technologies Inc.をはじめとした先進的なテクノロジーパートナーとの戦略的提携を通じてFDEの実践知を培ってきました。顧客の現場に入り込みながら、様々な業種知見と「Fujitsu Kozuchi」や「Takane」などの自社テクノロジーを組み合わせ、AIのユースケース設計から実装・定着までを短期間で実現しています。本協業では、このFDEモデルにAnthropicの「Claude」を組み合わせることで、単なるAI導入にとどまらず、顧客との密接な協業および業種別の知見を基盤に、実際の業務価値に直結するAI活用を実現していく方針です。
2. サイバーセキュリティの進化
AI時代のサイバー防御力強化に向け、企業や重要インフラおよび必須サービスのサイバー防御力の向上を推進します。専門人材に依存した属人的なサイバー防衛から、人とAIが協業して迅速に対応できる次世代のセキュリティ運用モデルへの進化を目指します。特に、ミッションクリティカル領域におけるAI活用と防御の両立を実現します。また、AIの技術進展に伴うサイバー防御への対応は大きな社会的課題となっており、富士通は日本政府と連携し、得られた知見を通じ、社会全体のセキュリティ強化に貢献していくとしています。
3. 社内実践によるAI活用モデルの確立と展開
富士通グループ全社員(約10万人)がAnthropicの「Claude」を自ら活用し、業務の高度化、高速化を実施しながら、AIを安心・安全に使える形を実践的に検証します。具体的には、富士通がもつAIの信頼性向上を可能とする技術を組み込みながら、AIの利用における安全性・透明性・制御性を担保する技術と運用の両面を確立していきます。その過程で得られた知見や標準化されたアプローチを顧客に還元することで、日本企業における信頼性の高いAI活用を推進します。すでに2026年2月にAIドリブン開発基盤の取り組みを発表しているように、「Takane」のAIエージェントによる大規模システムの更新工程の自動化に取り組んでいますが、「Claude」も使いこなすことで、さらなる開発生産性の向上にも取り組みます。
各社のコメント
富士通株式会社 代表取締役社長 CEO 時田 隆仁氏は、「急速に進化・成長するAIを素早く社会実装し、価値創造につなげることは、テクノロジー企業として最優先で取り組むべきことととらえています。このたびの協業を通して、富士通の有する業種・業務への深い知見、特にミッションクリティカルな領域での豊富なノウハウと、Anthropicの先端AIモデルを融合させることによって、各産業における新たな価値創出を支援し、信頼できるAIドリブンな社会を実現してまいります」と述べています。
Anthropic PBC 最高事業責任者(CCO)Paul Smith氏は、「社会の根幹を担う重要な産業とともに歩んでこられた富士通と協業できることを、大変光栄に思います。日本社会を支える機関、すなわち銀行、病院、政府、そして重要インフラは、AIに対して最も高い水準を求めます。富士通は数十年にわたり、こうした機関の技術パートナーであり続けてきました。その富士通が今、自社の従業員10万人に『Claude』を展開し、さらに1,000人規模のエンジニアチームを編成して、それをお客様にお届けしようとしています。これは、日本市場における先進的なAIへの最も重要な取り組みのひとつであり、富士通がそのコミットメントを実現するうえで信頼を寄せるパートナーとしてAnthropicが選ばれたことを、私たちは誇りに思います」とコメントしました。
関連リンク
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富士通とPalantir Technologies Inc.が戦略的提携(2020年6月10日): https://info.archives.global.fujitsu/jp/news/2020/06/10.html
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大規模言語モデル「Takane」を活用したAIドリブン開発基盤を開発し、運用開始(2026年2月17日): https://staging.global.fujitsu/ja-jp/pr/news/2026/02/17-01
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富士通株式会社 お問い合わせフォーム: https://contactline.jp.fujitsu.com/customform/csque04802/873532/
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富士通株式会社 グローバルPR: https://global.fujitsu/ja-jp/pr
AI Workstyle Lab編集部コメント
富士通とAnthropicの提携は、日本企業のAI導入とDX推進に大きな影響を与えるでしょう。特に、Anthropicの「Claude」と富士通のFDEモデルの融合は、単なるAI導入を超え、実際の業務価値創出に直結するAI活用を加速させます。重要インフラのサイバー防御強化にもつながるため、企業はセキュリティ面でのAI活用にも注目すべきです。この動きは、AIがビジネスの基盤をより強固にする可能性を示唆しており、今後の企業の競争力向上に不可欠な要素となることが期待されます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

