開催の背景と目的:学術の研究成果を社会実装へ
LIGPは、教育工学領域のアカデミズムが生み出す優れた研究成果や知見を、研究室の中にとどめることなく広く産業界へ橋渡しし、大学発の研究を社会実装へとつなぐ機会を創出することを目的としています。
日本の教育産業をめぐる構造的な課題として、企業内教育や人的資本管理を支えるeラーニング・ラーニングテクノロジーといったICTツールの分野では、海外発のサービスが優勢な状況が続いています。日本の教育産業を活性化し、領域を担う教育工学の専門人材を育成するためには、学術界と産業界が知見と課題を持ち寄る産学連携の枠組みが不可欠です。LIGPは、革新的な学習・教育環境を研究する高等教育機関と、教育・人材育成に関わる企業との出会いの場を広げる「産学のブリッジ役」として機能してきました。
応募研究の傾向と審査のポイント
二次審査に進出した全国の大学・大学院の13チームには、近年の教育研究の潮流が表れています。
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生成AIを「どう使いこなすか」を問う研究の台頭:過半数のチームが生成AIを研究の中核または主要な構成要素として活用しました。AIに作業を任せる段階から一歩進み、AIを方向づける力・協働する力、メタ認知、「分かったつもり」の検知など、AI時代に人間が育むべき学びの質そのものに踏み込むテーマが目立ちました。
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多様化する学習支援テクノロジー:VR・メタバースを用いた対人訓練や協働学習、触覚・身体知(ハプティクス)の伝承、脳波を用いた適応的な学習制御、ラーニングアナリティクス、教育データの相互運用(LTI)など、技術的アプローチは多岐にわたりました。
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「技能・感覚の継承」という産業直結のテーマが最高評価:最優秀賞の研究は、熟練技能者の暗黙知をいかに記録し次代へ伝えるかという、日本の産業界が直面する大きな課題に挑むものです。技能継承のDXとして企業導入の可能性が高く評価されました。
審査では、技術的な新規性だけでなく、社会実装と産業への波及効果を重視する評価軸が特徴です。9名の審査委員が各研究を、(1)産業界から見た独創性・斬新性、(2)社会的価値〔a.教育・学習に与えるインパクト/b.発想スケールの大きさ/c.実用化された際の波及効果〕を採点しました。
受賞結果
「ラーニングイノベーショングランプリ2026」の主な受賞結果は以下の通りです。
【最優秀ラーニングイノベーション賞(ジンジャーアップ賞)】
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「エンジニアの感覚知識」を距離を超えて伝承: E-learning by Doing
- 北陸先端科学技術大学院大学・ものつくり大学/長谷川&武雄 Lab
【優秀ラーニングイノベーション賞】
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ラポール形成プロセスを再現する生成AI児童アバターを用いたVR健康相談訓練システム
- 崇城大学・西南女学院大学・大阪教育大学・九州大学/ラポリタン
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FocuSpeed: 脳波に基づいて再生速度を適応制御する音声学習支援システム
- 東京大学大学院/Amelab M2
【奨励賞】
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AIに作らせる学習から、AIを方向づける学習へ:バイブコーディングにおける創造的意図形成の可視化と適応的学習支援システム
- 関西外国語大学/卯木研究室バイブコーディングチーム
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学習者中心のラーニングアナリティクスを実践するワークショップLA4Uの設計と評価
- 京都大学/エビデンス駆動型教育研究協議会 Student SIG チームLA4U
【特別賞:株式会社イーラーニングEduAI賞】
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概念マップとルーブリックを統合した対話型学習支援モデルに関する研究
- 公立千歳科学技術大学大学院/小松川研究室 アドバイジングシステムチーム
【特別賞:サイコム フロンティアテクノロジー賞】
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「エンジニアの感覚知識」を距離を超えて伝承: E-learning by Doing
- 北陸先端科学技術大学院大学・ものつくり大学/長谷川&武雄 Lab
表彰式・受賞者プレゼンテーション開催概要
本大会の表彰式と受賞者プレゼンテーションが開催されます。一般参加も可能です。
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日時:2026年7月14日(火)14時30分〜16時30分(受付開始14時10分)
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会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)ガラス棟4階「G405」会議室
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内容:記念講演、受賞チームによる研究プレゼンテーション、表彰式
ラーニングイノベーショングランプリ(LIGP)について
LIGPは、これまでにない学習・教育方法やスタイル、革新的なラーニングテクノロジーを発掘し、新たな学習・教育環境を提案することを目的とした産学連携型のグランプリです。高等教育機関(大学・大学院・高等専門学校等)の研究室・研究チームを対象に2016年度より開催され、2026年度で第10回目を迎えました。学生だけでなく若手研究者(40歳未満)の応募も受け付け、次世代の教育工学を担う人材の発掘・育成の場となっています。
主催・共催・協賛
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主催:一般社団法人ラーニングイノベーションコンソシアム(LIC)
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共催:教育システム情報学会(JSiSE)、特定非営利活動法人デジタルラーニング・コンソーシアム(DLC)
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協賛:日本情報科教育学会、日本教育工学会、人工知能学会、情報処理学会CLE研究会、電子情報通信学会教育工学研究会、学習分析学会
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協力:ジンジャーアップ
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プラチナスポンサー:ジンジャーアップ
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ゴールドスポンサー:アカデミックパス、デジタル・ナレッジ、東京リーガルマインド、WARK
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ネーミングライツスポンサー:イーラーニング、MBK Wellness
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のLIGP2026の受賞研究は、ビジネスにおける人材育成や技能伝承のDXを大きく加速させる可能性を秘めています。特に最優秀賞に輝いた「エンジニアの感覚知識」伝承の研究は、製造業や熟練技術を要する業界にとって、長年の課題であった属人性の排除と効率的な知識共有を実現する突破口となるでしょう。生成AIやVRといった先端技術が、単なる効率化ツールに留まらず、人の学びの質を高め、企業競争力の向上に直結する具体的なソリューションとして提示されたことは非常に重要です。中小企業から大企業まで、多様なビジネスシーンでの応用が期待されます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

