AIエージェントの「見えない指示書」を可視化
AIエージェントは、ユーザーの指示に加えて「動作のルール」をモデルへ送信しています。この動作指示は通常ユーザーから直接見ることができず、エージェントの振る舞いや安全性への配慮を決定する重要な要素です。OrcaReplayはモデルとの通信を記録するツールであり、実際に送信された動作指示をそのまま取り出すことが可能です。
今回の公開により、最新モデルのエージェントが「どのような指示のもとで動いているのか」を、誰でも確認・検証できるようになりました。
主なポイント
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Anthropicが2026年9月1日(米国時間)に発表した新モデル「Claude Fable 5.1」について、発表当日(日本時間9月2日)に動作指示の取得に成功し、GitHubで全文を公開しています。
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動作指示の取得は1コマンドで完了し、エージェント側の改造や特別な設定は不要です。
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公開済みの動作指示は、Claude Code、Codex CLI、OpenCodeの3種類のエージェント、計13件に及びます。
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取得した動作指示は、個人情報などを自動で伏せ字化してから公開され、識別情報が残る生の実行記録は公開されない設計です。
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コードはApache-2.0で公開されたオープンソースであり、インストールは
npm i -g orcareplay(Node.js 20以降)で可能です。
開発の背景と今回の取り組み
AIコーディングエージェントは、ユーザーからの指示に加え、「あなたはソフトウェア開発を支援するエージェントです。作業を始める前に、これから行うことを一言で伝えてください」といった動作のルールをやり取りのたびにモデルへ送信しています。この「見えない指示書」がエージェントの振る舞いを決定するため、開発・検証・比較において極めて重要です。
OrcaRouter開発チームは、OrcaReplayの「モデルとの通信を記録する」仕組みを応用し、エージェントが実際にモデルへ送信した動作指示を1コマンドで取得できるようにしました。プライバシーに配慮し、個人情報などは自動で伏せ字化され、アカウントIDなどを含む生の実行記録は公開リポジトリにコミットされません。
Anthropicが「Claude Fable 5.1」を発表した当日、開発チームは本仕組みを使ってClaude Code(Fable 5.1)の動作指示の取得に成功しました。対話形式とスクリプトから呼び出すprint形式の2種類を取得し、それぞれの違いも確認できる形で公開しています。
現在、GitHubではClaude Code向け4件(Fable 5.1の2形式を含む)、Codex CLI向け2件、OpenCode向け7件の計13件が公開されています。この取り組みは、「エージェントが実際に何を送信しているのか」を実測データとして検証できる点で意義があるとされています。
OrcaReplayについて
OrcaReplayは、AIエージェントの実行を「録画」し、あとから「再生」「分岐」「比較」できるオープンソースのコマンドラインツールです。モデルとの通信経路に小さな中継プログラム(ローカルプロキシ)を挟むことで、モデルへの質問・返答・ツールの利用・その結果のすべてを記録します。エージェント自体の改造は不要で、設定を2つ追加するだけで記録を開始できます。
記録した実行は、ネットワークを遮断したまま内容を変えずに再現でき、AIモデルへの問い合わせや課金は発生しません。また、実行途中の任意の時点から別のモデルへ切り替えて比較する機能も備わっています。実行記録はプロジェクト内の.orca/runs/フォルダにローカル保存され、パスワードやAPIキーなどの秘密情報は記録時に自動で除外されます。
インストールはnpm i -g orcareplay(Node.js 20以降)で、GitHubアカウントやAPIキーは不要です。コードはApache-2.0、実行記録の仕様はCC BY 4.0で公開されており、誰でも再実装・拡張が可能です。
OrcaReplayの詳細はGitHubで確認できます。
今後の展望
OrcaReplayは現在v0(初期版)として公開されており、今後は新モデルが発表されるたびに動作指示の取得を継続し、コレクションを更新していく予定です。あわせて、対応エージェントの拡充や実行記録形式の進化をコミュニティとともに進めていくとしています。OrcaRouterは引き続き、AIエージェント開発の生産性向上と透明性の向上に貢献するツール群の提供に取り組む方針です。
OrcaRouterについて
OrcaRouterは、米国のAI研究機関Continuum AIが開発し、FlashLabs株式会社が日本市場向けに独占提供するAI推論ゲートウェイです。OpenAI互換のAPIを備え、Anthropic、OpenAI、Google Gemini、DeepSeek、Grok、Qwenなど200以上のLLM・生成AIモデルを単一のゲートウェイから利用できます。
直近では、GPT-5.6、Claude Opus 5、Gemini 3.6 Flash、Grok 4.6、Muse Spark 1.2など、各社の最新モデルが公開後まもなくカタログに追加されています。
OrcaRouterの詳細は以下のリンクから確認できます。
最新モデルへのリンク:
会社概要
FlashLabs株式会社
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本社所在地:東京都千代田区一番町10番8号
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代表取締役:細井洋一
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設立:2023年7月
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事業内容:AI応用研究所(Human-AI Hybridで営業・CXの自動化・自律化。OSS音声モデルChromaの開発元)
Continuum AI
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「次の10年の知能システムを支える基盤インフラを開発する研究機関(米国)」
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OrcaRouterの開発・提供
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のOrcaRouterによる「Claude Fable 5.1」の動作指示公開は、AIエージェントの「ブラックボックス」を解消する上で極めて重要な進展です。通常、開発者ですらアクセスが難しいシステムプロンプトをオープンソースツールで可視化できたことは、エージェントの振る舞いを深く理解し、より安全で信頼性の高いAIシステムを構築するための基盤となります。これにより、各社のAIモデルがどのような意図で動いているのかを検証可能になり、今後のAI技術の発展と健全な競争を促進するでしょう。特に、モデル間での動作指示の違いを比較できる点は、研究開発において大きな価値を持つと考えられます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

