機能提供とアップデートの背景
多くの企業で経費精算の差し戻しや修正が恒常的に発生しており、その主因は「会社独自の規程に関する不備」にあることが、LayerXの調査で明らかになっています。これまでの対応はマニュアル整備や経理担当者による個別指摘といった人手による教育に頼らざるを得ず、経理部門の大きな負担となっていました。
この課題に対し「バクラク経費精算」は、申請前にAIが自社の規程に照らして不備を指摘する「AI申請レビュー」を強化。従業員がその場でミスに気づき修正する学習サイクルを促し、申請者、承認者、経理担当者すべての確認作業やコミュニケーションの手間を解消し、月次決算の早期化を目指しています。
アップデート内容
すべてのユーザーへの提供開始にあたり、以下の機能強化が行われました。
1. 設定画面の刷新とガイドの拡充
ITやAI・自然言語に不慣れな担当者でも直感的に操作できるよう、設定画面のUI(ユーザーインターフェース)が刷新されました。多様な自社ルールを迷わず正しく設定するためのガイドも拡充されています。
2. AIレビューのルールの「テスト機能」をリリース
AIへの指示が意図通りに動作するかを事前に確認できるテスト機能が実装されました。テスト実行時には、AIがその判断に至った理由も表示されるため、設定ミスによる運用トラブルを防ぎ、自社ルールをAIに正確に実装することが可能です。
実現できるユースケースの例
設定の簡便性が向上したことで、以下のような高度なAIによるレビューが容易に実装できます。
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ユースケース1:特急電車利用時の証憑添付漏れをフィードバック
新幹線以外の在来線特急利用時に忘れがちな利用証憑の添付漏れをAIが判定し、フィードバックします。これにより、少額・多明細の交通費チェックの負担が軽減され、高額経費の審査に集中できるようになります。 -
ユースケース2:領収書の内容に応じた正当性のレビュー
AIが領収書の情報を読み取り、特定の条件に合致する場合に申請内容へのフィードバックが可能です。例えば、タクシー利用時には「正当な理由」の記載を必須としたり、規程で精算禁止されているカフェの領収書がアップロードされた際には「規程により精算不可」と自動で判定・フィードバックしたりする設定ができます。

お客様の活用事例:株式会社タイミー様
株式会社タイミーでは、「AI申請レビュー」機能を活用することで、ミス防止と業務効率化を同時に実現し、経費精算の締め作業を1営業日短縮に成功しました。
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月次締め業務の短縮:確認・差し戻し工数の削減により、経費精算の締め作業を1営業日前倒し
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チェック負担の激減:月4,000行に及ぶ交通費明細の目視確認が不要に
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不備の防止:AIのアラートにより、証憑(領収書等)の添付漏れがほぼゼロに

詳細はこちらの事例記事で確認できます。
AIが「申請不備」を指摘。差し戻しと月4,000行の明細チェックをなくし、締め作業を1日短縮
解説セミナーのお知らせ
経費精算の差し戻し・修正に関する課題解決に向けたオンラインセミナーが開催されます。経理担当者の「指摘する」負担をなくし、従業員の申請行動そのものを変えるためのAI活用術を解説し、「AI申請レビュー」の実演も行われます。
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開催形式:オンデマンド・オンライン(Zoom)
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参加費:無料
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お申し込みURL:https://bakuraku.jp/seminar/expense_aireview_ondemand

バクラクAIエージェントとは
「バクラクAIエージェント」は、企業内の定型業務を自動化し、生産性を向上させるためのAI機能群です。これまで「申請レビューエージェント」や「仕訳エージェント」などが提供されており、LayerXはAIエージェントを通じて、特定領域で人の介在なく業務を遂行する“業務自動運転”レベル4の世界の実現を目指しています。

バクラク経費精算とは
バクラク経費精算は、手入力ゼロのAI経費精算システムです。AI-OCRによる領収書読取や汎用ワークフロー機能などにより、経費精算業務をスムーズに進めることができます。
https://bakuraku.jp/expense
バクラクとは
バクラクは、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理などの業務を効率化するAIクラウドサービスです。AIを活用し、手入力や紙の管理といった業務から従業員を解放し、コア業務への集中を支援しています。中小企業から大企業まで、15,000社以上で活用されています。
https://bakuraku.jp/
株式会社LayerX概要
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げるAIカンパニーです。AI SaaS「バクラク」事業、Fintech事業、「Ai Workforce」事業などを展開し、AIの力で人々の創造力を引き出す未来を創出しています。
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設立:2018年8月
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代表者:代表取締役CEO 福島良典 / 代表取締役CTO 松本勇気
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所在地:東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア5階
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コーポレートサイト:https://layerx.co.jp/
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お問い合わせ:https://layerx.co.jp/contact
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事業サイト:
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バクラク:https://bakuraku.jp/
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Ai Workforce:https://getaiworkforce.com
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三井物産デジタル・アセットマネジメント:https://corp.mitsui-x.com/
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オルタナ(ALTERNA):https://alterna-z.com/
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AI Workstyle Lab編集部コメント
今回の「AI申請レビュー」は、経理担当者の負担を軽減するだけでなく、申請者自身のミスを減らす「学習サイクル」を生み出す点が画期的です。これにより、従業員は経費精算のルールを自然と身につけ、より正確な申請が可能になります。設定の簡便化により、IT知識がなくても自社独自の複雑な規定をAIに実装できるため、多くの企業にとって導入しやすいソリューションとなるでしょう。ただし、AIの判断が常に完璧とは限らないため、最終的な承認プロセスにおける人手による確認も引き続き重要です。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

