ファインディが描くAI時代の未来:新戦略と4つのAI事業が開発現場にもたらす変革

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市場環境と戦略の方向性

近年、生成AIの進化により、企画・開発・検証のサイクルが大幅に短縮され、企業には迅速な意思決定と実行力が求められています。一方で、AIを個人単位で導入するだけでは組織全体の生産性向上には限界があり、AIを前提とした開発体制やDevOps環境の再設計、効果計測・可視化が新たな経営課題として浮上しています。また、多くの企業で開発組織の内製化や、AIを活用できるハイスキルエンジニアの確保・育成の重要性が高まっています。

ファインディは「つくる人がもっとかがやけば、世界はきっと豊かになる。」という理念のもと、ITエンジニアと企業のマッチングサービス、および経営と開発現場をつなぐAI戦略支援SaaSを提供してきました。事業開始から10年目を迎え、累計会員登録数は26.7万人、登録企業数は4,000社を超えています。

今回の新戦略では、従来のキャリア支援サービスやAI戦略支援SaaSの提供にとどまらず、企業の「変革の実装」までを担う存在へと進化することを目指しています。具体的には、以下の4つの注力領域を通じて、開発現場の生産性向上だけでなく、経営と開発をつなぐ意思決定構造の変革を支援し、企業の持続的な成長に貢献する方針です。

4つの注力領域

ファインディは、事業戦略として以下の4点を重点テーマに掲げています。

  1. 創業事業である人材マッチング事業の堅実な成長

    • IT/Webエンジニア向け転職サービス「Findy」やフリーランス紹介サービス「Findy Freelance」を中心に、AI活用に積極的なハイスキル人材との接点を引き続き強化します。
    • 大手企業に対する開発内製化・AI駆動開発支援の強化

    • 開発生産性可視化・改善SaaS「Findy Team+」を軸に、AIの導入から開発現場改善までを一気通貫で支援します。SaaS提供にとどまらず、コンサルティングやハンズオン型支援も拡充する計画です。

    • AI時代のビジネス成長に寄与する新規事業の連続創出

    • 同社自身がAIを積極的に活用する企業として蓄積してきた知見をもとに、AI時代の新たな開発・組織課題を解決するプロダクト・サービスを継続的に創出していきます。

    • 海外事業の売上拡大

    • インド・韓国を中心に、日本企業のグローバル開発拠点(GCC)支援や現地企業との連携を進め、海外市場での事業拡大を図ります。

これらの取り組みにより、ファインディは150%の成長を持続し、2028年までに累計登録企業数10,000社の達成を目指します。

AI新規事業の詳細

ファインディは、AIを活用した以下の新規事業を発表しました。

Findy Insights(開発組織改善・AI駆動開発支援領域)

このサービスは、AI時代において、新規事業やプロダクト開発の意思決定スピードを個人の勘ではなく、組織能力として高めるための意思決定基盤サービスです。これまでの開発現場では、顧客インサイトや仮説検証結果が分断・属人化し、AIを活用しても「判断に使える知見」が積み上がらないという課題がありました。「Findy Insights」では、仮説検証に関わるデータ・意図・判断をAIが扱える形でナレッジとして資産化します。具体的には、ユーザーインタビューや顧客商談などの定性データ、社内のチャットログ、開発ミーティングログを統合し、AIエージェントによる「市場・競合分析」「インサイト分析」「解決策・仕様の提案」を行うことで、継続的に顧客価値を追求する意思決定マネジメントを実現します。

Findy AI+(開発組織改善・AI駆動開発支援領域)

開発組織における生成AIツールの活用状況を可視化し、投資対効果(ROI)を定量化するサービスです。多くの企業で生成AIの導入が進む一方、その活用はチームや個人最適にとどまっており、組織全体での効果が見えにくいという課題があります。「Findy AI+」は、MCP(Model Context Protocol)を活用し、GitHub CopilotやDevinなどのAIツールの利用状況や効果を可視化します。これにより、AI投資のROIを経営インパクトとして説明可能にするとともに、開発現場のボトルネックを特定し、AI駆動開発へのプロセス変革を支援します。

アーキテクチャ壁打ちAI(技術メディア領域)

開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」の新機能として提供されます。システム設計やアーキテクチャの選定は、エンジニアの経験や直感に依存しがちで、その妥当性を短時間で検証・比較することが困難でした。本機能では、クラウドのベストプラクティスに基づき、設計意図を理解したAIが、即座に壁打ち相手となり、比較・示唆を提供します。これにより、アーキテクチャ判断を属人的なものから「即座に検証できる意思決定」へと変え、開発の初期段階における手戻りの削減と品質向上に貢献します。

Findy AI Career(キャリア支援・採用支援領域)

生成AIの活用レベルを可視化・定量化し、キャリア形成や採用マッチングに活用するサービスです。AI時代において、エンジニアの生成AI活用スキルは重要性を増す一方、その実力はブラックボックス化し、採用や評価に十分反映されていないという課題がありました。「Findy AI Career」では、生成AIの活用度を「偏差値」として数値化し、個人の市場価値向上やキャリアアップにつなげます。同時に、企業にとってはAI時代に適応した人材の採用・配置を可能にし、より精度の高いマッチングを実現します。

代表取締役 山田 裕一朗氏のコメント

ファインディ株式会社 代表取締役の山田 裕一朗氏は、「AIはエンジニアの仕事を奪う存在ではなく、エンジニアの役割を進化させる存在です。ファインディは、AI時代において“挑戦するエンジニア”と企業が安心して価値創出に集中できるプラットフォームとして、採用から開発組織づくり、AI活用までを支援し続けていきます。」とコメントしています。

ファインディ株式会社について

ファインディ株式会社は2016年に創業し、「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンを掲げ、ITエンジニア領域における個人・組織それぞれの課題解決に取り組んでいます。

現在は、IT/Webエンジニアの転職サービス「Findy」、ハイスキルなフリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」、経営と開発現場をつなぐAI戦略支援SaaS「Findy Team+(チームプラス)」、開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」、及びテックカンファレンスのプラットフォーム「Findy Conference」の5つのサービスを提供しています。これらのサービスの累計会員登録数は約26.7万人、国内外のスタートアップ企業から大企業までの4,000社に利用されています。

また、「技術立国日本を取り戻す」という設立趣意に基づき、2024年のインド進出を皮切りに、現在、韓国・台湾でも「Findy Team+」を展開しています。企業成長の源泉であるソフトウェア開発において日本発のイノベーションを増やし、世界市場で競争力を持つ日本のIT企業を1社でも多く生み出すことを目指し、まずは同社がグローバルマーケットで通用する企業になることを企図します。

ファインディ株式会社に関する詳細は、以下のリンクから確認できます。


AI Workstyle Lab編集部コメント

ファインディの新戦略と新規AI事業は、生成AIの本格的なビジネス活用を模索する企業にとって、具体的な道筋を示すものと言えるでしょう。「Findy Insights」による意思決定の高度化や「Findy AI+」によるAI投資のROI可視化は、AI導入が単なるツール利用にとどまらず、経営戦略レベルでの変革を促す可能性を秘めています。特に、開発組織の内製化やハイスキル人材の育成・確保が喫緊の課題となっている大手企業では、これらのサービスが生産性向上と競争力強化に直結すると期待されます。AIの力を組織全体で最大化し、新たな収益源を創出するための重要な一歩となるでしょう。

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この記事の情報
記事の著者
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