データの外部送信なしでAI活用を実現「閉域AI BOX」
ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)の急速な進化により、文書処理、情報検索、音声解析といった知的業務の自動化が実用段階に入っています。しかし、業務データをクラウドAIに送信することへの懸念から、製造業、金融、医療、官公庁などの機密性の高い業界では、生成AIの本格活用に踏み切れないケースが多く見られました。
また、個人情報保護法や金融業界ガイドラインなど、データの国外移転や第三者提供に関する規制は年々厳格化しています。こうした課題に対応するため、フォースネット株式会社は自社データセンターとネットワーク構築で培った知見を活かし、閉域環境で完結するAIソリューション「閉域AI BOX」の提供を開始しました。
「閉域AI BOX」は、大規模言語モデルを搭載した物理AIサーバーです。お客様社内への設置(オンプレミス)と、フォースネット株式会社のデータセンター内の閉域区画への設置のいずれにも対応しています。これにより、業務データを外部クラウドAIに送信することなく、文書要約、社内情報検索、音声解析といったAI活用を実現します。
主な特長は以下の通りです。
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データは外に出ない: AI処理はすべて閉域網内で完結します。外部クラウドAIとインターネット接続なしでも稼働可能なエアギャップ構成に対応しています。
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既存ネットワークと連携: VPNやVoIPゲートウェイ等と組み合わせ、お客様の既存インフラと自然に統合できます。
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各種ガイドラインに対応: 金融、医療、官公庁などの業界ガイドラインを踏まえた閉域構成で、安全なAI活用をサポートします。
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導入から運用までワンストップ: 要件定義、ネットワーク設計、機器導入、保守運用まで一貫して提供されます。
「VOICE-LINE」にAI文字起こし・要約オプションを追加
「閉域AI BOX」を活用した第一弾ソリューションとして、フォースネット株式会社の0ABJ対応通信サービス「VOICE-LINE」に新たなオプションが追加されました。全国の固定電話番号(0ABJ)に対応した通話サービスであるVOICE-LINEの全通話を自動録音し、AIがテキスト化・要約します。音声データはフォースネット株式会社のデータセンター内で処理され、外部のクラウドAIに送信されることはありません。
<主な特長>
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全通話録音: 着信・発信を問わずVOICE-LINEの通話を自動録音。「言った・言わない」のトラブル防止、コンプライアンス対応、社員教育に活用できます。
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AI文字起こし・要約: 録音された通話内容を自動でテキスト化し、要点を要約。管理者は通話内容を短時間で把握できます。
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キーワード検索: 過去の通話内容をテキストから横断検索。クレーム対応や商談レビューを効率化します。
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専用機器は不要: オプション契約のみで利用開始可能。既存のVOICE-LINEユーザーは追加機器の設置なしで利用できます。
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音声データは外部送信なし: 文字起こし・要約処理は閉域AI BOXで完結。通話内容が外部クラウドAIに渡ることはありません。
<ユースケースの例>
コールセンターの応対品質向上、営業部門の商談内容レビュー、クレーム対応時のエビデンス保全、社員教育・評価ツールとしての活用、ハラスメント対応における客観記録の確保などが挙げられます。
提供概要と今後の展開
「閉域AI BOX」および「VOICE-LINE 全通話録音・AI文字起こしオプション」は、2026年4月23日より提供が開始されました。
「閉域AI BOX」は、物理AIサーバーの提供とネットワーク構築を中心に、個別SI案件、OEM開発、共同開発、パートナー提携など、お客様の要件に応じた柔軟な形態で提供されます。「VOICE-LINEオプション」は、既存のVOICE-LINE契約へのオプション追加として利用可能です。
情報漏洩リスクを回避しつつ生成AIを業務活用したい企業・団体、コールセンター・営業部門を有する企業、コンプライアンス対応が求められる業界が主な対象ユーザーとなります。価格は個別見積りです。
フォースネット株式会社は、「閉域AI BOX」を基盤に、VOICE-LINE以外の自社サービスや社内システムとの連携に加え、OEM開発、共同開発、パートナー提携など、幅広い形態での展開を順次拡大していく予定です。社内文書検索、議事録の自動生成、社内ファイルサーバーを活用した文書要約など、閉域環境での実用的なAI活用メニューを継続的に拡充するとしています。
また、製造業、金融、医療、官公庁などの業界特性に応じた構成・モデルのチューニングにも対応し、各業界の情報管理要件に沿った導入を支援していく方針です。
関連リンク
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閉域AI BOX 製品ページ: <https://forcenet.jp/local-ai-box/>
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VOICE-LINE サービスページ: <https://forcenet.jp/voice-line/>
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お問い合わせ: <https://forcenet.jp/contact/>
フォースネット株式会社について
フォースネット株式会社は、2010年8月に設立された企業で、東京都渋谷区に本社を置いています。代表者は代表取締役の漆谷 智行氏です。ネットワーク機器・サービスの開発・提供、システムインテグレーション業務、VoIP電話事業を主な事業内容としています。詳細については、以下のURLをご覧ください。
- フォースネット株式会社: <https://forcenet.jp>
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回の「閉域AI BOX」の登場は、生成AIのビジネス活用における大きな転換点となり得ます。特に、金融、医療、官公庁といった機密性の高いデータを扱う業界では、情報漏洩リスクへの懸念からクラウドAIの導入に二の足を踏むケースが少なくありませんでした。本ソリューションは、そうした企業の潜在的なニーズに応え、AI活用の障壁を大きく下げる可能性を秘めています。オンプレミスや閉域網でのAI処理は、コンプライアンス要件をクリアしつつ、AIによる業務効率化や意思決定支援を推進する上で不可欠なインフラとなるでしょう。今後は、自社データでAIモデルをファインチューニングするような、より高度な活用事例も期待されます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。
