フェンシングの剣先をAR可視化する「Fencing Visualized」とは?深層学習でスポーツ観戦が変わる

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フェンシングの剣先をAR可視化する「Fencing Visualized」が米国国際大会に初導入

ライゾマティクスとDentsu Lab Tokyoによる共同プロジェクト「Yuki Ota Fencing Visualized Project」(以下、「Fencing Visualized」)が、2026年4月25日(土)にロサンゼルスのThe Shrineで開催されるフェンシングの国際大会「World Fencing League」にて、米国で初めて実戦導入されます。

この「Fencing Visualized」は、人間の視覚では追いきれないフェンシングの剣先を深層学習技術を用いて検出し、リアルタイムでAR(拡張現実)合成することで、即座に剣の軌跡をビジュアライズするシステムです。2012年からの開発プロセスを経て、現在はマーカレスで剣先を可視化できる新システムへと進化しました。この技術は2023年に特許登録されています。

フェンシングの試合中に2人の選手が剣を交わしている瞬間を捉えた画像です。デジタルエフェクトで剣の軌跡が示されており、画面下部にはスコアと選手名が表示されています。

本システムは2019年の「エイブル Presents 第72回 全日本フェンシング選手権大会」で初めて実際の試合に導入されて以来、国内外から大きな注目を集めてきました。さらに、2020年東京オリンピックの会場でも活用された実績があります。

フェンシングの試合中の様子で、フランスとアメリカの選手が対戦しています。スコアは12対12で同点。緑色の線は選手の動きや剣の軌跡を分析していることを示しており、緊迫した攻防が繰り広げられます。
フェンシングの試合中の様子。2人の選手が対峙し、一方の選手に緑色のヒット判定グラフィックが表示されている。スコアボードには「LE PECHOUX FRA」と1対1のスコア、ラウンド1、残り時間1:39が示されている。
フェンシングの試合中に二人の選手が対峙しており、動きを分析する赤と白のグラフィックが重ねられている。下部のスコアボードには、フランスが21点、アメリカのITKIN Nick選手が22点と表示され、緊迫した競技の様子が伺える。
Photo: “Fencing Visualized Project” 2013〜 H.I.H. Prince Takamado Trophy JAL Presents, Fencing World Cup 2019, In collaboration with Dentsu Lab Tokyo

世界規模でのスポーツ観戦体験の拡張

「World Fencing League」は、200以上の国と地域で放送される世界初のプロフェッショナル・フェンシングリーグです。この舞台での米国初公開は、「Fencing Visualized」プロジェクトにとって次なる展開にふさわしい機会となるでしょう。

この技術は、国際大会に挑む選手の高度な技術を新たな視点で体験できるスポーツ観戦の楽しみ方を、世界規模で拡張していくことが期待されます。

広いアリーナのステージで、フェンシング選手らしき2人がパフォーマンス中。背景はカラフルなチェッカー柄で、ステージ前には複数の撮影用カメラが並び、イベントの様子を捉えている。
イベント会場のオペレーションルームで、複数のスタッフが多数のモニターとパソコンを操作している様子。複雑な機材が並び、専門的な作業が行われていることが伺えます。
左:実試合導入及び高精度化に向けて、大規模な機械学習用データセットを新規撮影。8台のカメラ、12人の選手、複数の背景照明条件で撮影。20万枚以上の画像にアノテーション。(2019年)
右:試合会場での様子(2019年)

関連情報

AI Workstyle Lab編集部コメント:

「Fencing Visualized」の国際大会での実戦導入は、AIがエンターテインメントやスポーツビジネスに与える可能性を明確に示しています。深層学習によるリアルタイムのAR可視化は、視聴者に新たな視点を提供し、競技の魅力を飛躍的に向上させます。これは、他のスポーツやライブイベントでも応用可能であり、観客体験の向上だけでなく、データ分析を通じた新たな収益機会の創出にも繋がるでしょう。企業にとっては、AIを活用した没入型コンテンツ開発が、顧客エンゲージメントを高める重要な戦略となると考えられます。

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