AIエージェント時代のビジネス戦略:secondz digitalの3億円調達が示す「Agent-Led Growth」の可能性

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secondz digitalが3億円を資金調達、「Agent-Led Growth」とAIエージェント事業を強化

顧客接点領域のAIネイティブ化を支援するsecondz digital株式会社は、既存投資家であるジャフコ グループと、新規投資家である住商ベンチャー・パートナーズを共同リード投資家とするシリーズAファーストクローズにおいて、3億円の資金調達を実施しました。

調達した資金は、AIブランドエージェント「secondz Agentsense」の製品開発強化に加え、営業変革を主導する戦略コンサルタント、AIエンジニア、FDE(Forward Deployed Engineer)を中心とした採用強化に投じられます。これにより、エンタープライズ企業における「Agent-Led Growth」の実現を支援していく方針です。

secondz digital シリーズA ファーストラウンド 資金調達

「エージェントシフト」が変える顧客接点と意思決定

情報収集の起点が従来の検索結果や広告接触から、AI検索やAIエージェントへと移行する構造変化は、「エージェントシフト」と呼ばれています。日本国内でも、生成AIの検索行動における利用率は37.0%に達し、AIの回答をきっかけに商品・サービスを購入・利用した経験がある人は47.5%にのぼる調査結果が出ています。

エージェントシフトの進行

この変化に伴い、消費者の行動は、人が自ら情報を探し比較する形から、AIに探索・比較・整理を委ね、人は最終判断に集中する「委譲型(Delegation Model)」へと移行しています。AIは、情報の探索だけでなく、候補の絞り込みや実行支援まで担い始めており、企業にとってはAIに正しく見つけられ、理解され、比較候補に入ることが、新たな顧客接点の前提となります。

エージェントシフトによる消費者行動の変化

この傾向はB2Cだけでなく、企業内でもAIアシスタントやAIエージェントの活用が急速に進んでいます。Microsoftによると、Fortune 500企業の約70%がMicrosoft 365 Copilotを利用しており、同社のWork Trend Indexでは、日本のリーダーの79%が今後12〜18か月以内にデジタルワークフォースで人員を拡張する見込みだと回答しています。営業活動においても、企業調査、仮説構築、提案準備などの事前業務は、AIエージェントを前提に再設計される段階に入っています。

参照元:

  • 株式会社サイバーエージェント GEOラボ「生成AIのユーザー利用実態調査 第三弾」(2026年3月5日)

  • Microsoft「Ignite 2024: なぜ Fortune 500 企業の約70% が Microsoft 365 Copilot を使用しているのか」(2024年11月20日)

  • Microsoft「2025 Work Trend Index を公開: 新たな組織概念 “フロンティア組織”の誕生」(2025年4月24日)

AIエージェント前提の成長戦略「Agent-Led Growth」

多くの企業では、現在も人が情報を探し、比較し、営業準備を行う前提でセールス・マーケティング活動が設計されています。しかし、AI検索とAIエージェントの普及により、顧客接点は、人が調べる世界から、AIが探索・整理・比較を担い、人は最終判断に集中する世界へ移行しつつあります。

このような潮流は、グローバルでも新たな成長テーマとして議論され始めており、Sequoia Capitalの議論でも、従来のSEO中心の発想から、AIエージェントに見つけられ、理解され、推薦されることを前提とした「Agent-Led Growth」への移行が語られています。

secondz digitalが着目する「Agent-Led Growth」とは、顧客が企業を知り、比較し、選び、商談・購入へ進むまでのプロセスを、AIエージェント前提で再設計する考え方です。これからは、人に見つけてもらうだけでは不十分であり、AIに正しく理解され、比較候補に入り、推薦されることが、認知獲得、商談創出、購入の前提となります。

セールス活動では、企業調査、顧客理解、仮説構築、提案準備などの前工程をAIが担い、人は対話、関係構築、意思決定に集中する形へ移っていきます。マーケティング活動では、公式サイト、FAQ、比較表、導入事例、開示情報などの一次情報を、AIが理解しやすく、引用しやすく、比較しやすい形で整備することが重要です。これは単なるAI検索対策にとどまらず、将来的なエージェントコマースやAgent-to-Agentの入口となる、AIネイティブな顧客接点そのものを指します。

参照元:

  • Sequoia Capital「From SEO to Agent-Led Growth」(2026年4月15日)

secondz digitalが提供するソリューション

AIエージェント事業:「secondz Agentsense」

「secondz Agentsense」は、AEO(Answer Engine Optimization)/GEO(Generative Engine Optimization)対策を通じて、AI検索時代におけるブランドのAIプレゼンスを分析・改善するAIブランドエージェントです。

ChatGPT、Copilot、Google AIモードなどの主要AIプラットフォームにおいて、自社および競合ブランドの認知状況、引用・参照元、評価内容を、日本を含む複数の国・地域で可視化します。また、AIボットからのアクセスやAI回答上での参照状況を継続的にモニタリングし、AI経由のブランド接点を定量的に把握できます。

特許出願中の改善提案エージェントと、独自フレームワーク「SCOPE」に基づく市場・製品ポジショニング分析により、事業戦略と連動したAI時代のブランドプレゼンス向上を支援します。B2C/B2Bマーケティング、EC・コマース、グローバル・インバウンド対策に加え、採用マーケティングやIRマーケティングでの活用も広がっています。

また、法政大学との共同プロジェクト「AI時代の就活ランキング」の公開など、AI時代における“AIからどう見えるか”を可視化する発信・研究にも取り組んでいます。

AI時代の就活ランキング

コンサルティング事業:FDE型営業変革(AI RevOps)

secondz digitalの営業変革支援は、営業プロセスそのものをAI前提で再設計する伴走型支援です。外資系戦略ファーム出身のコンサルタントとFDEが一体となり、戦略立案から現場定着まで、全フェーズに専門家が伴走し、各社の事業・営業現場の文脈に合わせた個別解を実装します。トップマネージャーの勘・経験・判断を再現できる6つのAIエージェントを構築し、営業活動における調査、顧客理解、仮説構築、提案準備、ナレッジ活用などを高度化します。

既にアサヒグループやオリックス生命など大手企業に対して、営業変革を実施しています。

RevOpsによる営業変革

RevOps AIエージェントソリューション

投資家からのコメント

ジャフコ グループ株式会社

パートナー 坂 祐太郎様、シニアアソシエイト 棚橋 昂大様
前回に続きリード投資家としてご出資させていただきました。2024年の前回ラウンドから、事業・組織共に素晴らしい成長をされており、大企業の現場に即したソリューションの提案・実装・伴走支援力と、AIプロダクトの開発力を兼ね備えた、国内AI市場における稀有なポジションをより一層強化されていることを感じています。セールス・マーケティングの巨大市場において、AI検索やAIエージェントの普及による「エージェントシフト」を捉え、今後も急成長を遂げられることを期待しております。弊社としても、引き続き全力で伴走してまいります。

住商ベンチャー・パートナーズ株式会社

代表取締役社長 山木 英裕様
secondz digitalのフレッシュでエネルギッシュな経営陣に、AIエージェント時代の黎明期を切り拓いていく大きなポテンシャルを感じており、今回、経営参画させて頂けること光栄に存じます。本ラウンドでは、長年、日本のスタートアップエコシステムを牽引されてきたジャフコ グループと共同でリード投資を行うことで、secondz digitalの成長をより力強く支援できると考えています。住友商事グループが有する幅広い産業ネットワークや事業知見を活かし、secondz digitalが掲げる「Agent-Led Growth」の実現に向けて、私たちもパートナーとして事業の成長を全力で後押ししていきます。

代表取締役 板井 龍也氏からのコメント

secondz digital株式会社 代表取締役の板井 龍也氏は次のように述べています。
「いま、エージェント時代の幕開けとともに、人間だけで仕事をすることが当たり前だった世界は大きく変わろうとしています。10年後から振り返れば、AIエージェントとともに働き、価値を届け、事業を成長させることは、ごく自然な前提になっているはずです。私たちは、その未来の当たり前を、いま自らの手でつくりにいきます。Agent-Led Growthを通じて、企業がエージェント時代にふさわしい事業成長を実現できるよう支援し、価値が適切に、適切な人へ届く社会をつくる。そして『未踏に挑む人たちを、毎秒増やす』というミッションの実現を、これからも愚直に前に進めてまいります。」

secondz digital株式会社 会社概要

  • 会社名: secondz digital株式会社

  • 本社: 神奈川県横浜市神奈川区金港町5-14 クアドリフォリオ 8階

  • みなとみらいオフィス: 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 オーシャンゲートみなとみらい 8階

  • 代表者: 代表取締役 板井 龍也

  • コーポレートサイト: https://secondz.digital/

AIエージェント開発およびAIコンサルティングを展開し、AI戦略設計からデータ基盤構築、AIエージェント開発、導入・定着までを一気通貫で伴走しています。ChatGPT、Copilot、Google AIモードなどのAI検索・AI回答環境において、企業やブランドがどのように認識・比較・推薦されているかを可視化し、AI時代における新たな顧客接点の創出にも取り組んでいます。

AI Workstyle Lab編集部コメント

secondz digitalが提唱する「Agent-Led Growth」は、AIエージェントが顧客接点の主役となる新しいビジネスモデルであり、多くの企業にとって無視できない潮流となるでしょう。特に、AIブランドエージェント「secondz Agentsense」によるAIプレゼンスの可視化と改善提案、そしてFDE型営業変革を通じたAI RevOpsの実装は、営業・マーケティング活動の効率化と収益向上に直結する可能性を秘めています。AIが情報を探索・整理する時代において、企業がAIに「選ばれる」ための戦略は、今後さらに重要性を増していくと考えられます。

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この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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