KPMGコンサルティング、ライフサイエンス分野のAIレポート(日本語版)を発表
KPMGコンサルティングが発表した「Intelligent life sciences-AI主導のトランスフォーメーションを通じた価値創出へのブループリント」(日本語版)は、ライフサイエンス組織がAI(人工知能)主導で長期的な価値を創出するために検討すべき課題やアプローチについてまとめたものです。
本レポートは、KPMGインターナショナルが世界の主要市場における管理職者1,390名(うちライフサイエンス分野でAIを活用しビジネストランスフォーメーションを推進するシニアAIリーダー183名、そのうち51%が経営層)を対象に実施した調査に基づいています。ライフサイエンス分野におけるAI導入・利活用の現状、課題、AI投資で高いROIを実現する方法、価値重視型のAI導入アプローチについて考察されています。
主要な調査結果から見るライフサイエンスAIの現状
調査結果からは、ライフサイエンス分野におけるAIの重要性と導入状況、そして課題が浮き彫りになっています。
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AIは重要な差別化要因である: 86%の組織が、AIを全面的に取り入れる組織は競争優位を高めると考えています。研究・開発から臨床試験、サプライチェーン、商業活動まで、業務にAIが深く組み込まれています。
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AIの役割は明らかである: 92%の組織が、投資すべきAIテクノロジーやAI機能を明確に理解しており、69%の組織が今後5年間でAIが果たす役割について明確な戦略的ビジョンを持っています。
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AI導入の出だしは好調である: 97%の組織がAI導入によって業務改善を実現し、そのうち73%が業務効率向上を達成しています。ライフサイエンス分野では、IT部門ではなくビジネス部門が主体となってAI導入が進められることが多いという特徴があります。
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多くの組織にとって高いROIの実現は不透明である: 現時点で高いROIを実現できている組織は31%にとどまっています。51%が中程度の成果を実感する一方、18%は短期的な大きな改善を見込めないと考えています。
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適応力のある組織構造がROIの向上を促進する: 部門別モデルとアジャイルモデルを組み合わせている組織は、高いROIを実現する可能性が2倍高まることが示されています。これにより、法規上および科学的な厳密さを保ちつつ、迅速な行動が可能となります。
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データが大きな阻害要因となっている: 68%の組織が、データのサイロ化、形式の不統一、品質のばらつき、セキュリティ、プライバシーの問題をAI導入の最大の要因の一つとして挙げています。
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エージェント型AIの未来に備えている: ライフサイエンス業界では生成AIがすでに活用されており、89%の組織が特定のプロセスにおけるAIによるエンドツーエンドの自律的な意思決定を許容しています。85%の組織が自律的なエージェント型システムを大規模に利用しているか、その利用を拡大しつつあると回答しています。
AI導入と長期的な価値創出に向けた重要な活動
ライフサイエンス分野でAIから最大限の価値を創出するためには、以下の4つの活動が重要とされています。
- 価値実現に重点を置いたAI戦略を策定する
- AI活用型のイノベーションエコシステムに対する信頼を獲得する
- テクノロジーとデータに関する拡張性の高いインフラストラクチャを構築する
- AI活用型業務の文化を育てる
インテリジェントなライフサイエンス組織への多層的アプローチ
ライフサイエンス分野におけるAI導入を成功させるには、全社レイヤー(Enterprise)、部門レイヤー(Functions)、基盤レイヤー(Foundations)の3つのレイヤーによる多層的なアプローチが不可欠です。また、「Enable(能力付与)」「Embed(組込み)」「Evolve(進化)」の3つのフェーズを段階的に進めることで、AIを活用した顧客中心のトランスフォーメーションが実現可能となります。

Evolveフェーズにおけるエコシステム主導の機会創出
AIの活用によって、バイオ医薬品企業やメドテック企業、デジタル医療企業、規制当局から成るエコシステム全体のシームレスな相互運用が可能となれば、以下のような予測精度と拡張性が高く、個別に最適化されたライフサイエンス業界の実現が促進されると期待されます。
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AIの活用により個別化された予防医療
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AIを活用したリモート医療とAI主導のスマートラボ
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AIを組み込んだ臨床試験と創薬
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価値を重視したAI主導のライフサイエンスエコシステム
レポート詳細はこちらから
本レポートの全文は、以下のリンクからダウンロードできます。
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「Intelligent life sciences-AI主導のトランスフォーメーションを通じた価値創出へのブループリント」(日本語版): https://assets.kpmg.com/content/dam/kpmgsites/jp/pdf/2026/jp-intelligent-life-sciences.pdf
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KPMGコンサルティングの「ライフサイエンス・ヘルスケア」に関する情報(ソリューション等): https://kpmg.com/jp/ja/about/kc/kc-sectors/lifesciences-healthcare.html
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グローバル版(英文)の全文: https://assets.kpmg.com/content/dam/kpmgsites/xx/pdf/2026/04/Intelligent-life-sciences-v8.pdf.coredownload.inline.pdf
AI Workstyle Lab編集部コメント
KPMGコンサルティングのレポートは、ライフサイエンス分野におけるAI活用の具体的なビジネスチャンスを明確に示しています。研究開発の効率化からサプライチェーン最適化、個別化医療の推進に至るまで、AIは多岐にわたる領域でビジネス価値を高める可能性を秘めていることがわかります。特に、エージェント型AIによる自律的意思決定が許容されつつあるという点は、業務プロセスの抜本的な変革を意味し、企業はこれを競争優位に繋げるための戦略的な投資と組織文化の醸成が急務となるでしょう。データ活用の課題克服が、次なる成長への鍵となります。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。
