『AI DataPicker! Ver.2』とは?機密帳票を外部送信せず処理するAIエージェント型OCRプラットフォームを解説

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AI DataPicker! Ver.2の概要

「AI DataPicker! Ver.2」は、従来のOCRのように文字を読み取るだけでなく、読み取った情報を業務データとして構造化し、明細単位展開、会計取込形式への変換、電子帳簿保存法(電帳法)対応を想定したファイル名の自動生成、AI検索までを一貫して支援する文書処理AIプラットフォームです。

このプラットフォームは複数の大規模言語モデル(LLM)に対応しており、クラウドAIだけでなく、オンプレミス構成やローカルLLM構成にも対応可能です。これにより、機密帳票を外部クラウドに送信できない企業、官公庁、金融機関、製造業などでも、セキュリティポリシーに合わせて業務文書へのAI活用を進めることができます。

開発の背景

電子帳簿保存法やインボイス制度への対応により、企業の経理・総務・営業事務部門では、請求書、注文書、領収書、見積書などの確認・入力・保存・検索にかかる業務負荷が高まっています。

一方で、生成AIの活用が進む中、企業の現場からは「機密文書を外部クラウドに送信してよいのか」「AIの判断根拠が分からない」「帳票ごとにテンプレートを作る手間が大きい」「PDFだけでなくメール本文やExcelも処理したい」といった課題が指摘されていました。

「AI DataPicker! Ver.2」は、これらの現場課題に対応するため、従来型のOCRを超えて、文書の分類から抽出、変換、検索、対話までをAIが支援する「AIエージェント型OCRプラットフォーム」として開発されました。

AI DataPicker! Ver.2の主な特長

1. 5種のAIエージェントが文書処理を一貫して支援

業務文書に対して、分類、抽出、変換、検索、対話の5種のAIエージェントが連携して支援します。従来のOCRが「文字を読む」ことに重点を置いていたのに対し、本システムは読み取った情報を業務で利用しやすいデータへ変換し、その後の確認・検索・活用までを支援します。なお、電帳法対応を想定したファイル名の自動生成は、AIによる推論ではなく、抽出結果に基づくプログラム処理として実行されます。

5種AIエージェントによる文書処理フロー

2. 請求書・注文書・見積書の明細単位展開に対応

請求書、注文書、見積書などに含まれる品目行を明細単位で抽出し、販売管理システムや業務データベースに取り込みやすい形式で出力できます。また、同じ帳票を「販売管理向けの明細展開」と「会計取込向けの集約形式」に切り替えて処理することも可能です。

3. メール本文・Word・ExcelなどPDF以外の業務文書にも対応

PDFや画像だけでなく、メール本文、Word、Excelなど、さまざまな形式でやり取りされる取引情報も処理対象とすることで、紙やPDFに限定されない業務文書処理を支援します。

4. AIの判断根拠や代替候補を表示する「透明型AI」

AIの判定根拠や代替候補の提示に対応し、担当者が確認・修正しやすい運用を支援します。AIの判断をそのまま利用するのではなく、人が確認しながら安全に業務へ取り込むことができます。

5. 電帳法対応を想定したファイル名自動生成

読み取った日付、取引先名、金額などの情報をもとに、電子帳簿保存法対応を想定したファイル名の自動生成を支援します。これにより、帳票の読み取り後に発生するリネーム作業、保存作業、検索性確保の負担を軽減します。

6. AI検索機能により、読み取った文書を自然言語で検索

読み取った文書情報を蓄積し、自然言語で検索・確認できるAI検索機能にも対応しています。例えば、「先月の○○社からの請求書を確認したい」といった問い合わせに対し、蓄積された文書情報をもとに確認できます。

7. オンプレミス/ローカルLLM構成に対応

機密性の高い帳票や業務文書を扱う企業では、文書データを外部クラウドへ送信できないケースがあります。「AI DataPicker! Ver.2」は、オンプレミス構成やローカルLLM構成にも対応可能であり、企業内のセキュリティポリシーに合わせた導入を支援します。

AI DataPicker! Ver.2 操作画面イメージ

8. 複数LLM対応により、用途に応じたAI活用が可能

複数のLLMを用途に応じて切り替えられる構成を採用しています。クラウドAIの活用、ローカルLLMによる社内完結型運用、将来的な国産AIへの段階的対応など、企業の要件に応じた柔軟なAI活用を支援します。

想定される利用シーン

「AI DataPicker! Ver.2」は、以下のような業務での活用を想定しています。

  • 経理部門:請求書、領収書、注文書、見積書の読取・明細展開・会計取込

  • 総務・営業事務:申込書、契約関連書類、各種帳票のデータ化

  • 自動車業界:車検証、整備記録簿、出品票などの読取・構造化

  • 金融・官公庁・製造業:外部送信が難しい機密帳票の社内処理

  • 中小企業:メール本文やPDFで届く取引情報のデータ化

  • SIer・業務システム事業者:既存システムへの文書AI処理機能の組み込み

提供形態・価格

「AI DataPicker! Ver.2」は、以下の形態で提供されます。

  • スタンダードASP:月額28,000円~ + 1枚6円

    • 注視領域機能は1回につき1円追加
  • エンタープライズASP:個別見積

  • オンプレミス構成:個別見積

  • ローカルLLM構成:個別見積

  • 業務システム連携・カスタマイズ:個別見積

  • 業界特化モデルの提供:個別見積

詳細な料金、対応範囲、導入条件については個別にお問い合わせください。

今後の展開

イーアンドディーは、「AI DataPicker! Ver.2」を単なるOCRツールではなく、企業の文書処理業務を支えるAI基盤として強化していく方針です。今後は、RPA連携、Webhook/コールバック通知、業界別テンプレート、精度改善機能、国産AIへの段階的対応などを進め、経理、総務、自動車、金融、官公庁、製造業など、幅広い分野での文書処理DXを支援していくとのことです。

イーアンドディー代表取締役 木村 修氏のコメント

イーアンドディーの代表取締役である木村 修氏は、「生成AIの普及により、文書処理は『読む』だけでなく、『判断し、業務データとして活用する』段階に入りました。一方で、日本企業の現場には、クラウドに送れない機密帳票、制度対応で増え続ける確認作業、AIの判断根拠が見えない不安が残されています。」と述べ、続けて「AI DataPicker! Ver.2は、こうした課題に対し、AIエージェント化、透明型AI、オンプレミス/ローカルLLM対応、複数LLM対応により、日本企業が安心して使える文書処理AIプラットフォームを目指すものです。」とコメントしています。

AI DataPicker! Ver.2について

「AI DataPicker! Ver.2」は、請求書・注文書・見積書・車検証・出品票・メール本文などの業務文書を対象に、AIが分類、抽出、変換、検索、対話までを支援するAIエージェント型OCRプラットフォームです。複数LLM、オンプレミス、ローカルLLM構成に対応し、企業の帳票DX、文書処理自動化、データ主権確保を支援します。また、電帳法対応を想定したファイル名の自動生成など、業務運用に必要な処理もプログラムにより支援します。

製品URL: https://www.e-d.co.jp/service/ai-datapicker2/

株式会社イーアンドディー 会社概要

会社名 : 株式会社イーアンドディー
所在地 : 東京都千代田区神田松永町17-5 相沢ビル4F
代表者 : 代表取締役 木村 修
事業内容: AIシステム開発、業務支援システム開発、AI-OCR/文書処理AIソリューションの提供
URL : https://www.e-d.co.jp/

AI Workstyle Lab編集部コメント:
『AI DataPicker! Ver.2』の登場は、機密性の高い情報を扱う企業や官公庁にとって、AI活用のハードルを大きく下げるものと言えます。オンプレミスやローカルLLMへの対応は、セキュリティポリシーが厳しく外部クラウド利用が困難だった組織に、デジタルトランスフォーメーションを推進する新たな道を開きます。特に、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応で業務負荷が増す中、本システムは経理・総務部門の効率化に直結し、データ主権を確保しつつ収益性向上に貢献する可能性を秘めていると分析します。

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この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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