OpenSUSIの概要と活動目標
OpenSUSIは、AIST Solutionsが設立した一般社団法人で、産業界の幅広い分野で利用しやすい半導体設計環境の実現と、AIを活用した半導体設計人材の育成を目標に活動しています。AIST Solutionsの専門領域については、以下のリンクで確認できます。
半導体設計人材育成の課題とOpenSUSIの取り組み
半導体設計分野では、商用EDA(Electronic Design Automation)ツールのライセンス条件やファウンドリPDK(Process Design Kit)の秘密保持契約(NDA)が、設計データや教材の公開・共有を困難にし、若手半導体設計人材育成の大きな障壁となっていました。
OpenSUSIは、この課題に対し、国内ファブと連携したNDAフリーかつオープンなPDKを前提とした設計環境の整備と半導体設計人材育成プログラムの提案を進めています。主な活動内容は以下の通りです。
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OpenSUSI-MPW シャトルサービス(Tokai Rika TR-1um)の提供
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人材育成事業FirstTapeout(ファースト・テープアウト)
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高専・大学・企業を横断するオープン設計コミュニティの形成
Googleの「Open Source Silicon」とOpenSUSIへの参加
Googleは2020年より、米国で半導体チップの設計図を無償で公開し、自由に設計できる「Open Source Silicon」という取り組みを進めてきました。さらに、設計したチップを実際に無料で製造できる仕組みも整備しており、これにより学生や個人の開発者、スタートアップなど、誰もが半導体設計に挑戦できる基盤を築いています。
今回のOpenSUSIへの参加を契機に、Googleは「Open Source Silicon」の価値観を共有するOpenSUSIをパートナーとして、AIやLLM(大規模言語モデル)による革新的な半導体設計手法の開発を支援し、エンジニアの生産性向上に貢献していく方針です。
特別賛助会員制度について
特別賛助会員は、会費を支払う形でOpenSUSIの各プロジェクトに関与する制度です。今回、Googleが初の特別賛助会員となります。OpenSUSIでは、特定のプロジェクトを支援する賛助会員も募集しており、半導体設計に関心を持つ各社のニーズに応え、取り組みを拡大していくとしています。
Googleの特別賛助会員への参加は、オープンソースシリコンの普及拡大とAIを活用した半導体人材育成の取り組みを加速させる大きなきっかけになると考えられます。
関係者コメント
一般社団法人OpenSUSI 代表理事 岡村 淳一氏
日本の半導体設計分野は、設計人材の減少と技術チャレンジの縮小という課題に直面しています。クローズドな設計環境や人材流動性の低さが、技術革新と人材育成の両面で業界の新陳代謝を停滞させている状況です。
オープンソースEDAツールとNDAフリーのPDKを基盤としたOpen Source Siliconは、この状況を打開し、日本の半導体設計産業の体質転換を促す大きな契機になると考えています。
Googleが長年育成・支援してきたOpenROADをはじめとするオープンEDAの技術資産と、OpenSUSIが構築してきた国内の産官学ネットワークを組み合わせることで、日本におけるオープンソースシリコン・エコシステムの形成をさらに加速させることができます。今回のGoogleの参加は、日本の半導体設計エコシステムの新たなステージへの移行を象徴する重要な一歩であり、設計人材の育成と新たな技術チャレンジが継続的に生まれる環境づくりを、産業界・アカデミア・行政とともに推進してまいります。
Google 日本法人 代表 奥山 真司氏
Googleはこれまで、完全オープンソースのPDKの提供など、半導体設計のオープン化を推進してきました。今回のOpenSUSIへの参加を通じて、日本の半導体分野における人材育成と研究開発のさらなる活性化に貢献してまいります。
登壇情報
OpenSUSIは、2026年9月30日・10月1日にマリンメッセ福岡で開催される「第3回九州半導体産業展」の「半導体デザインゾーン」に登壇する予定です。
AI Workstyle Lab編集部コメント
GoogleのOpenSUSIへの参加は、日本の半導体設計分野における将来展望に大きな光を当てるニュースです。AIを活用した設計手法の革新やエンジニアの生産性向上は、今後の半導体産業において不可欠な要素となるでしょう。しかし、オープンソースエコシステムの普及には、技術的なサポート体制の強化や、多様な企業・教育機関の積極的な参画が引き続き求められます。今回の連携が、日本の半導体分野における技術的自立と国際競争力の向上にどのように貢献していくのか、今後の動向に注目していきたいところです。特に、AIと半導体設計の融合が、どのような新しいビジネスモデルやイノベーションを生み出すか、期待が高まります。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

