Gensparkが自社AIモデル「Gen-1 Slides」をローンチ、スライド品質は維持しコストを大幅削減
2026年9月10日(米国時間)に、シリコンバレー発のオールインワンAIワークスペース「Genspark(ジェンスパーク)」は、初の自社AIモデル「Gen-1 Slides」を発表しました。このモデルはGensparkのAIスライド「Standard(スタンダード)モード」のデフォルトモデルとして、個人・法人問わず全てのプランで現行価格のまま利用可能です。

発表の背景
これまでビジネスにおける資料作成は汎用的なフロンティアモデルに依存してきましたが、これらのモデルはコーディングや推論に特化しており、プレゼンテーション資料の品質、特にレイアウト崩れや出典の不明確さといった課題が残されていました。Gensparkは、よりコストを抑え、安全で質の高いアウトプットを提供するため、オープンエコシステムへの注力も表明しています。2026年7月24日にはNVIDIA社やMicrosoft社などと共に「Open Weights and American AI Leadership」に署名し、オープンで責任あるAIエコシステムの構築を支持しています。
Gensparkは、AIスライドの大規模運用実績(ピーク時1日12万デッキ)とユーザーからのフィードバックを基に、資料作成に特化したモデルの自社開発に踏み切りました。
Gen-1 Slidesの概要
Gen-1 Slidesは、一つのリクエストから「そのまま使える」プレゼンテーションを生成することに特化した、Genspark初の自社内製モデルです。オープンウェイトの基盤モデル(MiniMax M3)をベースに、GensparkのAIスライド本番環境内での強化学習による追加学習を行い、デッキの計画、ページ生成、描画、自己修正のサイクルを繰り返して品質を向上させました。学習データにはユーザーコンテンツは使用されず、自社で作成した約2,000件のスライド作成タスクが用いられています。

3つのポイント
Gen-1 Slidesは、以下の3つの主要な特徴を持っています。
① フロンティアモデルと同等の品質
9つの評価項目のうち8項目で首位、全項目で上位2位以内を記録し、平均ランクは1.11(Claude Opus 5は2.56)でした。8〜9月の実本番タスク157万件でのユーザー評価もOpus 5と同等(平均評価4.25 vs 4.23、低評価率3.6% vs 3.4%)であり、フロンティアモデルに匹敵する品質が確認されています。

② コストを約1/17に削減
入力トークンのリスト価格では、Gen-1 Slidesが100万トークンあたり約0.30米ドルであるのに対し、Claude Opus 5は約5.00米ドルと、約1/17のコストを実現しています。プレゼンテーション資料1本あたりの実測コストでは、Gen-1 Slidesが約0.44米ドル、Opus 5が約4.16米ドルと約1/10です。これにより、月1,000本のスライドを制作する組織では、約4,200米ドルが約440米ドルに削減される計算になります。高品質なスライド生成が「プレミアム」ではなく「デフォルト」として提供されることを意味します。

③ 「Gen-1」モデルファミリーの第一弾
Gen-1 Slidesは、「実際の業務で使いながら、成果物(デッキ)の品質を基準に学習する」手法の最初のモデルです。今後、スプレッドシート、文書、リサーチの分野にも同様の手法を適用し、各分野に特化したモデルが順次投入される予定です。
品質検証の透明性
Gen-1 Slidesの品質は、以下の4つの独立した方法で検証されています。
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Genspark内製の評価システム(タスク完了度、コンテンツ品質、デザイン品質などを総合的に採点)
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公開ベンチマーク2種(PPTAgent・UniPPTEval)の公式評価
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人間によるブラインドレビュー(77タスク・4,063ページを、ソース資料の情報ポイントと照合)
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実ユーザーの本番タスク157万件でのフィードバック(星評価、ダウンロード率など)
検証に使用された評価ツールは公開され、誰でも自身のデッキをGensparkと同じ基準で採点できる環境が提供されます。Gen-1 Slidesのベースはオープンウェイトモデルですが、追加学習後のモデルはGenspark独自のプロプライエタリモデルであり、推論は全てGensparkのインフラ上で完結するため、顧客データがベースモデルの提供元に送信されることはありません。
パートナーシップと今後の展開
本モデルは、AIインフラ企業であるFireworks AIとの共同開発です。Gensparkがタスク設計、本番運用環境、品質評価の仕組みを定義し、モデルの学習はGensparkのAIスライドクラスタ上、パラメータ更新はFireworksプラットフォーム上で実施されました。両社の研究チームが協力し、10万トークンを超える長大な学習エピソードの効率と安定性の改善に取り組んでいます。
Gensparkは今後も、安全で高品質、かつコストを抑えたAIアウトプットの提供を目指し、Gen-1ファミリーの展開を通じて、フロンティア水準の品質をより多くの顧客に提供していくとしています。
Genspark(ジェンスパーク)について
Gensparkは、シリコンバレー発の次世代AIワークスペースです。AIの専門知識がなくても、簡単な指示で資料作成、文書、画像、動画などの成果物を生成できます。ChatGPT、Gemini、Claudeなど70以上のAIモデルを統合し、最適なモデルを自動で選択しながら業務を進行する、AI時代のオールインワンワークスペースです。
サービス紹介ページ:
AI Workstyle Lab編集部コメント
Gensparkの「Gen-1 Slides」の登場は、特に資料作成に多くの時間を費やす企業や個人事業主にとって、大きな転換点となるでしょう。フロンティアモデルに匹敵する品質を圧倒的な低コストで実現することで、プレゼンテーション資料の作成がより手軽になり、業務効率化に直結します。企画書、営業資料、社内報告書など、あらゆるビジネスシーンでのAIスライド活用が加速し、これまでコストや品質の懸念からAI導入を見送っていた組織にも、新たな選択肢が提供されることになります。これにより、AIがもたらす生産性向上の恩恵を、より多くのビジネスパーソンが享受できると期待されます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

