株式会社Simcle、「AIアポろうくん」導入で営業DXを加速半年間成果ゼロからアポ単価6,000円台を実現

BtoB企業や人材エージェントへのマーケティング支援・広告運用を手掛ける株式会社Simcleは、次世代AI営業ツール「AIアポろうくん」の導入により、新規開拓営業における劇的なコスト削減と成果創出に成功しました。

従来、手動に近いツールでのフォーム送信に8時間を費やし、半年間アポイントがゼロという課題に直面していた同社ですが、導入後は既に8件のアポイントを獲得し、月内には10件に達する見込みです。これにより、アポイント獲得単価（CPA：Cost Per Acquisition、顧客獲得単価）は約6,000円という高い投資対効果を実現しています。

導入背景：疲弊する現場とツールの限界

Simcle社は、自社の新規開拓およびクライアントへのマーケティング支援において、テレアポ、広告運用、交流会への参加など多角的な手法を試みていました。しかし、フォーム営業では以下の2つの大きな課題に直面していました。

手動ツールの限界と工数負荷
既存の配信ツールでは送信完了率が約5%と低く、送信処理だけでパソコンが長時間占有されるため、8時間かけても作業が終わらない事態が頻発していました。この非効率な作業は現場の疲弊を招いていたといいます。
成果報酬型サービスの「質の低さ」
効率化のために導入した成果報酬型（1件3万円）のフォーム営業代行サービスでは、アポイントは供給されるものの、ターゲット選定の精度が低く、実際の商談に繋がりにくいアポイントが目立ちました。結果として、コストに見合った売上成果が得られず、営業施策としての費用対効果が悪化していました。

選定理由：「3,000件を秒で処理」するスピードとメール対応力

これらの課題を解決するため、Simcle社は「AIアポろうくん」の導入を決定しました。選定の決め手となったのは以下の4点です。

圧倒的な処理スピード: 従来8時間かかっていた送信作業時間がゼロになりました。3,000件規模のリストであっても、送信処理自体は数秒で完結し、即座に営業活動を開始できる点が評価されました。
フォームとメールのハイブリッド配信: 問い合わせフォームへの自動投稿だけでなく、メールアドレスへの直接送信も可能であり、双方からアポイントを獲得できています。これにより、アプローチの取りこぼしを防げる仕様が高く評価されました。
精度の高いターゲティング: 独自のリスト抽出技術により、過去の成果報酬型サービスで課題だったミスマッチを防ぎ、自社サービスと親和性の高い企業にアプローチできる点が魅力でした。
送信完了率の高さ: 従来のツールが約5%だったのに対し、フォーム送信で20〜30%、メール送信で約95%という高い完了率（到達率）が見込める点も決め手となりました。

導入成果：アポ単価6,000円で質の高いアポイントを量産

AIアポろうくんの導入後、Simcle社の営業プロセスと成果は劇的に変化しました。

コストを5分の1に圧縮し、CPA約6,000円を実現
導入直後からスクリプト（営業文面）の改善サイクルが高速化されたことで、反応率が向上しました。月額5万円（税別）のツールコストに対し、既に8件のアポイントを獲得しており、月間10件に到達するペースで推移しています。過去利用していた成果報酬型サービスの単価3万円と比較して、獲得単価（CPA）は約5分の1である6,000円台まで圧縮されました。

AI Workstyle Lab編集部解説：CPAとは、1件の顧客獲得にかかる費用を示す指標です。この事例では、AIツールを活用することで、従来の5分の1にまでコストを抑えながら、より効率的にアポイントを獲得できるようになったことがわかります。AIによる効率化が、企業のコスト削減に大きく貢献する一例です。
アポイントの「質」が劇的に向上
単に数が増えただけでなく、AIによる精緻なターゲティングにより、自社のサービスと親和性の高い企業からの反応が増加しました。過去の課題であった「質の低いアポイント」が一掃され、成約確度の高い商談機会が創出されています。

独自の活用法：営業メールを「広告クリエイティブの実験場」へ

Simcle社独自の活用手法として特筆すべきは、AIアポろうくんを単なるアポイント獲得ツールとしてだけでなく、「マーケティングリサーチツール」として活用している点です。

AIアポろうくんで様々な切り口のスクリプト（営業文面）をテスト配信し、反応が良かった訴求軸を「勝ちパターン」として特定します。そのデータを本業であるWeb広告の運用クリエイティブに横展開することで、広告パフォーマンスの最大化を実現しています。「どの業界に、どの訴求が刺さるか」という定性データを安価かつ高速に収集できる点が、同社のマーケティング支援事業との高いシナジーを生んでいます。

AI Workstyle Lab編集部解説：AIツールを単一の用途に留めず、複数の業務領域で連携させることで、その価値を最大限に引き出すことができます。Simcle社の事例は、AIを「データ収集・分析」のツールとして活用し、マーケティング戦略全体を最適化するという、先進的なAI活用モデルを示しています。

組織の変化：「PCが固まる8時間」からの解放とコア業務への集中

導入による恩恵は、アポイント数だけではありません。従来はフォーム送信のために8時間もの間パソコンが占有され、その間は他の作業ができないという物理的な制約が発生していました。

導入後はこれらの送信作業がすべてクラウド上のAIによって自動化されたため、送信にかかる人的工数は実質ゼロになりました。これにより、空いたリソースをクライアントへの提案や商談準備などの「コア業務」に集中させることが可能となり、組織全体の生産性が大幅に向上しています。

代表者コメント

株式会社Simcle 代表取締役岡本氏は次のように述べています。

「以前利用していた成果報酬型のサービスは、1件あたり3万円のコストがかかる上に、アポイントの質に疑問を持つこともあり、成約に繋がらないことがストレスでした。また、その後に使っていたツールを使えば8時間パソコンが動かなくなるという、まさに八方塞がりの状況でした。

AIアポろうくん導入後は、月額5万円のコストで既に8件のアポイントが取れており、10件への到達も見えています。CPAが6,000円台に下がっただけでなく、アポの質も格段に良くなりました。また、『この業界にはこの切り口が刺さる』という勝ちパターンを高速なテストで見つけ、それを本業の広告運用に展開できる点も大きなメリットだと感じています」

サービス概要

AI営業マン「AIアポろうくん」

「AIアポろうくん」は、リスト作成から文面生成、送信、アポイント獲得までをAIが全自動で行う営業DXツールです。「求人情報」や「プレスリリースを出している企業」「広告を出稿している企業」など、精度の高いセグメンテーションによるリスト作成機能と、ターゲットに最適化されたAIメッセージ生成機能により、質の高いアポイントを効率的に獲得します。

公式サイト:
https://aporo.ai/

主な機能: