モスバーガーの未来：生成AIとロボティクスで進化する店舗オペレーションを徹底解説

モスフードサービスとNew Innovationsが提携、次世代店舗開発へ

株式会社New Innovationsと株式会社モスフードサービスは、次世代型店舗開発に向けたAI活用に関するパートナーシップを締結しました。この取り組みは、全国に約1,300店舗を展開するモスバーガーにおいて、AIを活用することで「ホスピタリティの進化」と「将来の店舗オペレーション高度化」を実現することを目的としています。

このパートナーシップにより、顧客満足度と従業員満足度の向上、さらには店舗運営の効率性および収益性の改善が図られます。New Innovationsは、モスフードサービスのホスピタリティを大切にしながら、AI技術、生成AI技術、ロボティクス、店舗DXソリューションなどの企画・共同研究開発・検証を段階的に進め、既存店舗への導入を目指していくとのことです。

研究開発の主な領域

New Innovationsとモスフードサービスは、本パートナーシップのもと、以下の複数領域で段階的な研究開発と店舗導入を進める予定です。

• AIドライブスルーなどの次世代店舗モデルの共同設計: 最新のAI技術を導入したドライブスルーシステムなど、顧客体験を向上させる次世代店舗モデルを共同で設計します。

• 接客における生産性向上と顧客価値向上の両立（生成AI活用）: 生成AIを活用することで、従業員の接客業務の生産性を高めつつ、顧客へのよりパーソナライズされたサービス提供を目指します。

• 厨房・バックヤード等のAIおよびロボティクス活用した調理・提供業務の省人化: 厨房やバックヤードにおいてAIやロボティクスを導入し、調理や提供業務の自動化・省人化を進めることで、従業員の負担軽減と効率的な店舗運営を実現します。

株式会社New Innovationsについて

New Innovationsは「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に掲げ、OMO（オンラインとオフラインの融合）を主軸とした事業を展開しています。コンサルティングから開発、事業展開までを一貫して支援し、AI、クラウド、オンライン制御などのコア技術を駆使して、省力・自動化に特化したハードウェア製造とソフトウェア構築を行っています。

自社プロダクトとしては、スマートコーヒースタンド「root C」を運営しており、2024年にはかき氷の全自動調理ロボット「Kakigori Maker」、2025年にはハンバーガーの全自動調理ロボット「Burger Cooker」をリリースする予定です。また、製造業の知を継承するAI図面管理「図面バンク」も開発・提供しています。ロボティクスを通じた付加価値創造により、あらゆる業界の生産性向上、事業構造変革、顧客体験向上に貢献することを目指しています。

代表取締役プロフィール

• 代表取締役 Co-CEO 兼 CTO 中尾 渓人: 1999年生まれ。14歳で「RoboCup Junior」世界大会にて入賞し、高校在学中の2018年に株式会社New Innovationsを設立。「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」にも選出されています。

• 代表取締役 Co-CEO 山田 奨: 2社を創業後、ソフトバンクグループ傘下のAI・DeepTech特化ファンドDEEPCOREでスタートアップ支援に従事。New Innovationsでは取締役 COO、取締役 COO 兼 CFOを経て、現任の代表取締役 Co-CEOを務めています。

会社概要

• 会社名: 株式会社New Innovations

• 代表取締役: 中尾 渓人、山田 奨

• 資本金: 28億400万円（準備金含む）

• 設立: 2018年1月

• 事業内容: OMOソリューションやスマートコーヒースタンド「root C」、製造業の知を継承するAI図面管理「図面バンク」の提供

• 本店: 東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲10F

• URL: https://newinov.com/

AI Workstyle Lab編集部コメント

今回のパートナーシップは、外食産業におけるAI活用の新たな可能性を強く示唆しています。生成AIによる顧客接点の最適化や、ロボティクスによる厨房業務の省人化は、人手不足に悩む業界にとって大きな解決策となり得ます。モスフードサービスが培ってきたホスピタリティとNew Innovationsの技術が融合することで、単なる効率化に留まらない、顧客体験価値の向上というビジネスインパクトが期待されるでしょう。これは他の飲食企業にとっても、DX戦略を再考する上で重要なモデルケースとなるはずです。

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