対話型音声AI SaaS「アイブリー」｜データプラットフォーム「IVRy Data Hub」の提供を開始

対話型音声AI SaaS「アイブリー」が顧客の“声”を経営資源に変えるデータプラットフォーム「IVRy Data Hub」の提供を開始
経営課題解決の背景
「IVRy Data Hub」の機能概要
「IVRy Data Hub」が提供する3つの価値
関係者からのコメント
関連イベント情報
対話型音声AI SaaS「アイブリー」について
株式会社IVRy 会社概要

対話型音声AI SaaS「アイブリー」が顧客の“声”を経営資源に変えるデータプラットフォーム「IVRy Data Hub」の提供を開始

株式会社IVRyは、同社が開発・提供する対話型音声AI SaaS「アイブリー」を基盤とし、企業内のコミュニケーションデータを経営資源へと変革するデータプラットフォーム「IVRy Data Hub（アイブリーデータハブ）」の提供を開始しました。

このプラットフォームは、企業が保有する通話やメールといった非構造化コミュニケーションデータを一元的に統合・分析し、AIの力で経営課題の解決を支援することを目指しています。

対話型音声AI SaaS「アイブリー」の詳細はこちらをご覧ください。
https://ivry.jp/

経営課題解決の背景

近年、デジタル化とAIの進化により、企業と顧客の接点は多様化し、コミュニケーションデータの量は爆発的に増加しています。しかし、通話やメール、チャットといった非構造データは、その多くが十分に活用されずに企業内に埋もれているのが現状です。

これらの未活用データは、現場のオペレーション品質や顧客満足度、さらには企業のガバナンスやブランド信頼性にまで影響を及ぼす可能性があります。特に、労働力不足が深刻化する現代において、データに基づいた意思決定と自動化の仕組みを整えることは急務とされています。企業には、業務効率化だけでなく、リスクを未然に防ぎ、顧客体験を継続的に高める「攻め」と「守り」の両立が求められています。

IVRyは、このような背景のもと、「アイブリー」で培ったAI技術を活かし、企業内の非構造データを解析することで、コミュニケーションにおける「攻め」と「守り」の両面を強化し、根本的な課題解決を目指します。

「IVRy Data Hub」の機能概要

「IVRy Data Hub」は、コンタクトセンターやカスタマーサポート活動を通じて企業に蓄積される通話・メール・チャットなどのコミュニケーションデータを一元的に統合します。

Databricksに代表されるデータ・インテリジェンス・プラットフォームとの柔軟なデータ連携に対応し、コネクタやゼロコピー機能を通じて組織全体のデータ活用を促進します。また、レイクハウス・プラットフォーム等に蓄積されたデータとの連携により、対話型音声AIの精度向上にも寄与します。

さらに、直感的で自然な言語インターフェースを備えており、危機管理指標やネクストアクションといった必要なインサイトの検索、定義・検知、および通知設定も可能にしています。

「IVRy Data Hub」が提供する3つの価値

「IVRy Data Hub」は、これまで活用が困難であった非構造なコミュニケーションデータを、AIの力で以下の3つの領域で活用可能なデータへと変換します。

1. リスク検知と危機対応の高速化

顧客接点で発生するネガティブな事象やコンプライアンスリスクを迅速に検知し、ブランド価値の保護と法的リスクの最小化を実現します。

自動検知・分類: クレームやカスタマーハラスメント（カスハラ）の報告遅延を解消し、重要度に応じた経営層・関係部門への迅速な通知を可能にします。
トラブル対応の迅速化: 過去の類似事例から最適な対応策をAIが提案し、顧客への最終回答までの時間を大幅に短縮し、顧客体験の改善に繋げます。

2. 業務プロセスの効率化・標準化と管理工数の抜本的削減

データ分析の属人化や手作業による報告業務をAIが代替し、組織全体のオペレーション品質を客観的に統一・向上させます。

品質の標準化と教育: 優秀なスタッフのノウハウをAIが分析・抽出し、研修コンテンツの自動生成や個別指導を支援します。これにより、長期間を要していた人材育成と品質格差の是正が期待できます。
管理業務の工数削減: マネージャーによる日報・週報・月報の手動作成の手間を削減します。ダッシュボードでの一元管理と報告書作成の自動化により、データ集計作業を大幅に削減します。

3. データに基づくエンゲージメントの最適化と収益機会の向上

顧客の声（VOC: Voice of Customer）や営業活動データを活用し、意思決定の属人性を解消しデータドリブンな事業運営を可能にします。

ロイヤリティ予測: ロイヤルカスタマーやリピート可能性を自動検知・予測し、最適なタイミングでパーソナライズされたアプローチを提案します。
営業活動の可視化: 「誰に・どのタイミングで・どれだけ電話すべきか」を可視化し、コール過剰/不足アラートを通知することで、適切な営業運用をマネジメントします。

AI Workstyle Lab編集部の解説

AI Workstyle Lab編集部としては、『IVRy Data Hub』が提供する3つの価値は、現代のビジネスにおける喫緊の課題解決に直結すると考えます。例えば、リスク検知の高速化は、コンプライアンス違反や顧客からのクレームといった潜在的な危機を早期に発見し、ブランド毀損を防ぐ上で極めて重要です。また、業務プロセスの効率化は、労働力不足が深刻化する中で、属人化を排除し、組織全体の生産性向上と人材育成の加速を支援します。さらに、顧客エンゲージメントの最適化は、顧客満足度を高めるだけでなく、データに基づいた戦略的な営業活動を可能にし、新たな収益源の創出に貢献するでしょう。非構造データをAIで解析し、具体的なアクションに繋げるこのアプローチは、AIをビジネスに活用する上での有効な一手と言えます。

関係者からのコメント

「IVRy Data Hub」の実証実験に参画する株式会社トライトの常務執行役員 CMO UXD本部長志賀智之氏は、大規模組織におけるコミュニケーション品質の統一とガバナンス強化を最重要課題と捉えており、「IVRy Data Hub」の革新性に深く共感していると述べています。非構造化データからAIが「成功パターン」や「リスクシグナル」を自動抽出する機能は、品質マネジメントのブレークスルーであり、CRM（Salesforce）への入力負荷軽減による生産性向上にも大きく寄与すると期待を寄せています。

また、「IVRy Data Hub」の連携企業であるデータブリックス・ジャパン株式会社の代表取締役社長笹俊文氏は、AIをビジネスに実装するためには信頼できるデータ基盤と実用的なAIの両輪が不可欠であると強調しています。Databricksのデータ・インテリジェンス・プラットフォームを活用した「IVRy Data Hub」との連携は、企業に眠る通話・音声といった非構造データをAIが扱える「AI Ready Data」へと変換する強力な仕組みであり、日本企業のデータドリブン経営と生成AI活用の加速に繋がるものとして大いに期待しているとのことです。

株式会社IVRy 代表取締役/CEO 奥西亮賀氏は、「これまで、顧客との対話という“声”は、企業にとって最も貴重な資産でありながら、その大半が活用されることなく埋もれていました。この膨大な非構造化データをAIの力で解析し、企業の『守り（リスク管理）』と『攻め（収益最大化）』の両方を強化する経営資源へと変えていきます。これが『IVRy Data Hub』の提供する価値です」とコメントしています。今後も企業のカスタマーコミュニケーション活動の基盤としてプロダクトを発展させていく意向を示しています。

対話型音声AI SaaS「アイブリー」について

「アイブリー」は、24時間365日稼働するAIが、電話応答を自動化・標準化し、業務効率と顧客体験の質の向上を同時に実現する対話型音声AI SaaSです。通話内容の自動文字起こし・要約・分析、FAQの自動生成、意図分類、KPIモニタリング・指標化まで対応します。

SFAやCRM、主要データウェアハウスとの即時連携も可能で、データ活用が難しい非構造化データを「経営資源」へと変換します。誤情報を返さない独自技術「ハルシネーションゼロ」により、業務自動化の信頼性も担保されています。オートコールと有人対応のハイブリッド運用にも対応し、通話データを起点とした継続的な業務改善と、データドリブンな意思決定を支援します。

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