仕事に「すぐ戻れない」だけで経済損失は年間約6.5兆円 ── AIタスク管理「するたす」が先延ばしに挑む

NextSparkは、公的統計と国内外の公開研究に基づき、働く人が「仕事にすぐ取りかかれない」ことによる経済損失を試算しました。昼休憩や会議、電話・チャット対応の後に元の仕事に戻るまでの「再始動の遅れ」だけで、正規雇用者における損失は年間約6.5兆円に上るとされています。これは、1人あたり年間約17.5万円分、従業員100人の企業では年間約1,750万円分の労働時間に相当します。
さらに、締切が遠いために後回しにされる「重要な仕事の先延ばし」を含めると、この損失はさらに大きくなる可能性があります。NextSparkは、この課題を解決するため、AIタスク管理サービス「するたす」を開発・運営しています。
試算の考え方:「すぐ取りかかれない」を2つに分類
働く人が仕事にすぐ取りかかれない場面は、大きく以下の2つに分けられます。
- 再始動の遅れ: 昼休憩や会議、割り込み対応の後に元の仕事へ集中を戻すまでに失われる時間です。これは1日に何度も発生する「分単位」の損失として捉えられます。
- 重要な仕事の先延ばし: 企画や仕組みづくり、人材育成など、「重要だが締切のない仕事」が後回しにされることによる損失です。これは日をまたいで積み上がる「塊」の損失であり、単純な金額換算には馴染みにくいとされています。
これらの現象は、個人の意志の弱さだけでなく、脳が無意識に「いますぐ着手にかかる手間」と「先になって得られる成果」を天秤にかけることで生じると説明されています。
再始動の遅れによる年間約6.5兆円の損失
研究によると、1回の中断から集中を取り戻すまでに平均10〜15分を要するとされています。NextSparkの試算では、この「再始動」が1日に15分発生すると仮定し、正規雇用者3,735万人(総務省「労働力調査」2026年4月分)と一般労働者の時給換算賃金(厚生労働省「毎月勤労統計調査」令和7年度確報)を用いて計算しました。その結果、再始動の遅れだけで年間約6.5兆円の損失が発生するという結果が示されています。
もう一つの大きな損失:「重要な仕事の先延ばし」
再始動の遅れが「1日数十分」の積み重ねであるのに対し、もう一方の損失は性質が異なります。新規事業の企画や業務改善、人材育成など、締切が遠いために後回しにされやすいが、後々の成果を大きく左右する仕事の「先延ばし」です。
学術的には、先延ばしは「遅らせると不利になるとわかっていながら、やろうと決めた行動の開始を自発的に遅らせること」と定義されます。パーソル総合研究所やマッキンゼーの調査からも、管理職が価値を生む業務に着手できない実態や、知識労働者が生産性の低い業務に時間を費やしている状況が明らかになっています。また、先延ばし傾向が強い人ほど給与が低く、雇用期間が短いという国際調査結果も報告されています。
この損失は金額換算が困難であるものの、再始動の遅れよりも大きい可能性を秘めていると指摘されています。
先延ばしとメンタルヘルス
スウェーデンの研究では、先延ばし傾向が強い人ほど抑うつ・不安・ストレスの症状レベルが高いことが報告されています(JAMA Network Open掲載)。日本では、仕事や職業生活で強いストレスを感じる労働者が多く、精神障害による労災支給決定件数も増加傾向にあります。先延ばしと心身の不調には関連がある可能性が示唆されています。
「するたす」による解決アプローチ


NextSparkが開発するAIタスク管理「するたす」は、先延ばしを生む「抵抗感」「達成の遠さ」「できる見込み」という3つの要因に対し、タスクを「今日できる最初の一歩」まで分解するというアプローチで挑みます。タスクを小さく具体的にすることで、抵抗感を下げ、達成を目の前にし、「これならできる」という見込みを生み出します。
「するたす」の3つの特徴は以下の通りです。
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コンディション起点で分解する: その日の体調や気分、得意・不得意などをAIが考慮し、ユーザーが動ける最初の一歩までタスクを分解します。これにより抵抗感が下がり、着手しやすくなります。
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締切で追い立てず、「完了したくなる」状態をつくる: 小さな一歩の「完了」を目の前に置くことで、達成感が次の行動を促し、締切に追われなくても自発的に進められる設計です。
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使うほど、自分の進め方に沿った分解に: 利用履歴に基づいて、より抵抗が小さく「できそう」と思える一歩に分解を最適化します。
「するたす」は現在、iOSアプリとして個人向けに提供されており(2025年6月リリース)、仕事や自己啓発、家事など幅広い場面で活用されています。
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対応プラットフォーム:iOS
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料金:月額2,700円(7日間無料トライアル付き)
今後は、経営目標と個人のタスクをつなぐ法人向けSaaS「するたす for Teams」(開発中)を含む事業として、個人と組織の両面から課題解決に取り組む予定です。
開発の原点 ── 代表・藤岡拓也氏

株式会社NextSpark代表取締役の藤岡拓也氏は、九州大学大学院で工学と心理学を専攻後、株式会社日立製作所の研究開発部門でAI研究開発に従事しました。自身の「最初の一歩が重い」という経験から、タスクを意図的に小さく分解することでスムーズに進められることに気づき、「するたす」の開発に至りました。
藤岡氏は「先延ばしは意志の弱さではなく、仕組みの問題だと捉えています。仕事を前にこわばっていた顔が、少しほどけて笑顔になる――そんな状態を、一人でも多くの人と一緒に作りたい」とコメントしています。
今後の展開
NextSparkは、法人向けSaaS「するたす for Teams」(開発中)の共創パートナー企業を募集しています。従業員の着手の遅れや先延ばしに課題を持つ企業と、ヒアリングや試験導入、改善のサイクルを共に行うことで、優待価格での導入が可能となります。また、2026年7月には「やる気に頼らず成果を出す仕組みづくり」をテーマとしたオンラインセミナーの開催も予定されています。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社NextSpark |
| 代表者 | 代表取締役 藤岡拓也 |
| 設立 | 2026年5月11日 |
| 所在地 | 東京都中央区銀座 |
| 事業内容 | 習慣化・タスク管理アプリの開発・運営、AI関連事業開発支援、研究開発支援 |
| 公式サイト | https://nextspark.co.jp/ |
AI Workstyle Lab編集部コメント
NextSparkが提示した年間6.5兆円という経済損失は、多くの企業が直面している潜在的な課題を浮き彫りにしています。AIタスク管理「するたす」が提案する「タスクを今日できる最初の一歩まで分解する」というアプローチは、個人の生産性向上に直結するだけでなく、チームや組織全体の業務効率化にも大きく貢献する可能性を秘めています。特に、リモートワークが常態化し、個々の裁量が大きくなる現代において、この種のツールは従業員の自律的な働き方をサポートし、結果的に組織の競争力強化にも繋がるでしょう。重要だが緊急でない戦略的業務への着手を促すことで、長期的な視点での事業成長にも寄与すると期待されます。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

