材料開発の属人化解消へ:NanoFrontier井上誠也氏がGPU UNITEで語るAIとロボットによる研究開発自動化の最前線

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NEDO「GENIAC-PRIZE」受賞の実践を基に議論

井上氏が登壇する背景には、NanoFrontierが2026年3月24日に開催されたNEDO懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」での受賞があります。同社は領域01「国産基盤モデル等を活用した社会課題解決AIエージェント開発」テーマI「製造業の暗黙知の形式知化」において、第3位および地域賞を受賞しました。

ナノ粒子の生成プロセスは、温度、攪拌、薬品投入のタイミングなど多数の条件に左右されるため、その成功が熟練研究者の勘やコツに依存し、次世代へ継承されにくいという構造的な課題を抱えています。NanoFrontierは、AI、シミュレーション、ロボットアームを連携させ、この暗黙知をAIで再現する研究開発自動化システムの構築を目指しています。化学の専門知識がなくても研究開発実験を実行できることで、材料開発プロセスにおける属人性の低減を図るこの取り組みが高く評価されました。

特別座談会「生成AIで社会課題に挑む」

本座談会は、GENIAC-PRIZEの受賞者たちが、生成AIによる社会課題解決の現在地とその先の挑戦について語り合う対話型のプログラムです。井上氏は受賞者の一人として、材料という物理の世界で研究開発の自動化に取り組む事業者の立場から議論に加わります。

特別座談会「生成AIで社会課題に挑む ― GENIAC-PRIZE受賞者が語る、新たな挑戦 ―」では、生成AIを社会課題の解決に活用してきた実践者たちが、それぞれの現場での取り組みや直面した困難、そして今後の挑戦について議論します。行政、ハードウェア・音声AI、AIエージェント、材料開発と、多岐にわたる領域の登壇者が一堂に会します。

特別座談会登壇者

「GPU UNITE 2026」開催概要

  • 名称: GPU UNITE 2026 技術カンファレンス

  • 主催: GPU UNITE 実行委員会

  • 日時: 2026年10月21日(水)10:00〜18:15 (ネットワーキング 18:20〜19:30)

  • 会場: 東京大学 伊藤国際学術研究センター(東京都文京区本郷7-3-1)

  • 定員: 400名(ネットワーキング参加は上記のうち先着100名)

  • 参加費:

    • 【聴講のみ】一般 3,300円(税込)/学生 無料

    • 【聴講+ネットワーキング】一般 5,500円(税込)/学生 1,100円(税込)

  • セッション: 特別座談会「生成AIで社会課題に挑む ― GENIAC-PRIZE受賞者が語る、新たな挑戦 ―」(17:35〜18:15)

  • 登壇者:

    • 秋元 裕太 氏(経済産業省 商務情報政策局 AI産業戦略課 課長補佐/モデレータ)

    • 関 喜史 氏(Fairy Devices株式会社 プロダクト開発部 執行役員 CPO)

    • 井上 誠也(NanoFrontier株式会社 代表取締役)

    • 南里 勇気 氏(GPU UNITE 実行委員/株式会社Algomatic Dynamics 代表取締役CEO)

  • 公式サイト: https://gpu-unite.ai/gpu-unite-2026/

※プログラムは予告なく変更になる場合があります。

「GPU UNITE」について

「GPU UNITE」は、GPUをはじめとするハードウェアの発展とともに進化する先端技術や、その研究・開発における取り組みを発信する技術コミュニティです。産業界とアカデミアの技術者・研究者が一堂に会し、AI、シミュレーション、CG、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)などの研究成果や応用事例を共有する場として、年1回の技術カンファレンスと定期的な勉強会を開催しています。企画・運営は「GPU UNITE 実行委員会」が担っています。

代表コメント

井上誠也氏(NanoFrontier株式会社 代表取締役)は、「GENIAC-PRIZEでの受賞に続き、技術の最前線が集まるこの場に登壇する機会をいただき、大変光栄です。材料の研究開発は、結果が出るまでに時間がかかり、その過程で積み上がった判断の多くが個人の中に残ります。私たちがAIとロボットに取り組んでいるのは、その判断を外に出し、誰が担当しても同じ条件を再現できる状態をつくるためです。知を生み出す主体は研究機関だけではなく、企業自身が学理に基づいて技術を積み上げ、製造まで進めることが、長期的な利益と持続的な技術革新につながると考えています。当日は、人が判断すべき範囲と自動化できる範囲をどう切り分けてきたのか、実際に手を動かしてきた立場からお話しできればと思います」とコメントしています。

NanoFrontier株式会社について

NanoFrontier株式会社は、2025年4月7日に設立された東北大学発スタートアップです。有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品・機能性材料の研究開発、製造および販売、有機ナノ粒子の製造受託および関連技術の提供、技術ライセンスの供与および技術コンサルティングを事業内容としています。


AI Workstyle Lab編集部コメント

NanoFrontierの取り組みは、製造業における長年の課題である「熟練者の暗黙知の形式知化」に対し、AIとロボットという具体的なソリューションを提示しています。これは、これまで属人的で再現が困難だった高度な技術やノウハウを、データとアルゴリズムによって標準化し、誰もが活用できる形に変える大きな一歩と言えるでしょう。特に材料開発のような複雑なプロセスにおいて、AIによる研究開発自動化は、製品開発サイクルの短縮や品質の安定化、さらには新たな材料発見の加速に直結します。これにより、企業は競争力を高め、持続的な成長を実現できる可能性を秘めており、今後のビジネス活用領域の広がりが期待されます。

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この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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