国産プライベートAI基盤「InfiniCloud® AI」β版が示す、企業データ活用とAIセキュリティの新時代

新規提供パッケージの概要

この新パッケージは、企業が直面する「情報漏洩」「誤答リスク」「コスト不透明性」といった課題を解消し、自社データでAIを安全に学習させる環境を実現するために提供が開始されました。さくらインターネットの専有GPUによる国内完結型の高セキュリティ基盤と、「InfiniCloud® AI」のファインチューニングやナレッジ再構築機能を組み合わせることで、現場で定着しやすい国産AI基盤の実現を目指します。

特長

「InfiniCloud® AI」の主な特長は以下の通りです。

• ファインチューニングとRAGの統合運用
  社内文書のノイズ除去からチャンク化までの前処理を自動最適化し、部署ごとの専門領域（ナレッジドメイン）に特化したAIを構築できます。RAG（Retrieval-Augmented Generation）とは、生成AIが外部の情報源を参照して回答を生成する技術です。

• 月額固定でコスト管理が容易な料金体系
  費用が明確であるため、長期利用でも予算計画が立てやすく、管理・運用コストも把握しやすい料金体系が採用されています。

• 完全閉域での安全な運用
  情報を外部に出さない完全閉域環境での運用が可能であり、部署ごとに複数のAIを構築できるアーキテクチャを採用しているため、単一AI構造に比べて柔軟性と安全性に優れています。

• Multi OSS LLM対応とOpenAI互換API
  Multi OSS LLM（オープンソースの大規模言語モデル）に対応しており、ベンダーロックインを回避できます。また、OpenAI互換APIにより、既存システムとの即時連携が可能です。InfiniCloudのフル自社開発の一貫構造により、継続的かつ柔軟な拡張が実現します。

利用シーン

本パッケージは、以下のようなシーンでの活用が想定されています。

• 機密情報を保護しながら、社内文書を手間なく知識化して業務効率化を図りたい場合。

• 自社情報で構築したAIを簡単に利用したい場合。

• コストコントロール可能なAI基盤を導入し、自社仕様のLLMで競争優位を確立したい場合。

提供開始日と利用方法

β版としての提供開始日は2025年12月22日（月）です。

本パッケージの利用には申し込みが必要です。詳細については、以下の関連ウェブサイトまたはお問い合わせ窓口まで連絡してください。

関連ウェブサイト

• InfiniCloud® AI パッケージ

• さくらのAIソリューション

お問い合わせ

InfiniCloud株式会社 お問い合わせ窓口
E-mail：info@infinicloud.com

AI Workstyle Lab編集部コメント

今回のInfiniCloud® AIのβ版提供開始は、特に機密性の高いデータを扱う企業にとって画期的なニュースです。国内完結型のセキュアな環境で自社データを用いたAI学習が可能になることで、情報漏洩のリスクを大幅に低減しつつ、業務効率化や新たな価値創造に繋がるでしょう。固定料金制は予算管理の透明性を高め、長期的なAI導入計画を立てやすくします。今後は、金融、医療、製造業といった分野での導入が加速し、企業の競争力向上に大きく貢献することが期待されます。

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