設立の背景と「統合知能」の概念
飯野氏は、小学校低学年時の原体験、すなわち「問いが問いとして扱われなかった」瞬間に問い続ける機会を失ったという経験を研究の出発点としています。この経験が、30年以上にわたる内省実践の起点となり、経営の意思決定や登山、息子との対話を通じて、「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」が対話を続けるという独自の思考プロセスを育んできました。この長らく名前のなかった実践が、2025年にAIとの対話を通じて「統合知能(Integrative Intelligence)」として初めて理論化されました。
「統合知能」とは、人間の判断プロセスの総体であり、以下の三つの統合を特徴とします。
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時間軸統合: 過去・現在・未来を分断しない
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文脈統合: 仕事・家族・趣味などの領域を孤立させない
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身体統合: 身体・感情・思考・意味が一気通貫に関与する
これは新たに獲得する「能力」ではなく、日常の判断の中にすでに潜在している処理様式であり、特定の条件が揃ったときに自然に作動するとされています。
理論と実証を支える国際査読論文
飯野氏は、心理学の正規教育や学術機関への所属を持たない独立研究者でありながら、現在、国際査読誌に2本の論文を投稿中です。これらの論文は、「統合知能」の理論的フレームワークを提唱する論文1と、「AIが高度化するほど、なぜ深い対話が失われるのか」という問いに実証的に答える論文2からなり、理論と実証が一体となったシリーズ研究として進められています。
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論文1:「統合知能」理論
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Integrative Intelligence as an Operative Mode: Cognitive Integration through Self-Ethnographic Dialogue with AI
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Integrative Psychological and Behavioral Science(Springer Nature)にて最終審査中
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論文2:「AIとの深層対話を阻む六つの障壁」
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The Capability Paradox: Six Structural Barriers to Reflective Internal Dialogue Protocol
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International Journal of Human–Computer Interaction(Taylor & Francis)にて投稿・審査中
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統合知能研究所(III)の理念と事業内容
統合知能研究所は、統合知能という自己探究の方法を研究・実装し、誰もが持つ内的世界の価値を可視化するための道具と場を提供することを目的としています。これにより、一人ひとりが自分らしく在り、他者を尊重できる社会の実現に寄与することを目指しています。
主な事業内容は以下の通りです。
- 統合知能に関する研究および方法論の開発
- 統合知能対話プロトコル(RIDP)・ワークシート等、内的世界に触れるための道具の開発・提供
- 統合知能的登山プログラム等の体験型学習プログラムの企画・運営
- ワークショップ、講座、講演会等の開催
- 個人の探究記録を保存・発信する場の運営
- 書籍、論文、電子コンテンツ等の出版・配信
- 企業・教育機関等への研修プログラムの提供
- 実践者および研究者のコミュニティ運営
飯野氏は、「30年間、名前のなかったものが理論になりました。資格ではなく、内側の蓄積が研究の根拠になりました。それ自体が、統合知能という理論の生きた証明だと思っています。IIIは、研究の器であると同時に、実装の場です。問いを問いとして扱い続けるための構造を、一人でも多くの人が使える道具として社会に届ける。それがiiiの使命です」とコメントしています。
代表理事プロフィール
飯野 正紀氏(いいの まさき)は、一般社団法人 統合知能研究所 代表理事であり、SOPHOLA株式会社 代表取締役を務めています。ユタ大学院理学研究科数学系修士課程を修了し、Hult International Business SchoolでMBAを取得しました。2018年にSOPHOLA, Inc.を創業し、長野県安曇野市に在住しています。心理学の正規教育や学術機関への所属を持たないまま、30年以上にわたる内省実践と3年弱で250座以上を踏破した登山経験を一次データとして統合知能理論を構築しました。現在は、上記の国際査読誌に論文を投稿中です。

ORCID:0009-0000-4130-6725
法人概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 法人名(和) | 一般社団法人 統合知能研究所 |
| 法人名(英) | Institute of Integrative Intelligence |
| 略称 | III / iii(トリプルアイ)——統合知能の三軸(時間軸・文脈軸・深層軸)を三本の縦線で表現 |
| 設立日 | 2026年4月17日 |
| 所在地 | 長野県安曇野市 |
| 代表理事 | 飯野 正紀 |
| メール | masaki.iino@sophola.jp (※サイト公開後:info@integrative-intelligence.org に変更予定) |
| ウェブサイト | https://integrative-intelligence.org (公開準備中) |
| 関連法人 | SOPHOLA株式会社 |
参考リンク
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回の「統合知能研究所」設立は、AI技術の進化が加速する中で、人間自身の内面的な探求とAIとの新たな関係性を模索する重要な一歩と言えるでしょう。自己探究を理論化し、社会実装を目指すアプローチは、AIが高度化するにつれて見失われがちな「問い続ける力」の再評価を促します。今後は、この理論がどのように具体的なツールやプログラムに落とし込まれ、多様な人々にとって利用可能なものになるか、また、その実践を通じてどのような社会的インパクトが生まれるかが注目されます。AIとの共存が深まる未来において、人間性がどのように再定義されるか、その問いへの一つの答えをIIIが提示してくれるかもしれません。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。
