オロの「Synqlet」とは?複雑なシステム連携をTypeScriptで実現する開発・実行基盤を徹底解説

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Synqletのサービス概要

「Synqlet」は、連携処理の全体像をフローで可視化しながら、処理の中身はコードで柔軟に記述できる開発者向けのプラットフォームです。これにより、ノーコードの分かりやすさとコードの表現力を両立しています。

開発の背景

近年、クラウドサービスの利用が企業間で広く定着しており、総務省の調査(※1)によると、その割合は83.5%に達しています。システムの拡張性(スケーラビリティ)を求める声が高まる中で、システム間連携の重要性も増しています。

しかし、セキュアな連携環境を自社で構築しようとすると、既存のクラウド連携ツールでは複雑な条件分岐やデータ加工に対応しきれない、汎用的なサーバーレス実行環境は設定や運用が煩雑である、といった課題がありました。Synqletは、こうした「ノーコードツールの制約」と「自前構築の重さ」の間のギャップを埋める実行基盤として、オロが自社の連携開発で培った知見をもとに開発されました。

※1 出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」(令和8年5月29日公表)

Synqletの3つの特徴

1. フローで「見通し」、コードで「表現力」を両立

連携処理の全体像はフローエディタで視覚的に構築でき、分岐、データ加工、独自API連携などの処理内容はTypeScriptで実装できます。これにより、ノーコードの分かりやすさとコードの表現力・保守性を両立し、作成した連携はバージョン管理や再利用が可能です。

Synqletのワークフロー画面

2. 認証まで任せられる、セキュアな実行基盤

Denoベースの高速でセキュアな実行環境が提供され、クラウドランナーとローカルランナーの両方でオンプレミスや閉域環境からの連携にも対応します。OAuth2やAPIキーなどの認証情報は公開鍵で暗号化して保管され、復号できるのはランナーのみ。認証・認可処理を自前で実装する手間が省けます。

3. 生成AI・MCPにネイティブ対応

MCPサーバーを標準提供し、生成AIエージェントからフローやファンクションの作成・テスト・公開までを行えます。生成AIによるコーディング支援機能も備わっており、連携プログラムの開発をより高速に進めることが可能です。

こんな企業におすすめです

  • 自社システムやSaaS間の連携をコードで柔軟に実装したい企業

  • 複雑な業務フローや認可ロジックを既存のノーコードツールで実現できずにいる開発現場

  • 顧客向けに連携基盤を構築・保守するSIerや受託開発企業

オロの既存サービスであるクラウドERP「ZAC」やサブスク販売管理システム「ハヤサブ」をご利用中の企業様には、オプションとしての導入も進められています。

利用料金

基本料金は月額のSynqlet利用料のみで、連携プログラムはお客様自身の開発チームで実装・運用できます。料金は要件に応じて都度見積もりが可能です。生成AIコーディング支援機能はオプション課金となります。

また、要件整理から連携フローの開発・保守までをオロに依頼することも可能です(初期開発費+月額開発保守費/都度見積もり)。

開発責任者コメント

執行役員 CTOの後藤 歩氏は、オロが15年以上にわたり基幹系プロダクト「ZAC」を提供し、その中でエンタープライズ規模の顧客が直面するシステム連携要件の課題に対応してきたと述べています。業務データの複雑な扱い、ガバナンスやセキュリティ、可用性を伴った実行制御、中長期運用を見据えた連携開発・設計といった課題への対応を通じて得られた知見とノウハウが蓄積され、連携そのものをプロダクトとして提供するに至ったとのことです。Synqletは、エンタープライズ領域の連携課題を解決するための開発基盤として、企業のシステム連携実現を後押しします。

今後の展開

Synqletは2026年1月よりオロ社内での利用を開始し、2026年7月1日から外部提供を始めました。提供開始前から多くの企業から引き合いがあるとのことです。

今後は、「ZAC」や「ハヤサブ」など既存サービスの連携オプションとしての提供を拡大するとともに、汎用的に利用できる共通ファンクションの拡充、連携基盤自体の安定稼働・コスト最適化を進めていく予定です。連携開発の実績を通じて見積もり精度と開発効率を高め、企業のシステム連携の実現を推進していくとしています。

株式会社オロについて

  • 創業: 1999年1月20日

  • 所在地: 東京本社 東京都目黒区目黒3-9-1 目黒須田ビル

  • 代表者: 代表取締役社長執行役員 川田 篤

  • 事業内容:

本サービスに関するお問い合わせ先

株式会社オロ Synqlet問い合わせフォーム: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfEAd1zWqazGxvhnBMz2hgNgs5o3cgwgrwEveWJ-mjUGls7wQ/viewform

AI Workstyle Lab編集部コメント

オロが提供開始した「Synqlet」は、SaaS利用の高度化に伴い増大するシステム連携の課題に対し、非常に実践的な解決策を提示しています。ノーコードでは対応しきれない複雑なビジネスロジックやセキュリティ要件に対応するため、コードの柔軟性を活かしつつ、開発者に優しい環境を提供している点が特徴です。特に、生成AIへのネイティブ対応は、開発工数の大幅な削減や、より高度な自動化への道を開く可能性を秘めています。企業がDXを加速させる上で、既存システムと新規SaaSの間の連携をいかにスムーズに行うかは喫緊の課題であり、Synqletのようなツールは、そのギャップを埋める重要な役割を担うことでしょう。これにより、開発現場はより本質的な価値創造に集中できるようになり、ビジネス全体の生産性向上に貢献すると期待されます。

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この記事の情報
記事の著者
AI Workstyle Lab 編集部

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