FDEモデルの「もう半分」:デプロイメント・ストラテジスト(DS)の重要性
FDEモデルは、エンジニアが顧客組織の内部に入り込み、AIを本番環境まで導入する手法として、世界のエンタープライズAI企業の標準となりつつあります。しかし、このモデルの模倣の多くは、その「もう半分」が見落とされているために失敗するケースが多いとされています。

その「もう半分」とは、デプロイメント・ストラテジスト(DS)の役割です。DSは、コードを書き始める前に「解く価値のある課題はどれか」を見極める役割を担います。『FDE Excellence Program』は、FDEとDSという両輪を一体で育成する、国内でも数少ない研修プログラムとして提供されています。
このプログラムの手法は、Foundry LabsのCTOであるデクラン・クラウリー氏がFDEモデル発祥の企業であるPalantir Technologiesにて、デプロイメント・ストラテジストとして6年間、医療・防衛・製造の各領域の現場で培った経験をもとに開発されました。
『FDE Excellence Program』のサービス概要
『FDE Excellence Program』は、エンタープライズAI企業のFDE・DS・顧客対応チーム(想定8〜15名)を対象とした全5回のワークセッション形式の研修です。対面またはリモートで実施され、英語(同時通訳付き)またはバイリンガルでの提供が可能です。
研修内容には、顧客提案前に自らの計画を検証するレビュー手法「マーダーボード」、ステアリングコミッティ運営、DSとFDEの役割設計、KPIディスカバリー、資産として活用できるナレッジマネジメント、デプロイメント人材の採用手法などが含まれています。参加者の実案件(適切に匿名化)を教材とし、毎回、チームの手元に残る実務成果物を作成する実践的な手法が採用されています。
サービス詳細およびお問い合わせは、以下のページをご確認ください。
FDE Excellence Program サービスページ
第一号導入事例:LayerX Ai Workforce事業部
株式会社LayerXは、日本でいち早くFDEモデルを提唱し、実践してきた企業です。同社の大手企業向けエンタープライズAI導入を手がけるAi Workforce事業部では、専任のFDE組織を構築し、ブログやポッドキャスト、登壇を通じてFDEモデルの意義を積極的に発信しています。

本プログラムの導入は、最前線で活躍するLayerXのチームが、FDEモデルのもう半分であるDSの能力をさらに深めるための一手となりました。コンサルティングやデータサイエンス出身のメンバーらが全5回の研修を修了しています。

研修参加メンバーである田島隼人氏による受講レポート(note)と、Foundry Labs CTOのデクラン・クラウリー氏とLayerX Ai Workforce事業CEO(執行役員)中村龍矢氏による対談動画「日本とグローバルでFDEモデルはどう違う?」(YouTube・日本語字幕)が公開されています。

関係者のコメント
Foundry Labs株式会社 CTO デクラン・クラウリー氏は、「FDEモデルが世界中で模倣されるのは当然です。そして日本でこのモデルを最も説得力をもって語ってきたのはLayerXです。しかし多くの模倣が見落とすのは、その静かなもう半分――デプロイメント・ストラテジストです。私の経験では、『正しいものを届ける』か『何かを届けただけ』かを分けるのはDSです。LayerXは最初からそれを理解していました。いま築かれつつある組織に、それが表れています」と述べています。
株式会社LayerX 執行役員・Ai Workforce事業CEO 中村龍矢氏は、「FDEという概念が広く知られるようになった一方で、その対となるDSが語られることはほとんどなく、コンサルタントや営業との違いも十分に理解されていないと感じています。しかし、DSが顧客との対話を通じて良いイシューと戦略を定義できなければ、どれだけ実装が優れていてもアウトカムには繋がりません。LayerXがそうしたDSの理想像に向かう上で、グローバルの事例と経験から直接学べたことは、非常に貴重な機会でした」とコメントしています。
今後の展開
Foundry Labsは本日より、デプロイメント組織を構築するAI企業からの問い合わせ受付を国内外で開始しています。2026年中には複数回のプログラム提供を予定しており、AI導入を成功させるための組織育成を強力に支援していく方針です。
関連リンク
AI Workstyle Lab編集部コメント
AIの導入がビジネスの競争力を左右する現代において、Foundry Labsが提供する『FDE Excellence Program』は、企業にとって非常に重要な意味を持つでしょう。特に、FDEとDSという「両輪」を一体で育成するアプローチは、AIを単なるツールとしてではなく、具体的なビジネス成果に結びつけるための戦略的な視点を提供します。この研修を通じて、企業はAIプロジェクトの成功率を高め、より効率的な運用を実現できると期待されます。LayerXの導入事例は、このプログラムが実務でいかに有効であるかを示す良い先行事例と言えるでしょう。AI活用を本格化させたい企業にとって、FDEとDSの育成は避けて通れないテーマとなりそうです。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

