導入の目的は、時間短縮ではなく分析品質の標準化
GIGはWeb制作を起点に、戦略設計から運用、改善までデジタルコミュニケーション全般を支援する企業です。自社ではフリーランス・副業向けマッチングサービス「Workship」、WebサイトCMS「LeadGrid」、オウンドメディア「Workship MAGAZINE」などを展開しています。
GIGは、法人リードを年間約4,000件、個人リードを年間約1万件、合計で年間約1万4,000件のリードを、広告を一切使わずSEO(検索エンジン最適化)とAI検索のみで獲得しています。近年では「AIに強いサイトを作りたい」という相談も増加しているといいます。
ClaudeとAhrefsを組み合わせた背景には、作業時間の短縮だけでなく、顧客へ提供するアクセス解析の品質を安定させたいという課題がありました。複数の顧客を支援する中で、担当者の経験や得意分野によって分析や報告の品質に差が生じることを避ける必要があったのです。
完全自動化ではなく「半自動化」。判断は人が担う
GIGが目指したのは、分析をすべてAIに任せる完全自動化ではありません。AIが作成した初稿を起点に、顧客の目的や事業固有の事情を踏まえて人が見直す「半自動化」です。AIの出力に違和感がないか、別の視点が必要ではないかを判断し、足りない背景情報を追加する役割は人に残されています。
実際の分析では、まず目的を明確にした上で、関連データをAhrefsから取得します。比較する2期間を設定して変化の要因を探り、事業内容や顧客層といった背景情報をClaudeに渡した上で、現状分析、課題整理、改善提案までを対話しながら組み立てています。
これまで蓄積してきた分析の観点や報告資料に必要な要素はClaudeのスキルとして整理され、汎用性が高いものはチームで共有されています。
提案段階からデータに基づく改善案を提示
従来は、顧客との打ち合わせを重ねながら戦略提案を徐々に作り上げていました。しかし現在は、初回商談の段階で対象サイトの状況を確認し、想定される課題と改善案までを資料に含められるようになっています。この運用はマーケティングチームだけに留まらず、営業担当者が自ら提案資料を作成するケースも生まれています。
AI検索対応は、ブランド戦略の整理から始める
GIGはAI検索での可視性を高める取り組みにも、Ahrefsの分析ツールであるブランドレーダーを活用しています。プロンプトを設計する前に、自社がどのようなブランドで、どの質問に対する回答で登場すべきかを整理しているとのことです。単に露出数を増やすのではなく、事業上重要な質問で選択肢に入ることを優先しています。
KPI(重要業績評価指標)には、設計したプロンプトのうち自社ブランドが露出した割合を示すシェア・オブ・ボイスを用い、月1回を基本に計測しています。どの質問で露出したか、どの情報源が引用されたかを確認し、自社サイトの情報整備、外部媒体への働きかけ、プレスリリースによる発信へとつなげています。GIGでは創業時からマーケティングと広報が同じチーム内で連携しており、この体制が調査結果を施策へ移す際の動きやすさにつながっているといいます。
株式会社GIG 執行役員 CMO じきるう氏 コメント
株式会社GIG 執行役員 CMOのじきるう氏は、AI活用について次のようにコメントしています。「AI活用では、早く作れることに注目が集まりがちです。ただ、私たちが重視しているのは、それ以上に品質を保つことです。ClaudeとAhrefsを組み合わせることで、まず一定水準の報告資料を素早く作り、そこから人が精度を高められるようになりました。世の中で配布されているプロンプトが、自社の業務に合うとは限りません。参考にはできますが、まず会話しながら試し、自分たちに合う形を見つけることが大切です。」
株式会社GIGについて
株式会社GIGは、Web制作を起点に、戦略設計、コンテンツ制作、マーケティング、広報、運用改善まで、デジタルコミュニケーション全般を支援しています。フリーランス・副業向けマッチングサービス「Workship」、WebサイトCMS「LeadGrid」、オウンドメディア「Workship MAGAZINE」などを展開しています。
-
株式会社GIG 公式サイト:https://giginc.co.jp/
-
導入事例インタビュー:https://ahrefs.com/ja/blog/gig-brand-radar-case-study/
Ahrefsについて

Ahrefs Pte. Ltd.(エイチレフス)は、独自開発の大規模ウェブクローラーとデータ技術により、正確かつ鮮度の高いマーケティングデータを収集・解析しています。SEO分析を中核に、AI検索分析、AIコンテンツ作成、ウェブトラフィック分析、SNS投稿管理などを網羅したオールインワン・マーケティングツール「Ahrefs(エイチレフス)」を開発・提供しています。さらに、Ahrefsの膨大なデータと熟練のSEOスキルを統合した対話型AIワークスペース「Letaido(レタイド)」も提供されており、世界180カ国を超えるユーザーに利用されています。
-
公式サイト:https://ahrefs.com/ja/
-
Letaido公式サイト:https://letaido.com/ja/
Ahrefs ブランドレーダーについて
ブランドレーダーは、AI検索におけるブランドの言及、シェア・オブ・ボイス、回答の引用元などを確認できるAhrefsの分析ツールです。自社と競合の可視性を比較し、カスタムプロンプトを継続的に追跡できます。
- Ahrefs ブランドレーダー:https://ahrefs.com/brand-radar
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のGIGの事例は、AIのビジネス活用において「半自動化」が新たな収益機会と効率化をもたらす可能性を示唆しています。AIを活用して作業時間を短縮するだけでなく、分析品質を標準化することで、顧客への提供価値を向上させている点は注目に値します。特に、営業担当者がAIを活用して初回商談から具体的な提案資料を作成できるようになったことは、営業プロセスの大幅な効率化と、顧客獲得サイクルの短縮に直結するでしょう。今後は、このようなAIと人間が協調するワークフローが、様々な業界でのビジネスモデル変革を加速させる鍵となると考えられます。中小企業から大企業まで、AIを活用した「質の高い半自動化」をどのように自社に取り入れるかが、今後の競争優位性を確立する上で重要な課題となるでしょう。
「AIニュースは追っているけど、何から学べばいいか分からない…」 そんな初心者向けに、編集部が本当におすすめできる無料AIセミナーを厳選しました。
- 完全無料で参加できるAIセミナーだけを厳選
- ChatGPT・Geminiを基礎から体系的に学べる
- 比較しやすく、あなたに合う講座が一目で分かる
ChatGPTなどの生成AIを使いこなして、仕事・収入・時間の安定につながるスキルを身につけませんか?
AI Workstyle LabのAIニュースをチェックしているあなたは、すでに一歩リードしている側です。あとは、 実務で使える生成AIスキルを身につければ、「知っている」から「成果を出せる」状態へ一気に飛べます。
講師:栗須俊勝(AI総研)
30社以上にAI研修・業務効率化支援を提供。“大阪の生成AIハカセ”として企業DXを牽引しています。
- 日々の業務を30〜70%時短する、実務直結の生成AI活用法を体系的に学べる
- 副業・本業どちらにも活かせる、AI時代の「稼ぐためのスキルセット」を習得
- 文章・画像・資料作成など、仕事も趣味もラクになる汎用的なAIスキルが身につく
ニュースを読むだけで終わらせず、
「明日から成果が変わるAIスキル」を一緒に身につけましょう。
本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

