DLPOのAI活用における課題
DLPO株式会社は、A/Bテスト・多変量テスト・パーソナライズを通じてWebサイトのコンバージョン率を改善するLPO・CROプラットフォーム「DLPO」を提供し、900社以上の導入実績を持つSaaS企業です。同社はすでにA/Bテスト案の企画やサイト分析にAIを活用していましたが、社内業務でのAI活用には以下の3つの課題を抱えていました。
- AIの知見が開発エンジニアに集中し、他職種へ広がっていなかった:生成AIの利用は進んでいたものの、メール文面や議事録作成、簡単なチャット相談といった個人単位の効率化が中心で、外部ツール連携やマルチエージェントの構築は未経験の領域でした。
- 豊富なデータ資産とAIが接続されていなかった:商談履歴(Salesforce)、キャンペーン稼働データ、サポート対応履歴、A/Bテスト結果など、豊富なデータが複数のツールに分散していましたが、生成AIとこれらのデータは接続されておらず、手作業でのデータ投入と結果入力が発生していました。
- 職種ごとに、時間を要する業務が積み上がっていた:セールスは商談前リサーチと提案資料作成、プランナーはA/Bテスト結果レポート作成、テクニカルサポートは対応履歴検索、カスタマーサクセスは解約リスク可視化にそれぞれ多くの時間を費やしていました。

スマートエイトの生成AI研修「Claude Code実践コース」
スマートエイトの生成AI研修「Claude Code実践コース」は、全4回・計12時間のオンライン形式で実施されました。この研修は座学や動画視聴ではなく、ハンズオンと演習を中心とした双方向形式で進行し、受講者が実践的なスキルを習得できる設計となっています。
| 回 | テーマ | 内容 |
|---|---|---|
| Day1 | 基礎とセットアップ | 開発環境の構築、CLAUDE.md・Skill・SubAgentの基本操作、AIセキュリティルールの策定 |
| Day2 | 外部ツール連携(MCP) | Playwright・Google Workspace・Salesforceとの接続、プロンプト設計の5要素 |
| Day3 | 業務スキルの実装 | 商談前リサーチ、A/Bテスト分析、PowerPoint自動生成の各スキルを実践 |
| Day4 | マルチエージェントと応用 | 複数AIの役割分担設計、Zendesk API連携、各自の実務スキル構築と全体共有 |
研修後の具体的な業務変革
DLPO株式会社は研修で習得した手法を基に、SalesforceやZendesk、自社プロダクトなどのデータをClaude Codeと接続し、実際の業務で活用できるAIの仕組みを構築しました。これらの事例はすべて、DLPO株式会社が自社の人員で企画・構築したものです。

| 業務変革テーマ | 研修前 | 研修後 | 連携した媒体 |
|---|---|---|---|
| ヘルススコアの自動判定 | 手動でデータを出力してAIに投入し、判定結果を手入力 | AIからSalesforceへ直接クエリを実行し、判定を自動化 | Salesforce |
| カスタマーサクセス | キャンペーン設定状況からヘルススコアを試験生成。商談データとは未連携 | 商談・稼働データからヘルススコアと推奨CSアクションを自動生成 | Salesforce/自社プロダクト |
| 問い合わせ | 記事更新が追いつかず、回答する関連記事の選定が担当者の記憶に依存 | API連携で322件の記事を参照し、関連記事を抽出して回答ドラフトを自動生成 | Zendesk |
| LP・競合分析 | ブラウザ拡張機能での目視確認 | フルページを自動取得し、12種のアドアタックを自動検出 | ― |
各職種でのAI活用事例
研修を通じて、受講者は自身の担当業務に合わせたAIツールを自ら構築し、実務で活用しています。受講者がアンケートで「AIで解決したい課題」として挙げた項目は、具体的な成果物として形になりました。
| 職種 | 自社で作成したもの |
|---|---|
| プランナー | レポートデータを読み込み、A/Bテストの勝敗を判定するスキル |
| プランナー | レポート画面のPDF出力をExcelに変換するスキル |
| テクニカルサポート | 問い合わせ受信時にSalesforceの過去履歴から類似事例を抽出するスキル |
| セールス | 受注実績とアクセスログを突き合わせ、優先度付きのアップセル候補を抽出するマルチエージェント |
| テクニカルサポート | ブラウザ更新時のセグメント設定漏れを検知して通知するボット |
受講者からは、「アイデアはあったが、コードが素早く書けないと作れないツールが、試行錯誤で楽に作れそうなことが分かったので、いろいろ試していきたい」(テクニカルサポート担当者)といった声が聞かれ、エンジニア以外のメンバーが、コードを書く速さに制約されずに自分用のツールを作れるようになった点が変化として挙げられています。
受講者の声と研修を通じた変化
受講者アンケートでは、全4回すべてで満足度「5」(最高評価)を獲得しました。受講者からは「業務に利用できるイメージがより明確になってきた」(テクニカルサポート担当者)、「具体的に業務を移していくイメージができました」(セールス担当者)といった肯定的なコメントが寄せられています。
研修を通じ、AIは「一部のエンジニアの技術」から「全職種が使う道具」へと変化しました。営業、プランナー、テクニカルサポートの各担当者がそれぞれの業務にAIを組み込む状態へと進んでいます。また、研修で扱われたマルチエージェントの設計により、単一のAIに質問するよりも出力の質が高いという評価も得られています。
スマートエイトの生成AI研修の特長
スマートエイトの生成AI研修には、以下の特長があります。
-
ハンズオン中心の双方向形式:講師と受講者が同じ画面を見ながら手を動かして学習を進めます。
-
外部ツール連携(MCP)を標準カリキュラムに搭載:Salesforce・Google Workspace・Zendeskなどとの接続手法を扱い、受講者が自社の環境へ接続する演習が可能です。
-
修了後に自社で作れる状態を目指す:手法の理解に留まらず、受講者が自身の業務に合った仕組みを自力で組み立てられるようになることをゴールとしています。
DLPO株式会社 代表取締役 作左部 勇次郎 氏は、「研修を終えてまず変わったのは、SalesforceやZendeskといった自社のデータをAIにつなぐという発想を、現場の各メンバーが持てるようになったことです。カスタマーサクセスのヘルススコアを自動で出す仕組みを社内で構築し、すでに運用を始めています」とコメントしています。
株式会社スマートエイト CEO 小坂井 聖也 氏は、「その会社がすでに持っているデータに、AIが届くかどうかは重要です。DLPO様は豊富なデータ資産を持ちながらもAIと接続できていませんでしたが、研修後にはCSのヘルススコアを出す仕組みまで組み上げられました。研修はゴールではなく、社内でAIを育てていく起点です」と述べています。

株式会社スマートエイトについて
会社名:株式会社スマートエイト
代表者:代表取締役 小坂井 聖也
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8b
設立日:2025年3月
事業内容:広告代理店向けSaaSの提供/AIエージェントの開発・導入支援/生成AI研修の提供
公式サイト:https://smart-eight.jp/
DLPO株式会社について
会社名:DLPO株式会社
代表者:代表取締役 作左部 勇次郎
本社所在地:〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-4-12 大成鋼機ビル4階
設立日:2018年4月26日
資本金:1,000万円
事業内容:LPO・CROプラットフォーム事業
公式サイト:https://dlpo.jp/
生成AI研修に関するお問い合わせ
無料30分相談・お問い合わせはこちら:https://smart-eight.jp/contact
AI Workstyle Lab編集部コメント
今回のDLPO株式会社における事例は、生成AIのビジネス活用において非常に示唆に富んでいます。特に注目すべきは、AIの知識が開発部門に留まらず、セールスやプランナー、テクニカルサポートといった現場の各職種へと浸透し、それぞれが自身の業務課題に合わせたAIツールを内製化した点です。これは、AIを特定の専門家だけの技術としてではなく、全社員が日常業務で活用する「道具」として捉え直すことで、組織全体の生産性を抜本的に向上できる可能性を示しています。今後は、このようなAI内製化の動きが、企業の競争力強化に直結する重要な要素となるでしょう。特にデータ連携の自動化とマルチエージェントの活用は、多くの企業にとって効率化と収益向上への道筋となるはずです。
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本記事は、各社の公式発表および公開情報を基に、AI Workstyle Lab編集部が 事実確認・再構成を行い作成しています。一次情報の内容は編集部にて確認し、 CoWriter(AI自動生成システム)で速報性を高めつつ、最終的な編集プロセスを経て公開しています。

