中津市が『FAST財務会計』でDX推進:Google CloudとChromeOSで変わる自治体業務とは?

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導入の背景と中津市のDX推進

中津市は「中津流DX デジタル変革プロジェクト」を掲げ、行政手続きのオンライン化やGoogle Workspace、Chromebookの全職員導入を進めてきました。しかし、既存の財務会計システムではこれらのデジタルツールとの連携が不十分であり、大規模災害時やテレワークといった多様な働き方に対応可能な、より強靭で効率的な業務環境の構築が課題となっていました。この課題解決のため、中津市は新たな財務会計システムへの刷新を決定しました。

ジャパンシステムの提案と評価ポイント

ジャパンシステムは、Google CloudおよびChromeOS環境に対応するよう機能を強化した「FAST財務会計」を提案しました。この提案は、Google Cloud基盤に精通したパートナー企業である丸紅情報システムズ株式会社との連携により、ゼロトラストセキュリティを考慮した環境設計と、安定性・可用性の高い基盤構築、そしてシステム活用を前提とした業務見直しを含んでいます。

中津市が既に活用しているGoogle CloudおよびChromeOS環境との高い親和性や、事前にGoogle Cloud環境での技術検証とChromeOS環境での実運用に向けた動作確認が実施された点が評価されました。さらに、財務会計プロセスに特化した電子決裁機能が標準搭載され、起案から審査、支払いまでの一連の手続きをオンラインで完結できる環境が提供されます。システム移行に伴う会計審査業務の運用見直し支援も評価され、テレワーク環境下でも財務事務を確実に遂行できる体制構築への貢献が期待されています。

中津市の取り組みと今後の展望

中津市は、令和6年度から令和7年度にかけて、全庁的なChromebookおよびGoogle Workspaceの導入、庁内ネットワーク環境の整備・増強を実施しました。これにより、職員はセキュアかつ快適にインターネット環境やグループウェア、生成AI、アプリケーション開発基盤(AppSheet等)を利用できる環境を整備しています。Googleのソリューションをインフラ基盤に採用することで、シンプルで強固なゼロトラストセキュリティとコスト最適化を実現しました。

現在、中津市ではGemini、NotebookLM、Google Apps Script(GAS)、AppSheet、Google マップなどを活用し、職員自らが主体となって市民サービスの向上や業務効率化に取り組む「中津流DX」を加速させています。

今回の財務会計システム導入において、中津市が求める「ChromeOSでの稼働」および「Google Cloud上での構築」という高度な要件に対し、ジャパンシステムがその技術力を示しました。特に、Google Cloudの認証基盤であるIAP(Identity-Aware Proxy)を活用し、Googleアカウントによる厳密なアクセス制御を実現する技術力は高く評価されています。

中津市は、令和9年4月のFAST財務会計システムのGoogle Cloud稼働を機に、三層分離のβ´モデルへ完全に移行します。これにより、職員は日常業務で扱う主要なシステムを、インターネット環境さえあれば場所を問わずセキュアに利用できるようになります。今後は、Google Cloud上にシステムを構築したメリットを最大限に活かし、多様なクラウドサービスとの連携を視野に入れています。例えば、Google CloudのGoogle Workspace StudioとRPAを活用して、財務会計システムへの支出命令入力を自動化するフローの構築に向けた検討を進める予定です。

ジャパンシステムの取り組みと今後の展望

ジャパンシステムは、280団体以上への財務会計システム導入実績に基づき、内部事務全体のBPR・DX推進、EBPM・行政評価支援、AI・データ活用の取り組みを強化しています。今回の「FAST財務会計」のGoogle Cloud・ChromeOS環境対応を契機に、財務会計領域全般の業務課題に対し、Geminiが予算編成・執行業務特化型AIエージェントと連携する「財務会計領域AIエージェント構想」を企画推進し、自治体の生産性向上に努める方針です。さらに「FAST財務会計」は、デジタル庁が提供するガバメントクラウド環境や公共SaaSにおける要件対応、サービス提供方式等の検討を進め、Geminiを採用した機能の提供も検討していくとのことです。

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 執行役員、デジタルビジネス・公共 社会基盤 営業統括の和泉 綾志氏は、ジャパンシステムが中津市の財務会計システムをGoogle Cloud基盤で構築することを歓迎し、中津市の先進的な職務環境とFASTの高度な業務機能の融合が自治体DXの理想的な姿であるとコメントしています。また、ジャパンシステムが掲げるガバメントクラウドや公共SaaSへの展開、そしてGemini搭載による「財務会計AIエージェント構想」は、単なる業務効率化を超え、自治体経営を劇的に高度化させる革新的な挑戦であると期待を寄せています。

ジャパンシステム株式会社について

本社:〒151-8404 東京都渋谷区代々木1-22-1 JRE代々木一丁目ビル
設立:2020年7月(創立 1969年6月)
代表者:代表執行役社長 松野 克哉
事業内容:コンサルティング/AI導入・アプリ開発/クラウド・BI/自社パッケージ・システム開発/インフラ構築、他

詳細については、ジャパンシステム株式会社のウェブサイトをご覧ください。
https://www.japan-systems.co.jp/

中津市について

所在地:〒871-8501 大分県中津市豊田町14番地3
人口:80,794人(2026年3月31日現在)

詳細については、中津市のウェブサイトをご覧ください。
https://www.city-nakatsu.jp/

サービスに関するお問い合わせ

ジャパンシステム株式会社 公共事業本部
TEL:03-5309-0310
お問い合わせフォーム:https://www.japan-systems.co.jp/inquiry/

AI Workstyle Lab編集部コメント

中津市がジャパンシステムの「FAST財務会計」をGoogle Cloud環境で導入する今回の発表は、自治体におけるDX推進の新たな可能性を示唆しています。Google CloudとChromeOSの活用は、単なるシステム更新に留まらず、職員の働き方そのものを変革し、大規模災害時にも業務を継続できる強靭な体制を構築する上で非常に重要です。特に、AIエージェント構想やRPA連携による業務自動化の検討は、自治体経営の効率化と市民サービス向上の両面で大きな成果をもたらすでしょう。この先進的な取り組みは、他の自治体や公共機関がクラウド移行やAI活用を進める上での具体的なビジネスモデルとして、大いに参考になるはずです。

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記事の著者
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